2017年の為替予想をしたい思います。2016年は、年初から円高が進み、100円を切るところまで行ってからの大幅な切り返しとなかなかスリリングな1年でした。
来年の2017年の為替はどうなるのでしょうか?
2017年為替予想 UPDATE:11月14日
2017年も残すところあと2か月となり、2016年の年末に書いたこの記事をアップデートしたいと思います。
年末に125円まで円安になるという予想でしたが、残念ながら外れそうです。
〇ドル円為替週足チャート 2011年~2017年
2017年のドル円為替予想は、2014年から2015年にかけてのチャートと2016年後半のチャートがよく似ていたところから、2015年の高値125円まで上昇するのではないかと予想しています。
しかし実際は、その後のチャートの動きまったく似通っておらず、2017年は、1月に118円台で円安の頂点が来て、その後は、円高になっていってます。
このチャートをよく見れば、現在は、2016年11月から始まったトランプラリーによる円安相場から、2017年1月に反転して、円高相場となっています。
〇2017年11月までのドル円為替の週足チャート
1月の118円台の頂点からトレンドラインが引けて、上値抵抗線として機能しており、大きな流れとしては、2017年は年間通じて円高トレンドになっています。
このトレンドラインが上値抵抗線として年末まで機能すると仮定すると年末の上値めどが113.5円程度となっております。
ただし、12月にFRBによる利上げがあります。
〇2016年12月の利上げ前後のドル円為替チャート
2016年の12月16日にFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げが決定されましたが、その2日前の14日、15日の2日間で114.7円から118.6円まで急激に円安になっています。
今回は、すでに利上げは織り込み済みだと思われるので、ここまで上昇するとは思えませんが、1円程度の上振れはあり得ると思われます。
年末前に115円程度に上昇する可能性が高いと思われます。
利上げの後は、円高になっていますので、今回も利上げ後に円高になると思われ、年末は、113円程度になると予想します。
以下は、2016年12月の時点の予想記事
2017年為替予想 ドル円は125円まで行くか
現在は、大きなトレンドでいうと2016年11月から始まった円安ドル高のトレンドの最中と言えます。
2017年の為替予想は、この円安ドル高トレンドがいつまで続くか、どこまで上昇するかというのが一つの答えになると思われます。
○ドル円為替月足チャート 2011年~2016年
大きなトレンドは、2012年11月からアベノミクスによる円安トレンドが始まり、2013年12月から2014年8月まで踊り場を迎えレンジ相場になり、2014年9月から円安トレンド、2015年6月に最高値を付けた後、円高トレンドに移行して、2016年7月から10月までレンジ相場になり、2016年11月から円安トレンドに移行し、現在に至るという形です。
2016年7月からのレンジ相場から円安トレンドに移行する部分のチャートを見ると2013年12月からレンジ相場になり2014年9月に円安トレンドに移行したときにそっくりなチャートとの形をしています。
これを参考にすると今後125円近辺まで上昇して、レンジ相場になり、その後、円高トレンドに移行するというシナリオになると思われます。
大きなトレンドとしての円安は、2017年4月まで続くと思われます。
トランプ政権のハネムーン期間と日本企業の円安による業績向上によって、2017年4月までは円安基調になると思われます。
ここで2017年最高値の125円を付けると予想しています。
その後、5月からのフランス大統領選からフランスの政治不安からEU全体へ広がり、イタリアやギリシャなどの経済的に弱いRUの国で景気後退が起きてくると予想しています。
リスクオフになり、円安がストップして、円高へと転換していくとみています。
本格的な円高は、10月以降のドイツの総選挙を経た後に中国の景気減速が鮮明になり、年末にかけて100円を切る急激な円高になっていくと予想します。
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