グーグルの持株会社の米アルファベット(GOOGL.O)が現地時間2月4日に引け後に決算を発表して、第4四半期はアナリスト予想を上回ったが、費用増などによる利益率低下で時間外取引で一時約3%下落した。
アルファベット(GOOGL.O)第4四半期決算 予想上振れだが利益率低下で株価下落
米アルファベット(GOOGL.O)が現地時間2月4日に引け後に決算を発表し、売上高やEPSはアナリスト予想を超えましたが、費用が急増して、利益率が低下したことで時間外取引で株価が下落しました。
米アルファベット(GOOGL.O)の売上高は、第4四半期は、前年同期比22%増の約393億ドルで、アナリスト予想の389億8000万ドルを上回りました。
営業利益が約82億ドルとなり、EPSが12.77ドルとアナリスト予想の10.86ドルを上回りました。
○アルファベット(GOOGL.O)第4四半期決算
第4四半期 | 前年同期 | 前年同期比 | |
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売上高 | 392億7600万ドル | 323億2300万ドル | +22% |
営業利益 | 82億300万ドル | 76億6400万ドル | +7% |
営業利益率 | 21% | 24% | -12.5% |
純利益 | 89億4800万ドル | -30億2000万ドル | – |
EPS | 12.77ドル | -4.35ドル | – |
第4四半期の売上高や利益は、アナリスト予想を上回りました。
しかし、設備投資額が、80%増加して68億5000万ドルになり、従業員が、2017年の8万110人から2018年は9万8771人と1万8000人以上増加したことなどで、営業利益率が悪化して、前年の24%から21%となったことが嫌気されて、株価は時間外取引で下落しています。
売上高の大宇分は、Google(グーグル)が締めていて、広告売上高は、326億4000万ドルで今回の四半期売上高の約81%を締めています。
Google(グーグル)の広告事業では、費用の増加が報告されています。
トラフィック取得費用(Googleがデフォルトの検索エンジンになるた目の費用)が、Appleなどの企業に支払う料金は、前四半期で13%増の74億ドルとなっていました。
しかし広告のクリック単価が、前年から29%減少したことでアマゾンなどの競合他社との競争優位性が揺らいできていると報道され、株価下落の原因となっています。
業績は順調に伸びていることで、フリーキャッシュフローが1091億4000万ドル(約12兆円 1ドル=110円)と1000億ドルと超えたことで、潤沢な資金を持っています。