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暴落の研究「暴落の時、何%の下落率で投資を始めると一番儲かるか?」

今日の恐怖指数

2000年以降、私達は、2000年のインターネットバブルの崩壊、2008年のリーマンショックと2度の株価暴落を経験しました。そして、いずれも日経平均は直前の最高値の半分以下に大幅に下落し、その後、数年以内に株価を戻しています。リーマンショックから、あと10日あまりで既に9年が経過したことになり、2016年後半辺りから専門家の間からは近々、大きな株価の調整がある旨の発言がちらほら聞かれるようになりました。

インターネットバブル、リーマンショックのいづれの時でも身動きが取れなくなり大損をした個人投資家は多いはずです。私の場合、インターネットバブル崩壊時には、大きな損失を出し、リーマンショックの際は、数%利益を出しました。しかし、残念ながらインターネットバブルの損失を取り戻すまでには収益を挙げていません。

株投資の本を読むと、暴落が生じた時は、早目に損切りをして、一端株式相場から手を引くことが、つまり撤退が最大の回避方法だと結論づけていますが、本当でしょうか?
暴落を比較して実際にシミュレーションしてみましょう。

暴落の定義とITバブルとリーマンショックの暴落比較

私達個人投資家は、インターネットバブル崩壊やリーマショック級の暴落に直面した際、株式市場とどう向き合えばよいのでしょうか?今回は、月次積立投資をする個人投資家に焦点を当て、暴落時の投資戦略について考察してみましょう。

まず、暴落の定義ですがネットや関係書籍で情報収集したところ、人によって定義が違い、どうやら名称を付けられてから後付で◯◯ショックとか、◯◯バブルなどと呼ばれるようです。ただ、そのいづれも共通する特徴として

1)50%以上株価が下落すること、
2)1年以上株価が下落すること

が挙げられるようです。
直近の2つの株価暴落を比較してみましょう。

表1

表1を見ると、インターネットバブルの崩壊もリーマンショックも2万円前後の最高値を付けた後に、株価が60%以上と大幅に下落し、いづれも7,000円台で底値をつけています。両者の際立った違いは、暴落後底値を付けるまでの期間で、リーマンショックの場合は1年8ヶ月と比較的短かったのに対して、インターネットバブルは底値を付けるまでに3年の月日を経ています。今回は、調査の対象外としましたが、1989年の日本で生じた金融バブル崩壊は、下落率63%、下落期間が2年8ヶ月でインターネットバブルと下落状況が非常に似通っています。

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暴落時の投資でマイナス何%から投資すると儲かるのか?

さて、今回は直近の日経平均の暴落時に、個人投資家はどういう投資行動を取ればいいのかということを考察します。

ここで、毎月1万円づつ月末に日経平均に連動するETFなどを購入している個人投資家がいるとしましょう。

つまり、この投資家の収益は、ほぼ日経平均の動きに連動していることになります。
そして、収益モデルをシンプルにするために、この投資家が暴落に遭遇した際に、その直後に取ることができる投資行動は、「買う」か「待つ」の2つのみだと仮定します。

さて、この投資家が暴落に遭遇した時、直近の高値から、どのタイミングで買い始めるのが収益が最も高くなるでしょうか? ー20%でしょうか?それとも、ー50%でしょうか?。暴落後の下落率と投資家の収益率について、直近の2つの暴落で考察してみましょう。

下の表2を御覧ください。列は、暴落後の下落率を表し、行は、各暴落時の投資総額(毎月1万円づつ積立てた合計)、評価額(投資した1万円が最終的に時価に換算された時の総額)、収益率((評価額÷投資額)−1)を表します。

表は、暴落から所与の下落率で投資を始め、幸福にも暴落後の最高値で売ることができた場合の収益と収益率を示しています。下落率が20%からなのは、2〜3年に一度起きる大規模な調整と暴落を区別するためです。

結論から言いますと、暴落の中、勇気を持って決断した割には、どのタイミングでも、収益率はそれ程大差は生じません。インターネットバブル崩壊時の収益率は、最低が+50.2%、最高が55.9%で、リーマンショック時に至っては、最低61.1%、最高62.1%と殆ど変わりません。但し、下落率が高い程、暴落からの時間が経過し、売却するまでの投資時間が短いため、評価額自体は下落率が大きくなればなるほど、小さくなります。

インターネットバブル崩壊では、評価額が一番高いのは、下落率20%の時で、投資額880,000円に対して、評価額は1,267,400円です。収益率を見ますと、一番高いのは下落率50%の時で55.9%となります。収益率を見ると下落率40%と50%は、あまり変わりません。

リーマンショックでは、評価額が一番高いのは、下落率20%の時で、投資額850,000円に対して、評価額は1,276,400円です。収益率を見ますと、一番高いのは、やはり下落率が一番高い40%の時で、62.1%となります。リーマン・ショック時に下落率50%が無いのは、インターネットバブル時より早期に底を打ったため、月末の買いを入れる前に底を打ち反転してしまったためです。

こうしてみると、毎月一定額を積み立てる場合は、早目に入った場合の方が投資期間が長くなるため評価額が高くなることがわかります。暴落に総額した場合、毎月一定額ではなく、下落率によって、変額することができれば、より高い収益を上げることもできます。例えば、下落20%から入り、20%台なら1万円、30%台なら2万円、40%なら3万円、50%なら4万円と積立て、底を売って、40%台に戻ったら3万円、……といった具合に積み立てれば、収益も収益率も、もっと上げることが可能です。このような変額投資をするには、ある程度の蓄えが必要です。参考になるのは、2つの暴落の下落期間は、20〜36ヶ月です。これをある程度の目安に投資準備金を用意しておけばよいでしょう。

表中の最終評価額は、暴落後の最高値で算出していますが、最高値で売るの抜けるのは非常に難しい。現実的には、直近最高値の8割程度戻したら、3分割して売却していくのが良いでしょう。

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暴落時の投資のまとめ

以上の考察で、暴落に遭遇したら個人投資家が取るべき投資行動を以下のようにまとめることができます。

また、積立は下落率が高い時ほど多額の積立をした方が、最終評価額も大きくなり、収益率も上がります。そして、いづれ暴落は近い将来必ず来ます。もし、それが暴落でなくても、大型調整(10〜20%の下落)は必ず来るはずです。暴落が来る前に、現時点では金融資産の8割以上をキャッシュにしておき、停滞期に投資準備金として変額積立ができるようにしておくべきだと思います。

私事で恐縮ですが、私自身、インターネット・バブル崩壊の時も、リーマンショックの時も、暴落が待ちきれず、最高値前に全金融資産の8割を株と投資信託に投じており、暴落に遭遇すると身動きが取れなくなってしまいました。今回は、過去2回の暴落で失敗した経験から学び、昨年10月にすべての株と投資新作を売却し、その後、全く投資をしていません。今後、暴落に来るまでは、キャッシュポジションを9割以上に維持しようと思っています。1割くらいの投資であれば、株価が超安値になる暴落の投資機会でいくらでも取り返すことができるからです。

弊社では、今後も暴落や調整について、様々な角度から調査・研究を行い、その結果をブログの記事や無料ツール、有料ツールにより提供していく予定ですので、お楽しみに!

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