リーマンショックに続く、次の株価の大暴落は何時くるのか?
皆さんが知りたいことだと思います。私も知りたいです。
大暴落はいつくるのか?を何回かのシリーズとして投稿していきたいと思います。
第1弾の今回は、過去の大暴落をまとめてみました。
このページの目次
大暴落とバブル経済
大暴落の歴史を語る上でかかせないのが、バブル経済の話です。
バブル経済は、急激に株や土地などが高騰して、最終的に崩壊する経済のことです。
最終的にバブル崩壊を起こすので、そこで大暴落が起こります。
ここでは、以下の有名なバブルと暴落を解説します。
1637年2月3日 チューリップバブル
1929年10月24日 ウォール街大暴落(世界恐慌)
1987年10月19日 ブラックマンデー
1990年1月 日本のバブル崩壊
2000年3月 ITバブル(インターネットバブル)崩壊
2008年9月 リーマンショック
チューリップバブル 1637年2月3日
株価とは関係ありませんが、世界で最初のバブル経済と大暴落は、チューリップバブルです。
1637年にバブル崩壊した、今のオランダで起こったチューリップの球根への投機が行き過ぎたバブルです。
チューリップの球根が一般の人の年収20倍とかの高値になりました。
取引としては、先物取引になっており、来年収穫するチューリップの球根を予約購入を手形で決済している形です。
こんな時代に大々的に先物取引が行われていたのは、すごいですね。
チューリップバブルの崩壊は、2月3日に突然球根の価格が暴落して6週間で10分の1になりました。
最終的にはバブル前の価格に落ち着いています。
チューリップバブルは、オランダ経済にほとんど影響を与えなかったことでも有名です。
バブル崩壊後は、大体経済の停滞を招きますが、例外的にチューリップバブルでは個人レベルでの少数の破産者と成金を生み出しただけで終わっています。
チューリップバブルは、イギリスの南海バブルとフランスのミシシッピ計画と並んでヨーロッパ3大バブルといわれています。
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ウォール街大暴落(世界恐慌) 1929年10月24日
史上もっとも有名な株価の大暴落がこのウォール街大暴落だと思われます。
アメリカの株価が徐々に上昇してきたが、1928年から1929年にかけて急激に上昇し、アメリカに株式投機ブームを起こした。
1929年9月3日に最高値をつけたNYダウは、下がり始め、ついに大暴落の最初の日の10月24日(木曜日)の「ブラックサーズデー」を迎えました。
その後、10月28日(月曜日)「ブラックマンデー」、10月29日(火曜日)「ブラックチューズデー」で10%以上の下げを見せ、株価崩壊が起こりました。
●ウォール街大暴落前後のNYダウの推移グラフ(1928年~1932年)
1928年から1929年9月まで順調に上昇しています。そして、1929年10月24日のブラックサーズデーをきっかけに急激に下落します。
その後、1930年に一旦、上昇しますが、世界的不況の世界恐慌に入ってしまい、、1932年7月8日まで下落して、NYダウは、41.22という史上最安値を付け、実に最高値と比べると89%もの下落をしています。
●ブラックサーズデー(10月24日)からブラックチューズデー(10月29日)までのNYダウの推移表
日付 | 下落率 | 下げ幅 | 終値 |
1929/10/24 | -2.1% | -6.38 | 299.47 |
1929/10/25 | 0.6% | 1.75 | 301.22 |
1929/10/26 | -0.7% | -2.25 | 298.97 |
1929/10/28 | -12.8% | -38.33 | 260.64 |
1929/10/29 | -11.7% | -30.57 | 230.07 |
本格的な下げは、28日のブラックチューズデーから始まっているのがわかります。
※注:ウォール街大暴落が大恐慌を引き起こしたかどうかは、諸説あり、定かではありません。
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ブラックマンデー 1987年10月19日
ブラックマンデーは、1987年10月19日に起こった世界的な株価の大暴落です。
NYダウが、先ほどのウォール街大暴落を上回り、22.6%下落しました。
日経平均株価は、14.9%下落しています。東証1部の約49%の銘柄がストップ安になり、下落幅歴代1位となっています。
●ブラックマンデー前後のNYダウの推移グラフ(1987年~1988年)
史上最大の暴落といわれるだけあって、すさまじい落ち方です。
しかしブラックマンデーは、単体の下落としては、かなり下落していますが、その後の下落局面を伴わず、徐々に上昇して行ってるのがわかります。
ブラックマンデーのときの株価に1年10ヶ月ほどで戻っています。
これは、世界恐慌を併発したウォール街大暴落のとき、戻るのに33年ほどかかっているのとは、かなりの期間の開きがあります。
ブラックマンデーが起きた理由は、いまだに諸説あり、わかっていませんが、起こった背景には、高度な金融工学の発達とコンピューターの普及があいまって、コンピューターによる自動取引が始まったことにあります。
先物を使ったリスクヘッジ手法がコンピューターにより大きくはやり、自分の持っている株資産(ポートフォリオ)が市場を下m割っているときに先物を売り、損失と先物売りの利益をほぼ同じようにする手法で、市場が下落し始めると自動的に売り注文を出すようになっていた。
これをコンピューターが判断して、自動的にどんどん売りを増やすことで、下落に下落を重ねたのが、ブラックマンデーの下落の中身といわれています。
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日本のバブル崩壊 1990年1月
いわずと知れた日本のバブル崩壊です。バブル崩壊の時期は諸説あり、1990年3月27日の不動産融資総量規制が発表された日だったり、景気動向指数上では、1991年3月だったりとありますが、ここでは、株価が下がり始めた1990年1月をバブル崩壊の時期にしたいと思います。
日経平均株価は、1989年12月29日に最高値 38,957.44円つけ、終値では、38,915.87円を付けました。
その後、1990年10月1日に一時2万円われを起こし、わずか9ヶ月で約半分まで下落しました。
日本のバブル崩壊は、日本独自の事情によるものなので、世界的な株安などは引き起こしておらず、同じ時期のNYダウは、堅実に上昇しています。
●1988年~1993年ごろまでの日経平均とNYダウの推移グラフ
・日経平均複合チャート
http://nikkeiyosoku.com/chart/
バブル崩壊の1989年12月から日経平均は下がっているのに対して、NYダウは、上昇しています。
しかもこのときのNYダウは、バブル崩壊の時期で2500ドル、1993年時点では、3400ドル程度で、現在の17000ドル台と比べると6分の1程度であることを考えるといかにNYダウが、順調に上昇しているかがわかります。
それに引き換え、日経平均は、1989年12月の最高値からアベノミクスで上昇したとはいえ、現在の16000円台では、40%程度にしか回復しておらず、成長どころか半分にも達していない状態です。
日本のバブル崩壊後は、失われた20年といわれているのが日経平均株価で実感できます。
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ITバブル(インターネットバブル)崩壊 2000年3月
ITバブルは、「ドルコスト平均法で日経平均インデックス投資―ITバブルから投資」という記事でも解説しています。
ITバブルは、1990年代後半にアメリカでは、マイクロソフトが、Windows95で大ヒットを飛ばし、パーソナルコンピューターが、普及したことにより、IT関連企業に注目が集まり、ビルゲイツが世界一のお金持ちになったりしたことで、IT関連企業への投資が高まり、株価が大きく上昇したことです。
この当時、時価総額でマイクロソフトが世界一になったり、赤字が続いていたamazonの時価総額が300億ドルに達したり、AOLのPERが700倍!になったり、シスコも時価総額世界一になったりしています。
まさにバブルという感じですね。
ITバブル崩壊は、日本では、2000年3月の光通信の連続ストップ安から始まったと思われます。
アメリカでもナスダック指数が2000年3月では、高値の5132ポイントをつけましたが、その後は下落を続け、2001年9月には1300ポイント台まで約70%も下落しました。
2003年まで日米両方の株価が下がり続け、日経平均は、2万円から7000円台へ、NYダウは、11000ドルから7000ドル台へそれぞれ下落しています。
アメリカは、ITバブル崩壊のさなかの2001年9月11日に同時多発テロが起こり、深刻な不況に突入したのが、株価がいっそう下落した原因です。
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リーマンショック 2008年9月
リーマンショックに関しても「ドルコスト平均法で日経平均インデックス投資―リーマンショックから投資」で解説していますのでそちらもご覧ください。
蛇足になりますが、リーマンショックは、英語では、Bankruptcy of Lehman Brothers(リーマンブラザーズの破綻)といって、Lehman Shockとは言いません。
Lehman Shockは、和製英語です。
実際には、株価が落ち始めているのは、サブプライムローン問題(サブプライム危機)が起こった2007年からで、アメリカは、10月から、日本は、7月から下落が始まっています。
2007年から徐々に下落していき、リーマンショックが起こった2008年8月から下落が加速して、日経平均は、9月25日に12006.53円だった終値が、10月8日には9203.32円と1万円を割り込むまで下落しました。
NYダウも9月26日には11143.12988ドルだった終値が、10月9日には8579.19043ドルと9000ドルを割り込むまで下落しました。
ここから数年間、世界的な不況に陥っていきます。
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大暴落 まとめ
株価の大暴落の歴史を紹介していきました。
世界的な株価の暴落は、8~10年ほどのサイクルで来るといわれています。
各市場固有の暴落もありますので、日経平均だけを見るとそのサイクルにはなっていませんが、2008年のリーマンショックから8年たちましたので、そろそろ暴落がきてもおかしくありません。
今後は、この暴落時期を予想するロジックを考えて行きたいと思います。
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