最近は、世界的な株価暴落の警告記事が少なくなってきましたが、久しぶりに強烈なタイトルだったので紹介します。
「史上最悪のバブル崩壊迫る」米著名アナリスト、ペント氏が警告
史上最悪のバブル崩壊として、リーマンショック以上のバブルの崩壊が起こるとマイケル・ペント氏が警告しています。
記事によると現在の経済の状態は、各国の中央銀行が起こした緩和バブルで「2007年には6兆ドル(約603兆6600億円)だった中央銀行のバランス総額が過去9年間で21兆ドル(約2112 8100億円)にまで膨れあがっており、今後も毎月2000億ドル(約20兆1220億円)のペースで増え続けると予測されている」と言っています。
この状態から買いに歯止めがかかるとあらゆるものが崩壊していくと警告しています。
リーマンショック時は、サブプライムローンのように1つの不動産ローンなどの金融商品が引き起こした暴落ですが、今回の中央銀行が引き起こしている緩和バブルともいうべきもので1つの金融商品などに限定せず、債券、株、商品などあらゆるものが暴落していくと言っています。
マイケル・ペント氏は「悲観的な状況だ。持ちなおすのは不可能だろう」と言って最後の警鐘を鳴らしている記事でした。
「史上最悪のバブル崩壊迫る」を読んだ感想
具体的な数値の説明は、中央銀行のバランス総額だけですので、一概にそのまま大暴落になるのかと思わずにはいられない記事内容ですが、暴落の情報を集めている私には、あり得るかもしれないと思わせる記事でした。
ただし、実際には、各国の中央銀行の出口戦略がよほど失敗しなければ、中央銀行発では暴落は起こらないと思われます。
唯一、FRBの利上げペースの失敗で株価が冷え込み、アメリカ経済の失速で暴落する可能性がありますが、日本やEUでは、まだしばらくは心配ないと思われます。
EUなどは、ドイツ銀行などの金融不安の方が引き金として可能性が大きいのではないでしょう。
どちらにしても株価暴落はくると予想していますので、今後もいろいろなデータを検証していきたいと思います。
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暴落の予兆と日経平均
それでは、日経平均の暴落について考えていきたいと思います。
平成バブルの崩壊から、ITバブル崩壊、リーマンショックと3度の大きな暴落を日経平均は経験しています。
株価の割安指標と言われるPERで検証するとバブル崩壊の時のPERは、60前後、ITバブル崩壊の時は、30前後、リーマンショックの前は20前後と切り下がってきています。
最近は、15前後となっていて、3回のバブル崩壊と比べると低い数字です。
ただし、切り下がってきているので、適正PERが低くなってきていると考えられ、15~17で暴落を起こす可能性も考えられます。
2015年のチャイナショック前は、16前後でした。
アメリカの金利はどうでしょうか?
暴落時は、アメリカが金利を上げすぎて、景気を冷やして景気後退が起き、バブルが崩壊しています。
2015年12月に数年ぶりに金利を上昇させましたが、その後は、2016年12月と1年後に、2017年は、3月6月と今のところ2回利上げして、12月に利上げ予定で全部で3回です。
それでもFFレートは1.25%で12月の利上げ後でも1.5%となるでしょう。
さすがにこんな低い金利では、景気後退も起こりづらいものと思われます。
他は、有名企業の破綻です。
今のところ兆候は見られえませんが、エンロンなどの例から突然破綻する可能性は0ではありません。
しかし経済に影響を与えるほどの企業が倒産する可能性は、今のところありません。
しいて言えば、イギリスのモンテパスキ銀行とドイツ銀行だと思われますが、EUが破綻させない可能性が強いでしょう。
ざっと考えてみてもバブル崩壊の引き金を引きそうな事象はなく、バブル崩壊はしばらく起こらないと思われます。
ただし、思いもよらないことがきっかけになることもあるので、暴落はいつか必ず来ると肝に銘じてトレードしていきたいと思います。
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・ZUU online
https://zuuonline.com/archives/121603
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