【11月1日 ドル円予想の根拠】米指標悪化へ警戒感/米中懸念一巡なら円安の可能性も

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【11月1日 ドル円予想の根拠】米指標悪化へ警戒感/米中懸念一巡なら円安の可能性も

今日までのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日1日のドル円相場予想を行います。

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昨日の市況 ダイジェスト

昨日31日(木)のドル円相場は、前日のFOMCでのパウエル発言を受けた米利下げ余地への意識が強まったなかで米景気指標が大幅下振れとなり、さらに米中交渉に悪材料が出て先行き不透明感が強まったことで、高値108.91円から安値107.92円まで円高方向へ下落しました。


(USD/JPY ~11月1日、15分足)

FOMC余波のなか米中懸念増し円高

前夜のFOMCにおけるパウエル会見の内容が波紋を呼び、昨日時点では米利下げ余地が継続しているその解釈が優勢となって、ドル安・円高の圧力が上値を抑えていたなか、昨日のドル円は、東京時間に108.80円付近でオープンしたのち、日銀会合での緩和見送りなども重荷となり、じり安で推移しました。

続いてロンドン時間になると、中国がトランプ政権との包括的合意へ懐疑的な見方を示したとのヘッドラインが出たことで米中協議へ不透明感が強まり、リスクオフの円高が加速、レートは一時108.10円まで売られ、やや下げ渋ったところでNY時間へと渡りました。

さらに米シカゴ景気など下振れで円高下放れ

さらに、NY時間に発表された米経済指標に関して、米PCEデフレーターが下振れ、シカゴ景気指数も予想大幅下振れとなったことで、パウエル会見を受けた米利下げ懸念が強まるかたちとなり米長期金利・米株が下落、こちらを重しに安値107.92円まで下値を広げました。

こうしたなか、昨日のアナリスト予想集計結果では、パウエル発言を受け米利下げ警戒感が強まるとの見方のほか、米景気指標の下振れ懸念、そして関連ヘッドラインの分析に基づいた米中交渉の先行き不透明感の強まりを材料視した円高予想が優勢であったことが、昨日配信のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版にて指摘されており、これらがいずれも的中する結果となっています。

今日のドル円予想と主要材料

今日のドル円相場では、NY時間に発表予定の米雇用統計や米ISM製造業といった今夜の重要な米経済指標が材料視されているほか、合意への道筋が二転三転となっている米中通商協議の進展も、アナリストらからの高い注目を集めています。

今夜の指標下振れで利下げ見通し急上昇か

いま市場は、米利下げが今後あるのかないのか、その見通しの変化に敏感になっています。

というのも、先日のパウエル会見は、「今年はもう利下げしないかもしれないが、来年はするかもしれない」といった内容で、利下げに消極的とも積極的とも、どちらにも取れる内容であったからです。

なので、この会見内容を「利下げに消極的」と解釈する投資家が多くなったタイミングでは円安に、逆に「利下げに積極的」との解釈が増えれば円高に振れる、というのが、今日にかけてのドル円相場となっています。

パウエル会見以降の流れを詳しく振り返れば、パウエル会見直後は「利下げに消極的」との解釈でドル買い戻し・円安に振れていましたが、今日にかけては、米指標の大幅下振れで景気懸念が強まり「利下げに積極的」との解釈が増えたことで、レートはドル売り・円高に振れています。

こうしたなか、にわかに警戒感が高まっているのが、今夜発表される米雇用統計米ISM製造業景況指数です。これらは米景気指標のなかでも極めて高く注目されるものであり、昨日の米指標に続いてこちらも大幅下振れとなれば、米利下げ確率が高まり、今夜の相場で円高圧力が大幅に強まる可能性があるためです。

ただ、今日のアナリスト予想では、これら米指標の下振れ観測による円高予想が出ている一方で、予想に反して上振れ、大きな反発が起きる、とする円安予想も出てきています。

こうした今夜の米経済指標につき、アナリストらの間で円安・円高予想のどちらが優勢であるかを調査した結果は、本日配信分のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版にてご確認いただけます。

米中交渉は売り一巡後にレート支えとなるか

また、合意への道筋が二転三転となっている米中通商協議の進展についても、アナリストらから今日のドル円材料として言及が多くなっています。

米中協議については、ようやくの一部合意が確実視されていた矢先にもかかわらず、ここ数日は米中一部合意への署名延期の報道に加えて、昨夜には中国から包括的合意へ疑念が示されるなど、悪材料が続いています。

ひとまずこちらは昨夜の相場の下押し材料となっており、米中通商交渉の停滞観測から、今日の相場でも円高重しとなる、との見解が、アナリストらの予想では散見されている状況です。

しかし一方では、両国が追加関税の応酬によって対立姿勢をあらわにしていた時期から比べると、現在の米中通商交渉は着実に前進しており、いずれ合意が果たされる可能性は高まっているとして、現在の売りが一巡したあとは、リスクオフ後退による円安圧力が発生する、と予想するアナリストも出てきています。

本日、とくにNY時間にかけてまた新たなヘッドラインが浮上すると見られる米中通商交渉について、今日の相場で円高・円安のどちらに影響するかのアナリスト予想を集計した結果は、本日配信分のドル円レポート有料版にてご確認いただけます。

なお、このほかにも、今日から来週にかけては、とくに重要な経済イベントや経済指標発表が多く控えており、これらも、結果が悪化なら米利下げ観測増で円高、改善なら米利下げ観測後退で円安、の可能性が強まるため、市場の高い関心を呼んでいます。

1日(金) 米・雇用統計、非農雇用数変化、ISM製造業
4日(月) 米・製造業新規受注
5日(火) 米・PMI、ISM非製造業景況指数
6日(水) 米・MBA住宅ローン申請指数
7日(木) 米・失業保険申請件数
8日(金) 米・卸売在庫、ミシガン大消費者態度指数

これらの経済イベントが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想を集計し、最も優勢なドル円アナリスト予想を解説するレポートは、こちらからご購読いただけます。

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