【今週のドル円予想】関税発動目前で米中交渉の行方は?FOMCも開催で大相場か(9日~13日)

※今週の「ドル円予想レポート 週次版」最新記事はこちらをご覧ください。

【今週のドル円予想】関税発動目前で米中交渉の行方は?FOMCも開催で大相場か(9日~13日)

先週のドル円市況を回顧しつつ、今週12月9日~13日のドル円相場予想を行います。

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先週の主な材料

先週のドル円相場は、12月15日に対中追加関税第四弾の発動を控えた米中交渉関連のヘッドラインに振らされつつ、ISM指数など米経済指標の悪化が重しとなり、値幅1円を超える大幅下落となりました。


(ドル円為替レート、~12/6、1時間足)

週前半:「トランプ砲」発動で1円以上円高

先週頭の2日、109.54で東京時間オープンとなったドル円は、前週末の米指標が好調 (↑) だったことをうけ週高値109.73まで上昇、しかし同日トランプ米大統領がブラジルとアルゼンチンへ追加関税を発表 (↓) 、さらにNY時間には米ISM製造業景況感指数も下振れ (↓) 、レートは108.90まで急落しました。

さらに翌3日にもトランプ米大統領から「米中合意は2002年の大統領選後まで待ってもいい」との発言が飛び出し、市場では米中合意への期待感が巻き戻され (↓) 、レートはさらに下押して108.49をつけました。

週後半:トランプ楽観発言も指標悪化で下値圏

続く4日に発表の米ISM非・製造業も悪化 (↓) でレートは週安値108.43をつけましたが、直後トランプ米大統領から、今度は「昨日の発言は思いつきにすぎない」とのコメントが出て、市場のリスクオフ的な動きが後退 (↑) 、レートは108円台後半まで戻しました。

5日当初もじり高推移が続きましたが、強固な抵抗線の200日移動平均線108.90付近 (↓) に阻まれ反落、米中交渉懸念 (↓) が続くなか発表された米貿易収支も悪化 (↓) となって、レートは週高値から1円以上円高となる108.66まで下押して週末の取引へと渡りました。

こうしたなか、先週配信のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版では、米ISM製造業・ISM非製造業・貿易収支の下振れ (↓) による円高予想、中国と駆け引きを続けるトランプにの発言による中国への揺さぶり (↓) や直後の楽観的発言 (↑) での高下予想、そして週末の相場での200日移動平均108.90が抵抗線 (↓) となっての反落予想などが掲載され、これらが的中する結果となっています。

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今週のドル円予想

今週のドル円相場では、いよいよ対中追加関税第四弾発動の直前となるタイミングでの米中交渉の進展観測、また米FOMCでの景気見通しや政策金利発表が、ドル円市場の大きな材料となりそうです。

対中関税発動直前、米中の動向予測に注目

「合意近い」と報じられて久しい米中交渉については、期待感が続く一方、具体的な進展が見られないことやトランプ米大統領の不測の言動への警戒心から、市場は好悪問わず新材料に反応せざるを得ないような状況が続いています。

ただ、一部のアナリストらは、12月15日に追加関税が発動されれば、米中とも経済的なダメージを負うのは必須であるため、今週中になんとしても一部合意へこぎつける (↑) のではないか、との見解を挙げています。。

仮に一部合意へ至れば (↑) 、レートは大きく円安へ振れると考えられますが、一方で、具体的な進展が見られないまま12月15日を迎えることになれば、米中交渉の長期化観測 (↓) からもう一段の大幅円高進行も見込まれます。

米中交渉の新材料を織り込んでアナリストらが毎日発表するドル円予想につき、予想内容とその根拠を調査したうえで、円高予想と円安予想のどちらが多いかを集計した結果は、ドル円アナリスト予想まとめレポート有料版にて毎日公開されます。

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FOMCに米小売売上高、重要イベント続く

また今週には、重要な経済イベントも続きます。中でも、米FOMCでの政策金利発表とパウエルFRB議長会見、また米PPIや米小売売上高といった米経済指標は、結果が明らかになると同時にレートが大きく上下どちらかへ振れることが多く、これらのアナリスト見通しに注目しておく必要があります。

このところの米経済指標は下振れ傾向が強く、この流れを引き継げば、今週は局所的な円高展開が見込まれるほか、景気見通し引き下げでのレンジ下抜けも考えられます。ただ、逆に予想を覆す強い内容なら、強固な抵抗線の109.00付近を上抜け一段高となる展開も見込めそうです。

こうした重要経済イベントについて、市場のFXアナリストらの予想では円高予想・円安予想のどちらが優勢なのか、毎日配信されるドル円アナリスト予想まとめレポート有料版にてご確認ください。

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なお、この他に先週から今週にかけて発表される米指標は、次のようなものも注目されています。

9日(月) 日・GDP、国際収支
10日(火) 米・FOMC、英・GDP
11日(水) 米・FOMC、CPI、政策金利発表、パウエル会見
12日(木) 米・PPI
13日(金) 米・小売売上高

こうした経済指標が今週の何日何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらへ影響する見込みか、発表予定日時とFXアナリストらの事前予想を集計し、最も主流となるドル円アナリスト予想を解説するレポートが、こちらからご購読いただけます。

 

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