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【3月27日ドル円予想と根拠】各国大型景気対策へ期待、「有事のドル買い」一服か
前取引日からのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日27日のドル円相場予想を行います。
このページの目次
今日までの市況 ダイジェスト
前取引日26日のドル円相場は、東京での新型コロナ感染拡大 (↓) による警戒感が重しとなるなか、米・新規失業保険件数の予想以上の悪化が心理悪化に拍車 (↓) をかけ、高値111.30から安値109.20のレンジを下落しました。
(USD/JPY ~3月27日、15分足)
米・新規失業保険件数が大幅悪化 で下落に拍車
前取引日26日、高値付近111.19で東京時間オープンとなったドル円は、東京での新型コロナウイルス感染者数増大への警戒(↓) を背景に円高圧力が強まり下落、さらにその後も、日経平均が大幅安となるなど心理悪化に歯止めがかからず、110円台半ばまで下落しました。
続くロンドン時間に東京時間の安値を割ると、下落が加速して110円割れに突入、さらにNY時間には、米・新規失業保険件数が大幅悪化となったことで心理悪化に拍車(↓)がかかり、安値109.20をつけてクローズとなりました。
こうしたなか、前取引日に配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、新型コロナ感染拡大での警戒継続 (↓)、また米GDPや新規失業保険件数などの悪化観測 (↓) による円高 予想が掲載されており、これらが的中する結果となっています。
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今日のドル円予想と主要材料
今日のドル円相場については、これまで続いたドル資金確保によるドル買いの後退、および 21:30の米・2月個人消費支出への懸念が、アナリストらから材料視されています。
大型景気対策へ期待で「有事のドル買い」は後退か
新型コロナ問題を受けて、先週の市場では、投資家による安全資金としてのドル買いが強まり、レートはドル高・円安へ大幅に振れる結果となっていました。しかしその後は、米政府やFRBによる迅速な景気支援策が奏功して投資家心理が改善、市場のリスクオフの流れが和らぎ、今週には安全資産としてのドル買い・円安の流れが一服 (↓) しています。今夜もこうした状況が続いて円高方向への圧力が強まるのではないか、という予想が、一部のアナリストから挙がっています。
ただ一方では、米国での新型コロナウイルス感染者数が増加を続けており中国を上回ったほか、東京でも感染者数が急増するなど、新型コロナ問題の見通し不透明感へつながる報道が相次いで入っていることから、こうした報道を重しとして市場のリスクオフ心理が再燃し、今夜にかけて再び安全資産としてのドル買い・円安の流れへ回帰する (↑) との見方も浮上しています。
このような、安全資産としてのドル買いの流れにつき、米政府やFRBなどによる景気対策で「有事のドル買い」が一服 (↓) しての円高予想と、今夜にかけ新型コロナ関連報道でリスク回避のドル買いが再燃しての円安予想 (↑)で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。
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今夜の米個人消費支出へ懸念浮上
今夜21:30には、米・2月個人消費支出が発表となります。昨日発表された米・新規失業保険申請件数は市場予想を大幅に下振れる結果となっており、この流れを引き継げば、今夜発表の2月個人消費支出も大きく下振れる可能性がある、との見解があがっています。そうなれば、米経済を支える個人消費の減衰が強く意識され、本指標の発表後にドルが売られて円高が強まる (↓) 可能性 があります。
ただ一方では、昨日の米指標悪化にも関わらず、米国株式市場は大幅に上昇しており、こちらに注目すれば、市場は米景気指標の悪化をすでに織り込み済みである、との見方も浮上しています。そのため、今夜の個人消費支出が大きく悪化しなければ、むしろ米経済の底堅さへの期待感が復調し、発表後にドル買い戻しでの円安が進む (↑) 、との予想も見られています。
今夜21:30に発表される米・2月個人消費支出に関し、結果が大きく下ぶれての円高予想 (↓) と、指標が大きく下振れず米経済の底堅さが確認されての円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。
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なお、この他にも、今後数日で重要な経済指標がいくつも発表予定となっており、これらに関するアナリストらの結果見通しも確認しておく必要があります。
27日(金) 米・2月個人支出
30日(月) 米・住宅販売保留指数
31日(火) 米・消費者信頼感、シカゴ購買部協会指数、ケースシラー住宅価格指数
1日(水) 米・ADP雇用、ISM製造業、PMI
2日(木) 米・貿易収支、製造業新規受注
3日(金) 米・雇用統計、PMI、ISM非製造業
これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが【円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想集計結果は、毎取引日に配信されるドル円アナリスト予想まとめレポート 有料版にてご確認下さい。
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