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【来週のドル円予想】米中対立鮮明も、米GDPなど指標には底堅さ期待(5月25日~29日)

※今日の「ドル円予想レポート」最新記事はこちらをご覧ください。

【来週のドル円予想】米中対立鮮明も、米GDPなど指標には底堅さ期待(5月25日~29日)

今週のドル円市況を回顧しつつ、来週5月25日~29日のドル円相場予想を行います。

今週の主な材料

今週のドル円相場は、新型コロナ感染拡大などをめぐる米中対立激化 (↓) が重しとなったものの、低迷していた原油価格が急上昇 (↑) したことで心理が改善し、安値107.07から高値108.09のレンジを底堅く推移しました。


(ドル円為替レート、~22日、1時間足)

原油価格上昇でリスクオンも、米中対立懸念で上値縮小

今週頭18日、週安値の107.07でオープンしたドル円は、低迷していた原油先物価格が減産合意などにより急上昇 (↑) したことでリスクオンの円安展開となり、週半ばに週高値108.09まで上昇しました。

しかし、週後半にかけては、中国での新型コロナ拡大経緯やWHOとの関係、また香港自治に関連し米が中国をけん制する動きが続き、米中対立激化懸念が高まる事態 (↓) となりました。これを受けレートは上値を縮小、しかし107円台中盤では底堅さも示し下げ渋ったところで週末を迎えています。

こうしたなか、今週配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、原油先物価格の上昇観測 (↑) による円安予想、またその後の、新型コロナ問題などをめぐる米中対立激化見通しの強まり (↓) での円高予想が掲載されており、これらが的中しています。

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来週にかけてのドル円予想

来週にかけてのドル円相場では、新型コロナ問題などをめぐる米中対立激化、ならびに、米GDPや失業保険件数などの米経済指標の見通しが、ドル円市場の大きな材料となりそうです。

コロナや香港自治めぐり米中対立懸念に拍車

コロナ禍拡大以降、米政権は中国に対し強硬な姿勢を強めており、今週には、新型コロナ発生経緯や香港自治問題などについて、トランプ米大統領から中国を非難する発言が続きました。この流れで来週は米中対立懸念が一段と強まる (↓) との見通しから、こちらを重しに来週のドル円レートが円高推移となる可能性が指摘されています。

ただ一方で、米は「中国との第一段階貿易合意を維持する」意向と報じられたほか、米トランプ大統領からも「中国習主席とは良い関係を保っている」といった発言が出ており、両国がこれ以上の深刻なレベルまで対立激化に至る可能性は低い、との見方にもとづき、来週にかけ過度なリスク回避の動きが一服 (↑) して円安に戻す、との見解も見られています。

来週も報道が続くと思われる米中対立問題に関し、米中双方が強硬な態度を続けることでの地政学的リスク上昇による円高予想 (↓) と、両国が対立の構図を和らげるとの見通しによる円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は、来週にかけて配信の「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認下さい。

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米GDPや失業保険件数など、重要米指標が公開へ

来週には、米新築住宅販売や、米GDP、米失業保険件数など、ドル円レートに影響力を持つ重要な経済指標が多数発表となります。ただこの5月も、コロナ禍の影響で指標の大幅悪化が続いたことから、来週の指標も大幅に下振れ、それぞれの発表後にレートが円高へ振れる (↓) 可能性が指摘されています。

ただ一方、米での新型コロナ拡大ペース鈍化や経済活動再開など、投資家心理改善につながる報道も出てきているため、来週の指標が底堅いものとなった場合は、むしろ米経済の見通し改善 (↑) へとつながり、各指標結果の確認後に円安へ振れる流れとなる、といった見解も見られています。

来週発表される各種米指標に関し、大幅悪化が続き発表後にリスク回避が強まる (↓) との円高予想と、市場の予想ほどは下振れず底堅さを示して見通し改善 (↑) となっての円安予想で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認いただけます。

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なお、この他に来週にかけて発表される米指標は、次のようなものも注目されています。

26日(火) 米・4月新築住宅販売件数、
27日(水) 米・MBA住宅ローン申請指数
28日(木) 米・GDP、耐久財受注、失業保険件数
29日(金) 日・失業率、米・個人所得、PCEデフレーター

こうした経済指標が何日何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらへ影響する見込みか、発表予定日時とFXアナリストらの事前予想を集計し、最も主流となるドル円アナリスト予想を解説するレポートが、こちらからご購読いただけます。

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