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【16日ドル円予想】パウエルが議会証言へ 「イールドカーブ・コントロール」言及へ高い期待

※今日の「ドル円予想レポート」最新記事はこちらをご覧ください。

【16日ドル円予想】パウエルが議会証言へ 「イールドカーブ・コントロール」言及へ高い期待

前取引日からのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日16日のドル円相場予想を行います。

今日までの市況 ダイジェスト

前取引日15日のドル円相場は、米株式市場の反発によるリスクオン (↑) で買い先行となったのち、新型コロナ感染拡大「第二波」への懸念 (↓) が重しとなって上値を抑え、高値107.56から安値107.00のレンジを頭重く推移しました。


(USD/JPY ~6月16日、15分足)

各国で新型コロナ感染が再拡大、「第二波」へ懸念増大

前取引日15日、107.30でオープンとなったドル円は、前取引日12日の米株が大幅反発となったのを支えとしたリスクオンの流れ (↑) で買い先行となり、早朝に高値107.56まで上昇しました。

しかし、その後の東京時間に入ると、米国や中国で新型コロナウイルスの新規感染者が再び拡大ペースに入っているとの報道が次第に意識され反落、そのまま新型コロナ感染拡大「第二波」への懸念増大 (↓) となってリスク回避が進み、安値107.00まで下落しました。その後は下落一服となり、NY時間にかけては107円前半まで戻した水準でクローズとなりました。

こうしたなか、前取引日に配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、米株式市場の反発によるリスクオン継続 (↑) での円安予想、またその後の、新型コロナ感染拡大第二波への懸念増 (↓) による円高予想が掲載されており、これらが的中する結果となっています。

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今日のドル円予想と主要材料

今日のドル円相場については、FRBパウエル議長による議会証言の内容見通し、および今夜の米・5月小売売上高など米主要指標の結果見通しが、アナリストらから材料視されています。

パウエル議長が議会証言、追加緩和言及へ高い期待

今日23:00にはパウエルFRB議長の議会証言が予定されており、このなかでパウエル議長が、「イールドカーブ・コントロール(YCC)」など追加の金融緩和施策の導入に言及する可能性があるとの見方が出ています。なお昨日15日にはFRBが追加景気支援策として企業の社債購入を発表してリスクオンの流れが起きており、ここでさらに追加緩和観測も高まれば、リスクオンに拍車がかかってレートが大きく円安に振れる (↑) 、との見方が浮上しています。

ただ一方では、昨日の社債購入プログラム発表をもってFRBによる目先の景気支援期待は消化済みとなった、との声も聞かれています。この場合は、パウエル議長が「昨日の今日」でYCCなどの導入に言及することもないと見られるため、議会証言を機にリスクオンの巻き戻しによる円高が進む (↓) 、との見解も出ています。

今夜のパウエル議長議会証言に関し、YCC導入などさらなる緩和措置への言及 (↑) による円安予想と、追加緩和措置への具体的言及なくリスクオン後退 (↓) となっての円高予想で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。

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今夜、米小売売上高など主要指標の発表相次ぐ 市場では上振れ期待感

今夜の米市場では、日本時間21:30に米・5月小売売上高、22:15以降に5月鉱工業生産など、ドル円レートに大きな影響を及ぼす主要経済指標が発表されます。なお、昨日15日に発表された米NY連銀指数は市場予想を上回る好結果となっていたことから、この流れをくんで、今夜の各指標も上振れとなる、との期待感が高まっており、各指標の発表後にドル円レートが円安方向へ振れる (↑) との見方が出ています。

ただし一方では、米NY連銀指数などの改善はあくまで個別ケースに過ぎず、6月全体の米経済指標はさえない結果が多かったとして、今夜の各指標も新型コロナの影響を払拭しきれず下振れとなり、米景気見通しへの期待感が後退、各指標の発表後にドル円レートが円高方向へ下落する (↓) 、との見解も浮上しています。

今夜21:30以降に順次発表となる米・5月小売売上高など米主要指標に関し、昨日の米NY連銀指数同様に上振れるとの観測による円安予想 (↑) と、米経済がまだ新型コロナの影響を払拭しきれず下振れるとの見方による円高予想 (↓) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。

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なお、この他にも、今後数日で重要な経済指標がいくつも発表予定となっており、これらに関するアナリストらの結果見通しも確認しておく必要があります。

16日(火)米・5月小売売上高、5月鉱工業生産
17日(水)米・MBA住宅ローン申請指数、5月住宅着工件数
18日(木)米・新規失業保険申請件数
19日(金)米・1-3月四半期経常収支

これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想集計結果は、毎取引日に配信されるドル円アナリスト予想まとめレポート 有料版にてご確認下さい。

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