今週後半のドル円レートは、世界景気減速見通しや来年の米利上げ終了観測が重荷になりつつも、目先の米株安一服や米長期金利上昇の流れを支えとするかたちで、やや堅調な展開へと移行しています。
今週の概況をまとめつつ、今日のドル円レートレンジ予想を発表します。
今週のドル円概況
今週19~22日のドル円レートは高値113.214円から安値112.305円のレンジで推移し、前週終値比では小幅に上昇しています。
先週のFRB高官らによる世界景気減速見通し発言での心理悪化から、週初19日(月)序盤は前週下値圏112.75円周辺を横ばいで推移したドル円レートは、20日(火)未明の米・NAHB住宅市場指数が大幅悪化となるとさらに一段安となり、112.50円周辺まで値を下げました。
しかし、20日の日本時間22時半頃に発表された米・住宅着工件数が予想を上振れたことで市場心理が改善、レートは112.305円で下げ止まり、以後は米株高・米長期金利上昇などを支えに堅調に推移しました。
今日のドル円見通しとレンジ予想
今日22日(木)東京時間(9時~)のドル円は、高値113.131円から安値112.957円のレンジで推移しており、前日終値比では小幅に下落しています。
今日は米国が感謝祭祝日で休場となり、また明日は日本が勤労感謝の日で休場となるため、市場は手控えムードで閑散相場の様相となっています。
また明日23日(金)には米国でPMI速報値(総合、製造業、サービス部門)が発表予定であり、現時点では小幅上昇予想のものが多いものの、感謝祭後の土日にはさまれた中日とあって休暇を取る関係者は多く、やはり動意薄の展開となりそうです。
このほか特段の材料となりそうな経済イベントは予定されておらず、今週はこのまま動きの鈍い展開が続きそうです。
今日のドル円レート見通しは、高値113.55円から安値112.80円のレンジを予想します。
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今日~今週末の米国関連イベントスケジュール
米・ドル円に関する今週末の経済イベントとして、下記が予定されています。
22(木)米市場休場(サンクスギビングデイ)
23(金)日本市場休場(勤労感謝の日)
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