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【11月15日 ドル円予想と根拠】米中合意へ急展開報道、米小売売上高も円安支えか
今日までのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日15日(金)のドル円相場予想を行います。
このページの目次
今日までの市況 ダイジェスト
昨日14日(木)のドル円相場は、日中の高値108.86円から、NY時間の米中第一段階合意に関する見通し悪化を重荷に円高が進み、安値108.24円まで下落しました。
米PPIさえず、米中見通し懸念も継続で下押し
昨日のドル円は、東京時間に108.80円でオープンしたのち、中国の経済指標下振れやアジア株安でじり安展開となりました。この展開は続くロンドン時間にも継続し、レートはやや下げた108.60円台でNY時間へと渡りました。
NY時間に発表された米・生産者物価指数(PPI)の結果はさえず(↓)影響は限定、その後は米長期金利低下につれてストップ売りを巻き込んだ円高圧力が発生し、さらに米中が第一段階合意の取りまとめで難航(↓)との報道が出たことで、レートは安値108.24円をつけたのち安値圏で引けました。
なお、昨日のFXアナリスト予想を集計した結果では、米PPIへの期待後退(↓)での上値重さの予想、また米中交渉難航への警戒感継続(↓)による円高予想が注目されていたことが、昨日配信のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版で指摘されており、こちらが的中しています。
今日のドル円予想と主要材料
今日のドル円相場では、米中交渉進展に関する見通しが引き続き材料視されるなか、今夜発表の米・小売売上高に高い注目が集まっています。
米中合意観測が継続で底固さ期待
第一段階合意への期待感で市場のリスクオンを呼んでいた米中通商交渉に関し、合意は目前との報道の一方で、米中両サイドから合意先送りなど見通し悪化につながる発言も出ており、ドル円レートは各種報道ヘッドラインに振らされる状況が続いています。
ただ一方では、小さなつまづきはあれど、両国が合意へ向け前進している状況は変わらずとの見方から、今日の相場でもリスクオン心理が続きドル円は底固い展開(↑)となる、との見解が、アナリストから挙がっています。
15日追記:
東京時間オープン直前、米カドロー国家経済会議委員長から「中国との通商合意近い」との発言が報じられ、市場では米中協議進展への期待感が上昇(↑)、これを受けドルが反発(↑)しています。
今夜の米・小売売上高は予想通りなら改善
また一方では、今夜発表される米・小売売上高の見通しにも、アナリストからの高い注目が集まっています。
米・小売売上高は、昨日の米PPIに続いて発表される、今週の重要指標です。これは米GDPの7割とも言われる米個人消費の動向を示すもので、米景気全体の見通しに与える影響が大きいことから、市場の注目は高いものとなっています。
現時点では、こちらの市場予想は前回発表値から改善(↑)と見られており、底堅い円安地合いの支えとなる可能性があります。しかし、昨日の米PPIが反応薄だったことから、市場の景気下振れ警戒感は強まっていると見られ、もし今日の小売売上高も予想外に冴えない結果(↓)となれば、市場が過剰な円買い(↓)で反応する可能性がある、とのアナリスト予想が複数見られています。
今夜 22:30(日本時間)に発表となる米・小売売上高に関し、今日のFXアナリスト予想で円安(↑)と円高(↓)のどちらの予想が多いかを集計した結果は、本日配信分のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版にてご確認ください。
来週にかけての経済イベント見通し
このほかにも、今週から来週にかけては、重要な経済指標発表や経済イベントが多く控えています。これらも、結果が景気見通し改善につながれば米利下げ観測後退で円安、悪化なら米利下げ観測増で円高の可能性が強まるため、ドル円材料として市場から強い関心が注がれています。
15日(金) 米・NY連銀景気指数、小売売上高、鉱工業生産
18日(月) 米・NAHB住宅市場指数、対米証券投資
19日(火) 米・住宅着工件数、建設許可件数
20日(水) 米・MBA住宅ローン指数、FOMC議事要旨公開
21日(木) 欧・ECB理事会、米・中古住宅販売
22日(金) 米・製造業購買担当者景気指数(PMI)、ミシガン大指数
これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想を集計し、最も優勢なドル円アナリスト予想を解説するレポートは、こちらからご購読いただけます。
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