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【12月4日ドル円予想と根拠】トランプ発言で米中合意期待剥落、今夜の米ISM非製造業にも警戒感
前日からのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日4日のドル円相場予想を行います。
このページの目次
今日までの市況 ダイジェスト
きのう3日のドル円相場は、トランプ発言による米中通商交渉の長期化懸念増大と、米株大幅下落によるリスクオフ心理の台頭が重しとなり、高値109.21から安値108.49まで下落しました。
(USD/JPY ~12月4日、15分足)
トランプ発言で米中期待剥落、株安も重荷
東京時間に109.02でオープンした昨日のドル円は、日中にかけて堅調に推移し高値109.21をつけたものの、続くロンドン時間にトランプ米大統領から「米中合意は2020年の米大統領戦後まで待ってもいい」と発言があり、米中早期合意への期待感剥落 (↓) により円高が急進、108.76まで下落しました。
さらにNY時間には、米長期金利の低下などをうけ米株主要三指数が大幅下落 (↓) となり、また報道により12月15日の対中追加関税発動懸念も意識 (↓) されたことで、安値108.49まで下値を広げました。
昨日配信されたドル円予想レポート有料版では、対中追加関税発動を目前とした米中交渉見通しの悪化 (↓) や、米国株下落 (↓) によるリスクオフの円高予想が掲載されており、これらが的中する結果となっています。
今日のドル円予想と主要材料
今日の市場に出たFXアナリストらの予想を見渡すと、昨日のトランプ発言を受けた米中通商交渉の次のフェーズへの見通しが高い関心を呼んでいるほか、今夜の米ISM非・製造業景況感指数の結果が材料視されています。
米中交渉の「トランプ流ディール」次の出方は
昨日の海外時間にかけて、米トランプ政権の「米中合意は2020年大統領選挙後まで待つ考え」や「このままなら12月15日の対中追加関税第四弾実施」といった意向が報じられたことにより、市場では、米中早期合意や追加関税発動回避への期待感が剥落 (↓) 、大きなリスクオフ円高を呼んでいます。
ただ、今日のアナリストらの見解を見渡すと、これまで行われてきた「トランプ流の駆け引き」の通り、今回も「悪いニュースの次は良いニュース」とばかりに、見通し改善につながるサプライズのトランプ発言 (↑) が出るのではないか、との期待感も高まっているもようです。
こうした、米中合意期待剥落での円高予想 (↓) と、「トランプ流ディール」での相場反発による円安予想 (↑) で、アナリストらの支持が多いのがどちらか、集計結果は本日配信のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版でご確認ください。
今夜の米ISM非・製造業に悪化懸念
また一方では、今夜発表となる米ISM非・製造業景況感指数も、結果が明らかとなると同時にレートが大幅高下する可能性があるとして、アナリストらから材料視されています。
米ISM非・製造業景況感指数は、米国の主要産業であるサービス業の景気動向を含んでいることから、極めて重要とされる米景気指標です。
現在の市場予想では、今夜の米ISM非・製造業は前月値からやや低下と見込まれているものの、アナリストらの予想では、おととい発表された米ISM製造業が下振れて円高が進んだ流れを引き継いで、今夜も悪化 (↓) となるのではないか、との見方も浮上してきています。
今夜の米ISM非・製造業の大幅悪化観測による円高予想 (↓) と、底堅さ期待による円安予想 (↑) で、アナリストらの支持が多いのはどちらか、集計結果は本日配信のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版でご確認ください。
今後の経済イベント見通し
このほか今週から来週にかけては、重要な経済指標発表や経済イベントが多く控えています。これらも、結果が景気見通し改善につながれば円安、悪化なら円高の可能性があり、ドル円材料として市場から関心が注がれています。
4日(水) 米・ADP雇用統計、ISM非・製造業景況感指数
5日(木) 米・貿易収支
6日(金) 米・雇用統計、ミシガン大指数
これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが【円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想を集計し、最も優勢なドル円アナリスト予想を解説するレポートは、こちらからご購読いただけます。
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