今日のFX相場見通し

10月2日FX相場予想

前週末29日のドル円は上昇で週の取引をクローズ。日足高値149.50をつけてから終値149.38と、2日ぶり反発ののち週の取引を終えた。

29日に材料視される目立った経済イベントはなく、米時間には様子見の姿勢も見られた。米10年国債利回り(米長期金利)は上昇となり、これによる日米金利格差の拡大観測を背景にドル買い・円売りが出る面もあった。

目先の展開については、今後の米長期金利の動向などに関心が集まる。なお9月30日には米つなぎ予算の可決が注目された。こちらにより米政府閉会の可能性はひとまず回避されたとして、週明けの本日2日にはドル買いが大きく先行する展開となっている。日足チャートを見てもモメンタムは強気のシグナルが点灯しており、強気トレンドの拡大が意識される。

また米時間にはパウエルFRB議長の発言機会も控えており、こちらがタカ派的な内容となればこちらもドル買いの支えとなろう。このまま米長期金利が上向きの推移を示し強気地合いが引き継がれれば、ドル円は次の上値目標である心理的節目150.00を目指して上げていく可能性がある。

パウエル発言経て150円トライか、プロのドル円FX予想は?

10月12日FX相場予想

25日のドル円は、ユーロ安に対するドル高の波及で上昇し、108.70付近で強含み。今後もドル買い地合いが継続か。

なお前回配信のドル円有料レポートでは、米経済対策を背景とした増税懸念での円高予想 (↓) を掲載し、こちらが的中しています。

→ 有料版レポート:今日の重要材料と、高値メドは?

ドルは買い、ユーロは売りに投資妙味

高値圏を推移している米長期金利が上げ一服となっていることで、今週のドル円は一時伸び悩んだものの、米財政出動への期待感はいぜん大きいうえ、FRBによるSLR緩和(銀行の投資拡大をうながす施策)の終了を受けた、今月末にかけての米長期金利の上昇観測も広がっており、ドル円は108円ミドルから前半で押し目買いを狙う傾向が鮮明化しています。

こうしたドルの強さの一方で、ユーロは売り基調。重荷として、欧コロナ再拡大やドイツの都市封鎖延長、欧中対立激化など大きな材料が並んでおり、市場参加者からは「ユーロドルの売りトレードに投資妙味が出ている」との声も強まっています。

今週末にかけても、ユーロ売り/ドル買いの流れが波及してのドル円上昇が続きそう。市場参加者からは、今後の指標発表などのタイミングでドル買いに勢いがつき、近く109円台乗せとの見方が多くなっています。

→ ドルは買い、ユーロは売りに投資妙味!プロのFX予想は?

ユーロは売りトレンド 下値余地探る動き

注目のユーロドルは、ユーロの悪材料が並び軟調地合いが鮮明。

24日には一時1.90台を戻したものの、欧経済の見通し悪化に加え、欧コロナ再拡大やロックダウン延長、中国との対立激化といった材料が並ぶなか、ユーロへの売り圧力は根強く、すでに1.18ドル台まで下値を拡げています。

このリスクオフのユーロ売りは、今後も勢いを伴って継続する、との見方が強く、、市場ではユーロ売りに注目する動きが目立っています。当面はユーロドルなどユーロがらみの通貨ペアでの下値メドへの関心が続きそう。

→ ユーロ売りに注目、プロの節目レート予想は?

ドル円予想トピックス サマリー

【ドル高/円安材料】
・SLR終了による長期金利高観測の強まり (↑)
・米大規模経済対策への期待感 (↑)
・米長期金利が高値圏推移 (↑)
・FRBが米景気見通しを大幅引き上げ (↑)
・米コロナ感染の減少 (↑)
・一部では4月FOMCでの利上げ観測も (↑)

【ドル安/円高材料】
・米増税懸念 (↓)
・米長期金利の上昇一服により小幅調整観測 (↓)
・米インフレ見通しによる高債務懸念 (↓)
・米の低金利政策長期化観測の確認 (↓)

→ アナリストらの最注目材料と今日のエントリーポイントがわかる!投資の森 ドル円FXレポート有料版はこちら

9月23日FX相場予想

23日のドル円は109.80付近で強含みの推移。昨夜のFOMCで、テーパリング早期化へ具体的な発言が出て円売り・ドル買いが強まり、ドル円は上昇しています。
パウエルFRB議長は22年の利上げ見通しにも言及しており、今後のドル円は穏やかなドル買いトレンドとなりそう。

なお前回配信のFX有料レポートでは、FOMCでテーパリングに前向きな発言が出るとの観測による円安予想 (↑) を掲載しており、こちらが的中しました。

→ 有料版レポート:プロが予想するドル円節目レートは?

買いトレンド入りか FOMCで22年利上げ言及

市場の高い注目を集めた昨夜NY時間(日本時間未明)のFOMCでは、近いうちのテーパリング(量的緩和の縮小)を初めて公式に言及、さらに、従来予想では23年だったゼロ金利政策の解除を2022年に行う見通しが示され、円売り・ドル買いが強まりました。

ドル円はFOMC後に高値109.90をつけたのち、米長期金利の穏やかな動きを背景に上昇一服。とはいえ、パウエルFRB議長がテーパリングへ初めて具体的な言及を行ったことや、利上げ見通しの前倒しにより、ドル買い余地は大きく拡大。また一方では市場の反応にも不安定さがなく、昨夜のFOMCは市場の安心感を醸成する結果となった印象。

パウエル氏は早期テーパリングについて「米雇用統計がそれほど良くなくても開始」と前向きな姿勢を強調しており、当面は安心感からの穏やかなドル買いトレンドとなりそう。今夜米時間には新規失業保険件数の発表が控えており、こちらを受けてドル円は110円トライの可能性が強まっています。

→FOMCで22年利上げに言及!プロのドル円FX予想は?

ユーロドル下落 FOMCで米欧金利見通し格差拡大

23日のユーロドルは1.1690近辺まで下落。昨晩のFOMCで22年の利上げ見通しやテーパリング早期化への具体的な発言があったことでドル買いが強まり、ドル買い・ユーロ売りの流れ。

ECB(欧州中銀)が緩和長期化姿勢を崩しておらず、欧州金利の先高感が強まっていない一方、FRB(米中銀)が明確なタカ派姿勢を示したことで、両者の金利見通し格差は鮮明となっており、ユーロはドルに対して売られやすい地合いが続く見込み。

心理的節目であった1.1700を明確に下抜けたことで、ユーロドルの下値余地は拡大。当面は8月20日安値の1.1660付近が次の下値メドとして意識されそう。

→FRBのタカ派姿勢受けユーロ安加速!プロの注目するFX通貨予想は?

ドル円予想トピックス サマリー

【ドル高/円安材料】
・FRBが早期テーパリングと22年利上げへ具体的言及 (↑)
・パウエル氏が「雇用さえずとも緩和縮小」とし買い安心感 (↑)
・米長期金利の高値圏推移 (↑)

【ドル安/円高材料】
・米雇用の回復ペース鈍化による買い一巡感 (↑)
・中國恒大集団の債務問題を契機とした買い一服観測 (↓)
・新型コロナ感染再拡大によるリスク回避の円買い (↓)

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7月29日FX相場予想

29日のドル円は、FOMCでのテーパリング示唆によりドル高が進み、109.80付近で推移。市場では、今後のドル高進展へ期待が広がっています。

なお前回配信のFX有料レポートでは、FOMC後パウエル会見を経てのドル高観測による円安予想 (↑) を掲載しており、こちらが的中しています。

→ 有料版レポート:プロが予想するドル円節目レートは?

底堅い推移 米時間のGDPなどへ期待

ドル円は三日ぶりの反発。昨夜のFOMC(米中銀の政策決定会合)では、コロナ感染拡大にもかかわらず米経済が順調に回復している、との明るい見通しが示され、テーパリング(緩和縮小)への議論が進んでいることが示唆されたことで、ドル円は一時110.30付近まで上昇しました。

その後は上げ一服となったものの、109.90付近で下げ止まり、以降は強含みの推移。続く本日も米GDPや失業保険申請件数などの経済指標に強い結果が期待され、今夜米市場オープンとともに昨日の高値を目指す展開が見込まれます。

昨夜の上昇局面でレートは一時110.00を上抜けており、この水準の厚い売りはある程度こなしている印象。今夜ドル買いが強まれば、次の上値メドとして110円ミドルが目標となりそうです。

→ドル続伸へ期待!プロのFX予想は?

ユーロドル三日続伸も先高感薄く

ユーロドルは三日続伸。昨夜のFOMCでテーパリング開始へ向けた姿勢が示されると一旦ドル買い・ユーロ売りが膨らんだものの、その後のパウエルFRB議長発言で「利上げ検討は時期尚早」との見解が示されたことでユーロが買い戻され、一時は1.1850まで上昇しました。

とはいえ、新規のユーロ買い材料が出たわけではなく、今後の積極的な上値追い展開にはつながりにくいとの見方が多数。

もともと、米国と比較して欧州の金利見通しは低調であることから、ドルに対してのユーロ売り圧力は今後も継続しそう。28日高値の1.1850付近を上抜けられなかった場合は、下値メドとして一目転換線かつ心理的節目となる1.1800が意識されます。

→ユーロ売り・ドル買いに市場の関心!プロの押し目予想は?

ドル円予想トピックス サマリー

【ドル高/円安材料】
・コロナ変異株への過度な警戒後退による買い戻し (↑)
・米消費指標の強さを受けたドル買い圧力の高まり (↑)
・米利上げ方向への転換によるドル買い (↑)
・日本景気見通し不透明感による円安余地拡大 (↑)

【ドル安/円高材料】
・パウエル発言でのドル買い過熱抑制 (↓)
・高値圏での利確売り圧力 (↓)
・国内コロナ抑制遅延によるリスク回避の円買い余地 (↓)

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6月17日FX相場予想

17日のドル円は、FOMCでの利上げ見通し言及によりドル買いが強まり、110.70付近でなお強含み。市場では、今後の上値余地に関心が集まっています。

なお前回配信のFX有料レポートでは、FOMCでの利上げ言及観測による円安予想 (↑) を掲載しており、こちらが的中しています。

→ 有料版レポート:プロが予想する今日の節目レートは?

FOMC後ドル急伸 111円突破も視野

市場が注目した昨日16日のFOMC(米中銀の金融政策決定会合)では、18人の会合参加者の過半数が「2023年末までに2回以上利上げ」との見通しを支持、また7人が「来年22年末までに1回の利上げ」と予想し、米景気強さに根ざした早期利上げ観測が示されました。

待望とも言える米利上げ早期化への言及を受け、相場は一気にドル買いの流れへと傾き、ドル円レートは昨日安値から1円以上の大幅な上昇。明けた本日17日には高値110.82をつけ、夜間NY時間には昨年三月以来の111円突破も視野に入る状況です。

FOMC結果判明後に米長期金利は1.58%台まで上昇しており、ドル買い地合いは当面継続の見込み。今夜NY時間の米・新規失業保険申請件数も好結果が見込まれ、市場では次の上値メドに関心が集まっています。

→米利上げ観測でドル買い地合い!次の上値メド予想は?

ユーロは大幅反落 対円では値頃感も

昨日のユーロは反落。FOMC後のドル買い急伸でユーロドルは大幅下落(ドル買い・ユーロ売り)、このユーロ売りが波及してユーロ円も下落(ユーロ売り・円買い)となりました。

ただ、米早期利上げ観測に伴うリスクオンの円売りも出ており、ユーロ円の下げ幅はユーロドルに対して限定的な印象。米早期利上げ観測の台頭によるドル買い・円売りの動きは当面続くと見られ、ユーロ円に関しては値頃感の買い戻しによる反発期待も広がっています。

→ユーロにトレンド発生!プロのFX予想は?

ドル円予想トピックス サマリー

【ドル高/円安材料】
・米雇用と消費の大幅改善による米景気期待への拍車 (↑)
・日本景気見通し悪化による円安余地拡大 (↑)
・米ワクチン接種拡大による経済活動の早期回復 (↑)

【ドル安/円高材料】
・米雇用統計の冴えない結果を受けたドル買い一服 (↓)
・国内コロナ拡大によるリスク回避の円買い余地 (↓)
・欧米と中国の対立激化懸念 (↓)

→ アナリストらの最注目材料と今日のエントリーポイントがわかる!投資の森 ドル円FXレポート有料版はこちら

4月29日FX相場予想

29日のドル円は、米緩和縮小期待が後退し円安一服ののち、108.80付近で底堅い。ドル買いに振れやすい地合いは変わらず、次の上値メドが関心を呼ぶ状況となっています。

なお前回配信のドル円有料レポートでは、FRBの米緩和継続観測による円高予想 (↓) を掲載しており、こちらが的中しています。

→ 有料版レポート:今日の重要材料と、節目レートは?

円安一服も買い地合いは継続

昨夜行われたパウエルFRB議長会見では、米経済回復がまだ途上であり「緩和終了は程遠い」との認識が示され、市場の緩和早期終了期待が後退、いったんドル売りが優勢となりました。

とはいえ、一昨日の米消費者信頼感がコロナショック前の水準を回復するなど、米経済指標に見る景気回復の強さは顕著であり、パウエル会見でも「米景気と雇用には強さ」との内容があったことから、ドル円市場はいぜん底堅さを維持。レートは108円ミドルで押し目買いが見られ、いぜん強含みの推移を続けています。

続く今夜にかけては、ドル買い復調ののち上値を切り上げられるかが焦点となりそう。なお、米時間の米GDPなど主要経済指標は大幅改善とみられており、これらの発表に前後してドル買いに拍車がかかり、109円を明確に突破する可能性も論じられています。

→ドルは強気トレンド継続!プロの上値メドは?

ユーロ円は年初来更新が続く

ユーロ円は昨日も年初来高値を更新。一時は131.80付近まで上昇しており、この数か月続く上昇トレンドの継続が意識される状況です。

ドイツでのワクチン接種拡大などで、欧州経済の回復ペース加速が期待されるなか、ユーロ圏諸国の長期金利に先高観が強まっており、ユーロはリスクオンの買い地合いが継続。さらに今週は、ドル円の反発鮮明化によるドル高・円安の流れがユーロ円にも波及し、円安・ユーロ高でユーロ円の上昇に拍車をかけています。

昨日も高値引けとなったことで買い意欲は厚いと見られ、ユーロ円は次の節目132円を目指す展開となりそうです。

→ユーロ円は強気目線継続!プロの注目通貨と節目予想は?

ドル円予想トピックス サマリー

【ドル高/円安材料】
・米消費の強さで景気回復ペース加速を意識 (↑)
・FOMCでの米景気見通し改善期待 (↑)
・米長期金利の上昇トレンド復調 (↑)
・円高展開への一巡感 (↑)
・米ワクチン接種拡大によるコロナ収束への期待感 (↑)

【ドル安/円高材料】
・日本国内での新型コロナ感染拡大 (↓)
・緊急事態宣言発出による国内景気停滞懸念 (↓)
・衆参選挙での自民党大敗による政局懸念 (↓)
・欧米と中国の対立激化懸念 (↓)

→ アナリストらの最注目材料と今日のエントリーポイントがわかる!投資の森 ドル円FXレポート有料版はこちら

3月18日FX相場予想

18日のドル円は、FOMC通過後に109円台で一時調整売りが出たものの反発し、109.20付近まで戻してなお強含み。今後もドル買い地合いは継続か。

なお前回配信のドル円有料レポートでは、109円台でのポジション調整による円高予想 (↓) を掲載し、こちらが的中しています。

→ 有料版レポート:今日の重要材料と、高値メドは?

FRBが米景気見通し引上げ ドル買い継続

17日のFOMCパウエル会見では、米経済見通しが上方修正され、リスクオンが継続。金融緩和は継続方針ながらも、2021年末の米経済成長見通しが前回値4.5%増から今回値6.5%増と、2ポイントも引き上げられたことで、市場からは驚きの声も上がりました。

こうしたなか、パウエル会見後はイベント消化でひとまずポジション調整の売りが出たものの、まもなく一巡となり、明けた本日18日はドル買いトレンドが復調、すでに109.10まで戻しており、なお堅調な展開となっています。

米長期金利も上昇再開となるなか、市場では、今後のドル円が110円へ向けて上値を伸ばす展開が続く、との声が聞かれています。とくに週末にかけては、米指標結果などに反応し、ドル買いが強まる場面も見られそうです。

→ ドル買い地合い続く、プロの高値予想は?

厚い上値抵抗帯を欠き110円上放れる展開も

今月にかけてのドル円は、200日移動平均線や一目均衡表転換線といった重要な節目を上抜け、テクニカル的に上昇モメンタムの強さが示されています。

現状レートより上方では、110.00付近にボリンジャー20日上限(+2σ)が位置し、こちらがひとまずの目標値となっているものの、他に厚い上値抵抗帯(レジスタンス)は存在せず、上値の軽さが意識される状況。

今後は、米経済対策への期待感や米長期金利動向に反応しつつ、状況によっては110円台を一気に駆け上がる可能性も指摘されています。

→ テクニカルは強気サイン、プロの高値予想は?

ドル円予想トピックス サマリー

【ドル高/円安材料】
・米景気見通しが大幅改善 (↑)
・米長期金利の上昇続く (↑)
・米コロナ感染の減少 (↑)
・米追加経済対策の成立 (↑)
・一部では4月FOMCでの利上げ観測も (↑)
・上値抵抗帯解消でテクニカル的に地合いの強さ (↑)

【ドル安/円高材料】
・米インフレ見通しによる高債務懸念 (↓)
・米の低金利政策長期化観測の確認 (↓)

→ アナリストらの最注目材料と今日のエントリーポイントがわかる!投資の森 ドル円FXレポート有料版はこちら

3月5日FX相場予想

5日のドル円は、米長期金利の高値圏推移を支えにドル買いが強まり、108.01まで上昇しなお強含み。今後もドル円は堅調地合い継続か。

なお前回配信のドル円有料レポートでは米長期金利の再上昇がドル高につながるとした円安予想 (↑) を掲載し、こちらが的中しています。

→ 有料版レポート:今日の重要材料と、高値メドは?

パウエル発言に安心感 年内110円の声も

パウエルFRB議長は昨日4日、米の経済会合で講演を行い、「ワクチン接種拡大や財政支援によって、雇用や物価が進展する」との見解を示しました。

さらに、市場が警戒していた米長期金利の上昇抑制については言及せず、市場では安心感から米長期金利が1.55%まで上伸、これを支えにドル買いが一段と強まりました。

ドル円は2020年7月以来の108円台で上昇一服となりましたが、強含みの地合いは継続。さらにアナリストからは「米長期金利が今年中に2.0%到達で、ドル円は110円を達成する」との見方も出ており、ドル円の上値余地が一段と拡大している状況です。

こうしたなか今夜には米・2月雇用統計の発表が控えており、こちらの結果次第では、ドル円レートが108円も上放れて一段高とな可能性があります。

→ ドル上値余地の拡大続く、プロの高値予想は?

テクニカル的にも上昇モメンタム強い

先月2月末以降、200日移動平均線や一目転換線といった重要節目を上抜けたドル円チャートは、テクニカル的にも上昇トレンドが鮮明化。昨日4日もボリンジャー雲上限を上放れる展開を示しており、上昇モメンタムの強さが示されています。

このところの上昇局面で、すでにこの上の水準には特段の上値抵抗帯(レジスタンス)が存在しない状況。来週にかけても、米経済指標やコロナワクチン拡大といった報道に反応しつつ、次の心理的節目となる109円を目指す展開がつづきそうです。

→ 上昇トレンド鮮明化、プロの高値予想は?

ドル円予想トピックス サマリー

【ドル高/円安材料】
・米長期金利が再上昇 (↑)
・FRBが米景気回復傾向を正当化 (↑)
・米ワクチン接種の拡大 (↑)
・一部では4月FOMCでの利上げ観測も (↑)
・上値抵抗帯解消でテクニカル的に地合いの強さ (↑)

【ドル安/円高材料】
・米FRBによる米長期金利高抑制の思惑 (↓)
・米インフレ見通しによる高債務懸念 (↓)
・米の低金利政策長期化観測の確認 (↓)

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1月28日FX相場予想

28日のドル円は、104.30付近で堅調。
今後は、ワクチン期待と米株安でドルが買われやすく、ドル円は強気地合いか。

なお前取引日27日は、新型コロナワクチン接種拡大への期待感が下値を支え、ドル円はドル買い基調 (↑) 。
前回配信のドル円有料レポートでは、ワクチン期待を支えとした円安予想 (↑) を掲載、こちらが的中しています。

→ 有料レポート:今日の重要材料と、高値メドは?

ドル104円突破 米株安で

27日のFOMC(米中銀会合)では、パウエルFRB議長による早期テーパリング(緩和縮小)を否定する見通しが確認され、従来路線の継承という解釈でレートへの影響は限定的でした。

しかしその後、一部の米個別株の乱高下を引き金に米株市場が急落しリスク回避の流れが発生、新型コロナワクチン接種拡大や米景気見通し改善で強含んでいたドルにリスク回避のドル買いも流れ込み、ドル円は104円台を突破。28日の日中に104.30台まで上値を広げ、なお強含みの状況が続いています。

米株の動揺は28日のアジア株にも波及しており、この株安がより大きな調整につながる可能性も言及されるなか、リスク回避でドルに資金が流れ込む地合いは当面歯止めがかからず、目先のドル円はどこまで上値を伸ばせるかが焦点となっています。

→ FOMC後に動意発生!プロ注目の高値メドは?

ユーロ軟調もドル高支援

27日のユーロは軟調地合いでスタート、そのまま売り優勢で頭重い推移が継続。背景としては、独・消費者信頼感指数の悪化やオランダ中銀総裁のユーロ高けん制(=ユーロ安誘導)発言が材料視されました。

こちらのユーロ売り/ドル買いの動きも、波及してドル円の上昇(ドル買い/円売り)へとつながっています。

オランダ中銀総裁は加えて、インフレ目標達成のため中銀預金金利を引き下げる可能性があるとの見解も示しており、ユーロの弱含み観測は継続、これにより引き続きドルの底堅さも続きそうです。

→ ユーロ安がドル高支援!プロ注目の節目レートは?

ドル円予想トピックス サマリー

【ドル高/円安材料】
・世界株安でドルへ資金流入 (↑)
・オランダ中銀総裁野ユーロ高けん制 (↑)
・IMFの世界景気見通し引き上げ (↑)
・バイデン大規模経済政策へ期待 (↑)
・円買い蓄積、2016年来高水準に (↑)

【ドル安/円高材料】
・バイデン経済対策の早期実現へ疑問符 (↓)
・トランプ弾劾裁判での議会停止観測 (↓)
・米の低金利政策長期化観測の確認 (↓)

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12月17日FX相場予想

18日朝のドル円は、103.10付近で底堅い。
今後のドル円は、米追加経済対策の採決開始を手がかりに底堅い推移 (↑) が続きそう。

なお前取引日17日のドル円相場は、FOMCの緩和継続方針でリスクオンが続くなか、資金がリスク度の高い欧州通貨や株式に向かいドルが売られる流れとなり、ドル安円高が進行 (↓) 。
前回配信のドル円有料レポートでは、FOMC結果を経た強力な緩和方針のリスクオンのドル安予想 (↓) を掲載しており、こちらが的中しています。

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有料レポート:今日の重要材料と、高値メドは?

リスクオンでドル全面安、欧通貨強い

相場がリスクオン一色となるなか、欧州通貨などリスク度の高い他通貨に対してのドル安が止まらず、さらにこの流れがクロス円にも波及しているもようで、今週末にかけてのドル円は下値拡大の展開 (↓) 。

このドル全面安の背景には、FOMCで米金融緩和が長期化するとの見通しが確認されたことに加え、ユーロ圏の景気回復が米国よりも早く進んでいること(ユーロ高/ドル安)、米EU通商協議が今週末にもまとまるとの期待感が強まっていること(ユーロとポンド高/ドル安)が指摘されています。

このドル安の流れにより、ドル円レートもついに週後半には103円を割れて安値102.86まで下落。ひとまず18日には103円台を取り戻したものの、すでにドル買いフローは一巡しており、ドルの先安感はいぜん強いものとなっています。

また他方では、主要通貨に対するドルの強さを示すドルインデックスが2018年以来の低水準であることや、17日の相場で米長期金利が上昇したにもかかわらずドルが下げ止まらなかったことも、今後のドル安余地の拡大を示しています。

投機筋のポジションはすでにドルショート(売りポジション)に傾いており、これ以上の大幅なドル安円高が進む公算はけっして高くないものの、少なくとも週末にかけては、ドル円の下値拡大 (↓) が警戒されます。また一方では、ポンドやユーロといった欧州通貨の一段高展開も期待できそうです。

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ドル全面安で欧通貨強い、プロの注目する通貨ペアは?

FOMC無事通過でリスクオン続く

今週半ばFOMC(米中銀会合)は、現行の超低金利政策は据え置き、また量的緩和(米国債買い入れによる市場へのドル供給)も継続、との結果。

市場の一部が予想していた量的緩和の拡大にまでは踏み込まなかったことから、ドル売りが一時巻き戻されて103.91まで上昇したものの、その後のパウエル会見がハト派姿勢に終始していたため、結局103.40まで押し戻される展開となりました。

とはいえ市場に目立った混乱は見られず、パウエルFRB議長の采配で今年最後のFOMCを無事通過した印象。米株市場も、結局はダウやS&P500がともに上昇となり、リスクオンの継続が示されています。

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FOMC通過でリスクオン、プロのFX予想は?

欧州通貨のボラティリティに警戒も

この年末のもう一つの大きな材料である英EU通商協議に関しては、16日ロンドン時間、EUフォンデアライエン欧州委員長が「ほとんどの問題点で前進」「合意へ向け道がひらけた」などと前向きな発言を行い、こちらを好感してポンド買いが先行する場面が見られています。

この際のポンド買い/ドル売りが波及し、16日夕刻のドル円は安値103.26まで下落。その後FOMC通過で値を戻したものの、いぜん欧州通貨の動向がドル円レートに影響する状況が続いています。

またもう一方の欧州通貨であるユーロも、欧・11月PMIが市場予想を上回ったことで欧景気回復が意識され、上昇しています。

今週中に英EU通商協議が合意に至る可能性もあり、その場合はポンドやユーロの急騰とともにドル円の動きにも影響が出そうです。

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欧州通貨強い、プロのFX予想は?

ドル円予想トピックス サマリー

【円安材料】
・米選挙人投票でバイデン勝利確認 (↑)
・欧米で新型コロナワクチンの接種広がる (↑)
・次期米財務長官にイエレン前FRB議長指名で安心感 (↑)

【円高材料】
・米超低金利長期化見通しでのドル安観測 (↓)
・主要6通貨に対しドル全面安 (↓)
・米がスイスなどを為替操作国認定、ボラ警戒 (↓)
・香港情勢めぐり米中対立激化懸念 (↓)
・ユーロドル1.20台定着ならドル安波及も (↓)

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