【8月29日 ドル円予想と根拠】米中懸念強まる一方、材料出尽くし円高巻き戻しとの見方も
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今日8月29日のレンジ予想と根拠 サマリー
今日のドル円レンジにつき、アナリスト7名の予想を集計した結果、今日の予想平均値は105.55 – 106.53となっています。
アナリスト予想を集計したところ、今日は9月1日の対中関税発動が近づき米中対立へ懸念が高まっている一方で、米中対立で新材料出尽くしとなり過度な警戒感が後退しているとの見方もあり、これらが材料視されていることが明らかとなっています。
今日までの流れ
昨日の外為市場では、対中関税発動を9月1日に控えた米中通商問題に関するヘッドラインに注目が集まるなかで、東京時間から欧州時間まで105.70円周辺を軸に上値重い展開が続きました。
続いて、NY時間午前になると、ジョンソン英首相による英議会休会要請やイタリア政局不安といった欧州での悪材料によるユーロ売りが波及し、ドル円は105.95円まで上昇しました。
このドル買い円安の流れは継続し、NY時間午後には一時106.20円台まで上昇しました。NY時間終盤にかけてはムニューシン米財務長官より「超長期債発行を真剣に検討」と発表されたのを受けて米長期金利がやや上昇しましたが、ドル円の反応は限定的となり、結局106.10円台でNY市場がクローズ、本日の東京市場へと続いています。
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今夜の予想:関税第四弾に警戒感も、一方では「材料出尽くしで円高巻き戻し」の見方
こうしたなか、FXアナリストらによるドル円予想を集計したところ、今日は9月1日の対中関税発動が近づき米中対立へ懸念が高まっている一方で、米中対立で新材料出尽くしとなり過度な警戒感が後退しているとの見方も出ており、これらを材料視した予想が多いことがわかりました。
関税第四弾近づき米中リスク意識で円高の観測
トランプ米大統領が表明した対中制裁関税第四弾の発動予定日である9月1日が目前となり、市場の意識が米中対立激化へと向けられていることが、今日の重し(円高圧力)となる、という予想が、複数のアナリストから出されています。
この対中関税第四弾はすでに詳細も明らかになってきており、また先日には中国による対米報復関税の発表もあり、さらにトランプ米政権が「仕返し」の追加関税についても言及するなど、両国の関税の応酬は市場の強いリスクオフ心理台頭を引き起こしていました。
こうした状況を受けてのドル円推移としては、先週末の高値106.70円台から、各報道を受けての今週頭安値104.40円台まで、実に2円ほどの大幅な円高が起きました。
それから数日経った現在は106.00円前後まで値を戻していますが、ここから、今夜にかけて米中リスクへ警戒感が再燃しドル円は円高進行となる、というのがこれらアナリストらの見解と言えます。
米中対立「下げ止まり」感での円高巻き戻し観測も
しかし一方では、米中対立の長期化が確実視され、材料出尽くしで過度な懸念が後退し円安圧力が高まる、との予想も、複数のアナリストから出ています。
このところの世界景気後退懸念の原因でもある米中対立問題ですが、両国の報復関税の応酬が現実となり、対立長期化が確実視されるようになっってしまった状況下で、「もうよほどのことがないかぎり、前週末~今週頭ほど状況が悪化することはないだろう」との見方も浮上してきています。
こうしたことから、米中対立に関するヘッドラインはいずれも新鮮さをやや欠くものとなっており、材料出尽くしの見方で過度な円高が巻き戻される、というのが、これらアナリストらの見解と言えます。
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予想の集計結果:アナリスト支持の多い材料はどちらか
このように、今日のアナリスト予想を集計した結果、対中関税第四弾が近づき警戒感での円高との予想と、米中対立は材料出尽くしで円高巻き戻しの円安との予想が、いずれも複数のアナリストから出されていることが判明しています。
ただ、それぞれのトピックを今日の予想材料とするアナリストの数に注目すると、片方がより多くの支持を集めており、もう片方はやや支持数で劣っていることがわかりました。
そこで、本日のドル円予想レポート(有料版)では、より多くのアナリストが支持する予想材料をより信憑性の高いものとし、ファンダメンタルズ分析に基づく上値メド・下値メドとともに解説しています。
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今日のドル円予想で最もアナリスト支持が多かった材料、および、エントリーの目安となる下値メド予想の解説は、こちらのドル円予想レポート(有料版)でご確認ください。
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今夜の経済指標と予想
上記の主な材料のほかにも、今夜は、発表結果を受けてドル円レートが反応する可能性の高い経済指標である米・4-6月期GDPも発表予定となっています。
こうした経済指標に対しても、アナリストらが結果予想を行っており、それをもとに、今夜のドル円に発生するトレンドを予想することができます。
今日の経済指標予想と、それに対するレートへの影響予想は、ドル円予想レポート(有料版)でタイムテーブル化され、一覧にまとめられています。
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