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【10月8日 ドル円予想と根拠】米中協議一進一退のなか、今晩のパウエル会見に円高リスク

【10月8日 ドル円予想と根拠】米中協議一進一退のなか、今晩のパウエル会見に円高リスク

今日までのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日8日のドル円相場予想を行います。

昨日の市況 ダイジェスト

昨日のドル円相場は、米中通商協議の進展へ警戒感が浮上し上値の重い展開が続いたものの、NY時間には同協議関連のヘッドラインで期待感が高まり、安値106.68円から高値107.46円のじり高展開となりました。


(USD/JPY ~10月8日、30分足)

米中進展へ疑問符、レート下押し

昨日10月7日(月)、日中のドル円相場では、米中通商協議再開当日ながら両国の足並みが揃わず、米中協議進展を疑問視する声が出てきたことで、東京時間にはレートが一時106.69円まで円高となりました。

続く夕刻のロンドン時間でも米中協議への警戒感が継続、レートは上値重さを保ったまま106.80円台でNY時間へと渡りました。

好材料で一時円安も買い一巡

NY時間になっても上値重さが継続したものの、米長期金利が上昇したことを足がかりにレートはじり高展開へと移行しました。なおこの長期金利の上昇は、今週の米国債入札に備えたポジション調整であり、市場のリスクオン心理を写したものではない、との見方が挙がっています。

こうしたなか、「中国が今後、米とより多くの課題に取り組む」と示したとの報道や、「米国が中国企業の米上場廃止を検討していない」との報道が出ると、市場はドル買いで反応、一時は高値107.46円をつけたのち、買い一巡となってやや下げたところで昨日の取引を終えました。

こうした中、昨日のアナリスト予想集計結果では、米中通商協議進展へ警戒感浮上での円高圧力の高まりを予想する声が出ていたことや、106.50円手前が下値サポートとの予想が、昨日配信のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版で指摘されており、こちらが的中する結果となっています。

今日のドル円予想と主要材料

今日のドル円相場では、米中協議関連のヘッドライン今夜のパウエルFRB議長会見の内容が、アナリストらから材料視されています。

米中協議のヘッドラインへ警戒感続く

昨日から今日にかけては次官級協議、続く週末にはムニューシン米財務長官とライトハイザーUSTR代表が劉鶴中国副首相らと行う閣僚級協議が開催される米中協議ですが、市場では様々なヘッドラインが交錯し、楽観と悲観が出入りする状況となっています。

昨夜には、中国から協議へ前向きな発言が出たほか、米からも「中国企業の上場廃止は検討せず」と警戒感後退につながる新発言が出ており、一部では「今回の協議が成果ゼロで終わることはない」との見方も挙がっているなかで、市場はリスクオフの巻き戻しによるドル買いの動きを示しています。

ただ一方では、知財関連のトピックをはじめ難題も多く、今夜NY時間に出てくると見られる米中協議関連ヘッドラインへの見方次第で、レートは大きく上下に振れそうです。これにつき、アナリストによる相場予想の集計結果は、本日配信分のドル円レポート有料版にてご確認いただけます。

今晩のパウエル会見に円高リスクも

また、今夜NY時間に予定されている米パウエルFRB議長の会見における10月追加利下げへの言及リスクも、アナリストから注目を浴びています。

先週のADP雇用やISM景況感といった米経済指標の下振れにより、米の10月追加利下げ確率は一時90%近くまで上昇していました。しかしその後は、米雇用統計の堅調さが示されドル売りが一巡したところで、利下げ確率も71%まで低下、またドル円も106円台後半で下げ止まっています。

しかし、今夜のパウエル会見であらためて10月の米追加利下げへ前向きと取れる発言があれば、米金利見通しが変化し、発表と同時にレートが大きく円高へと下押す可能性があります。

今晩のパウエル会見に関するアナリストらの予想集計結果は、今日配信分のドル円レポート有料版にてご確認いただけます。

なお、米パウエルFRB議長会見の他にも、今週も米では重要な経済イベントや経済指標発表が控えています。こちらについては、結果が悪化なら米景気懸念増大で利下げ見通しが強まり円高、改善すれば景気懸念後退・利下げ見通し後退で円安の可能性が強まることになります。

8日(火) 米・卸売物価指数、パウエルFRB議長発言
9日(水) 米・卸売売上高、FOMC議事要旨公開
10日(木) 米CPI、米CPIコア
11日(金) 米・貿易物価指数、ミシガン大消費者態度指数

これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想を集計し、最も主流となるドル円アナリスト予想を解説するレポートは、こちらからご購読いただけます。

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