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【11月12日 ドル円予想と根拠】今夜のNYトランプ講演後にドル円動意づくか
今日までのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日12日(火)のドル円相場予想を行います。
このページの目次
今日までの市況 ダイジェスト
昨日11日(月)のドル円相場は、高値109.25円から安値108.90円まで下落後、根強いリスクオン心理を支えに109.00円台まで戻して取引を終えました。
米中期待一服のなか香港混乱が重荷に
昨日のドル円は、109.19円で始まったのち、一時高値109.25円まで強含んだものの、その後は実需売りが先行となり下落、さらに香港デモをめぐる混乱の拡大や、トランプ発言を受けての米中関税撤廃期待の後退が重しとなり、夜にかけて108.90円台まで円高が進みました。
ただこの水準では買い注文が厚く、レートは安値108.90円をつけると反発、さらにNY時間には、ベテランズデーで市場参加者が少ないながらも米株が史上最高値を更新するなどリスクオンの継続が意識されるなかで、ドル円も109.00円台まで戻して今日の取引へと渡りました。
こうしたなか、昨日のアナリスト予想集計結果では、米中協議進展期待一服による円高先行予想、また米株堅調を支えとした円安予想が注目されていたことが、昨日配信のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版で指摘されており、こちらが的中する結果となっています。
今日のドル円予想と主要材料
今日のドル円相場では、香港デモに関する混乱が上値重しとなる一方で、トランプ米大統領による今夜のNYエコノミッククラブ講演が大きな手がかりになるとして、アナリストらから高い注目を集めています。
香港情勢が引き続き上値重しに
香港で続くデモに関し、昨日11日には警官の実弾発砲で負傷者が重体と報じられ、緊張の高まりから同問題の見通し不透明感が高まっています。
いぜん香港行政はデモ隊の要求に対し強い態度を取っており、問題収束の道筋が見えないほか、中国本国の介入可能性に対し米国がデモ側を支持するなど米中対立に飛び火する懸念もあり、こちらがドル円のリスクオフ円高圧力となっている状況です。
NY経済会合でのトランプ講演で動意づくとの見方
一方で、今日NY時間に開催の「NYエコノミッククラブ」において米トランプ大統領が講演予定となっており、ここで米中交渉へ何らかの材料が出るのではないかと、アナリストらが高い注目をよせています。
大きな影響力を持つ経済会合でのスピーチとあって、市場では、トランプ大統領が (1)米経済の成長に対する自身の功績 (2)米中貿易協議の見通し について発言すると見られています。なかでも米中協議に関する発言が、ドル円レートに大きな方向感を与える可能性があると考えられます。
一部の米アナリストは「米中第一段階合意へ向け前向きな発言が出る」と予想しています。このとおりなら講演後に円安方向へ動意づく可能性があります。ただ、中には「大統領選へ向け、さらなる対中追加関税を示唆する」との予想をたてるアナリストも見られており、そうなると円高圧力が一段と高まる可能性があります。
こうしたアナリスト予想について、今日のトランプ講演に対し円安予想と円高予想のどちらが多いかを集計した結果、またトランプ講演の行われる時間帯については、本日配信分のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版にてご確認ください。
今週の経済イベント見通し
このほかにも、今週は重要な経済指標発表や経済イベントが多く控えています。これらも、結果が景気見通し改善につながれば米利下げ観測後退で円安、悪化なら米利下げ観測増で円高の可能性が強まるため、ドル円材料として市場から強い関心が注がれています。
12日(火) 米・トランプ講演、英・失業率、欧・ZEW景況感
13日(水) 米・CPI、パウエル議長発言、月次財政収支
14日(木) 米・PPI、パウエル議長発言
15日(金) 米・NY連銀景気指数、小売売上高、鉱工業生産
これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想を集計し、最も優勢なドル円アナリスト予想を解説するレポートは、こちらからご購読いただけます。
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