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【12日ドル円予想】コロナ対策と経済対策の「共存」はかる米国 見通し改善なるか

※今日の「ドル円予想レポート」最新記事はこちらをご覧ください。

【12日ドル円予想】コロナ対策と経済対策の「共存」はかる米国 見通し改善なるか

前取引日からのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日12日のドル円相場予想を行います。

今日までの市況 ダイジェスト

前取引日11日のドル円相場は、米長期金利低下によるドル売り圧力が重し (↓) となるなかで、米で新型コロナウイルスの感染者数の再拡大への懸念から、米経済早期回復への期待感の後退 (↓) も重なり、高値107.23から安値106.57のレ下落トレンドで推移しました。


(USD/JPY ~6月12 日、15分足)

米経済見通し不透明感でリスク回避強まる

前取引日11日、107.11でオープンとなったドル円は、ひとまず方向感のない推移のなか高値107.23をつけたものの、その後は米長期金利低下によるドル売り圧力 (↓) が次第に高まって反落、以後は107.00周辺で上値を抑えられる展開となりました。

さらにNY時間に入ると、経済活動再開へ向けた動きが活発化する一方で新型コロナ感染者数が再拡大しているとの報道により、感染が爆発的に拡大する「第二波」がやってくるのではないかとの懸念から、米経済早期回復への期待感が後退 (↓) 、リスク回避が強まって安値106.57まで下落、そのまま下値圏でクローズとなりました。

こうしたなか、前取引日に配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、米長期金利低下によるドル売り圧力 (↓) での円高 予想、またその後の、米経済早期回復への期待感後退 (↓) による円高 予想が掲載されており、これらが的中する結果となっています。

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今日のドル円予想と主要材料

今日のドル円相場については、米国でのコロナ感染再拡大を受けた景気見通し、および今夜の米ミシガン大指数など米主要指標の結果が、アナリストらから材料視されています。

コロナ対策と経済対策の「共存」はかる米国 報道うけ見通し改善なるか

このところの経済活動再開や大規模デモなどによる人の往来の増加を経て、米国の一部の州では、新型コロナウイルスの新規感染者が再び増加傾向にあります。こちらが、爆発的な感染拡大の「第二波」へとつながるのではないか、との懸念が増大しているなかで、米経済がふたたび外出規制などにより停滞し、景気見通しのさらなる悪化を招く、との観測が強まっており、今夜NY時間にかけての関連報道で円が一段高となる (↓) 可能性が指摘されています。

ただ一方では、米高官から「米国がもう一度経済を止めることはできない」との発言が出るなど、米トランプ政権は米経済再開を再優先とする姿勢を示しており、またすでに一部の国では新型コロナと「共存」しつつの経済活動再開が果たされていることから、今日NY時間にかけ米でコロナ対策と並行した経済活動正常化の取り組みが報じられ、米景気見通しへの過度な懸念が和らいで円安に戻す (↑) 、との見方を示すアナリストも見られています。

米におけるコロナ再拡大と関連した経済活動正常化への見通しにつき、感染拡大「第二波」への警戒が強いリスク回避を招いての円高予想 (↓) と、米がコロナ対策とバランスをとった経済活動正常化へ取り組むとの楽観的見通し上昇による円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。

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米・6月ミシガン大指数など発表へ 米経済対策の効果反映へ期待

今夜、21:30には米・5月輸入物価指数、23:00には6月ミシガン大学消費者態度指数と、ドル円レートに影響の大きい米の主要経済指標が立て続けに発表されます。なお、やはり主要指標となる米雇用統計の先週末発表値は大幅改善となっていたことから、米で行われた経済対策が徐々に米指標に反映され始めるとの見方により、今夜の指標も改善となって発表後にレートが円安へ振れる (↑) との見解が出ています。

ただし一方では、明けた今週の経済指標では冴えない結果が目立っていたことから、米経済対策の効果はすでに限定的となっているとの見方もあり、今夜のミシガン大指数なども、今週の流れをそのまま引き継いで下振れ、発表時間と同時に米景気見通しが悪化してドル売り・円高へ振れる (↓) 、との見解も浮上しています。

今夜発表される米ミシガン大指数など各指標につき、米経済対策の効果が反映され米経済の底打ち・反発傾向が示されての円安予想 (↑) と、悪化のめだった今週の流れを引き継いで悪化するとの観測による円高予想 (↓) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。

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なお、この他にも、今後数日で重要な経済指標がいくつも発表予定となっており、これらに関するアナリストらの結果見通しも確認しておく必要があります。

12日(金)米・5月輸入物価指数、6月ミシガン大学消費者態度指数

15日(月)米・6月ニューヨーク連銀製造業景気指数
16日(火)米・5月小売売上高、5月鉱工業生産
17日(水)米・MBA住宅ローン申請指数、5月住宅着工件数
18日(木)米・新規失業保険申請件数
19日(金)米・1-3月四半期経常収支

これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想集計結果は、毎取引日に配信されるドル円アナリスト予想まとめレポート 有料版にてご確認下さい。

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