今週のドル円相場を振り返りつつ、来週10月15日から19日までのドル円レート週間見通しを発表します。
UPDATE:2018/10/15
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今週のドル円振り返り
今週のドル円は、111.84円~113.94円までの取引レンジで推移し、前週末比で下落しました。
○ドル円チャート 10月8日~12日 1時間足
今週のドル円は、先週の4日の114円台を高値に米金利上昇の警戒感から円高に推移していました。
8日月曜は、日本とアメリカの多くの州が休みで欧州勢が主な取引主体となり、各通貨を売り仕掛けをしたことで、ドル円為替も円高が進みました。
その後は、横ばいで推移していましたが、10日のNYダウの暴落で、113.2円から112円ふkンまで1円ほど円高になり、11日のNYダウの続落では一時111円台を推移していました。
12日には値を戻して、112円台前半で推移しています。
NYダウの下落の割りには、ドル円為替が円高になっておりません。
米長期金利が高止まりしていることやFRBが利上げを続けるという見通しでドル安が進まない形でした。
株安がリスク回避の円高を招いた週でした。
来週のドル円見通し
来週のドル円は、様々な経済指標が発表されますが、15日月曜の9月小売売上高と17日水曜日のFOMC議事録が注目されます。
株安の影響は、一服といったところで、アメリカ企業の決算や経済指標の発表などに再び影響を受けそうです。
意表をついて、米消費者物価指数は、予想を下回りましたが、それ以外の指標が好調を維持しています。
さらにFOMC議事録が発表されます。経済動向と今後の利上げに対する姿勢が確認できると思われ、利上げ継続が確認できると金利上昇から円安に向かいやすい状況になります。
来週のドル円為替は、好調な米指標で再び円安に傾くと思われます。
UPDATE:2018/10/15
週末の13日にムニューシン米財務長官が「これからの貿易交渉では、どの国とも為替問題を協議していく。日本を例外にすることはない」と発言して、日米通商交渉で為替条項を盛り込むと見られています。
カナダとメキシコとの通商交渉では、「為替介入を含む競争的な通貨切り下げを自制する」という為替条項が盛り込まれており、こちらを基本としてものが日米通商交渉でも議題に上がると思われます。
これは、円安牽制となり、日銀の金融緩和に対して、介入してくる恐れもあり、大きな円高要因となります。
15日のドル円為替は、112円前後と大きな円高にはなっていませんが、今後ドル売り円買いの要因となるでしょう。
先週の金曜日には円安予想でしたが、それを覆すニュースとなっています。
・来週のドル円関連の経済イベント
10月15日 月 21:30 米国 10月ニューヨーク連銀製造業景気指数
10月15日 月 21:30 米国 9月小売売上高
10月15日 月 23:00 米国 8月企業在庫
10月16日 火 22:15 米国 9月鉱工業生産
10月16日 火 22:15 米国 9月設備稼働率
10月16日 火 23:00 米国 10月NAHB住宅市場指数
10月16日 火 29:00 米国 8月対米証券投資(短期債除く)
10月17日 水 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数
10月17日 水 21:30 米国 9月住宅着工件数
10月17日 水 21:30 米国 9月建設許可件数
10月17日 水 27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
10月18日 木 21:30 米国 前週分新規失業保険申請件数
10月18日 木 21:30 米国 10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
10月18日 木 23:00 米国 9月景気先行指標総合指数
10月19日 金 23:00 米国 9月中古住宅販売件数
来週のドル円レンジは、112.14円 – 113.96円を予想します。
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