今週のドル円市況を、ドル円FXアナリスト予想レポートの予想内容とからめて解説し、また来週の相場予想を行います。
このページの目次
今週のドル円市況 サマリー
月:米の対中関税第四弾、円高(↓105.29)
火:対中関税延期、円安(↑106.70)
水:米で逆イールド発生、円高(↓105.90)
木:過度な円高巻き戻し、円安(↑106.12)
金:週末新材料欠く、売買交錯(→106.11)
今週の主な材料解説:強い円高圧力
今週は、突如発表された米の対中関税第四弾に続き、その関税を一部延期する決定など、米トランプ大統領のサプライズ政策に大きく振り回される一週間となりました。
また、米による欧・中への制裁関税により、両国の景気見通しに陰りがでてきて、世界景気後退への懸念が強まったことも、今週のレートに対して強い円高圧力となりました。
反面示した下値の堅さも継続
しかし、そうしたなかでも、今週のドル円は105円を下抜けることはなく、むしろ底堅さを示したと言えます。
今週発表されたドル円アナリスト予想レポートでは、水曜から木曜にかけて、強い円高圧力のなかでも対中関税延期でのリスクオフ巻き戻しが継続するという予想や、水曜の米・輸入物価指数が改善するという予想が挙がっており、この週の「強い円高圧力にもかかわらず、底堅い」推移を予見したと言えます。
アナリスト予想は、経済指標予想で好結果
たとえば「水曜の米・輸入物価指数改善が円安の支えとなる」という予想については、実際に同指数が発表された時点で円安圧力が生じ105円台から106円台へ載せる結果が確認されました。
相場が強気トレンド・弱気トレンドのいずれであっても、経済指標の発表によるレートの反応は、比較的予想のしやすい部分であると言え、アナリストらの予想集計結果を確認することで手がかりとなりやすいポイントと言えるでしょう。
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来週のドル円予想
来週の継続するリスクとしては、やはり米中貿易戦争や世界景気懸念、また逆イールドにともなうリセッションリスクの見通し変化関連のヘッドラインに、相場が大きく振らされる展開となりそうです。
一見円高一色、しかし底打ち示唆する予想データも
一見、円高一色の相場となりそうな反面、前述のように米経済指標は底堅く、105円台での底打ち後に円がじり安へ転じる可能性を言及するアナリストも少なくありません。
また、IMM通貨先物のポジション(8/13)を見ると、投機筋はすでに円の買い持ちに転じており、今後は円売り決済で円安余地が出てきている状況と言えます。
来週の重要経済指標とドル円予想
また来週は、FOMC議事要旨公開や米新築住宅販売件数など、重要な経済指標や会合が予定されており、FX市場では、こちらのアナリスト予想集計結果が注目されることになりそうです。
来週も、ドル円のFXアナリスト予想を見渡したうえ、市場の関心を確認したうえで、相場に望みたいところです。
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