2018年5月2日に米FOMC(米連邦公開市場委員会)から政策金利の発表があります。
大方の予想では、利上げはないと思われていますが、日本時間の確認とドル円為替への影響を考察してみましょう。
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FOMC(米連邦公開市場委員会)の日本時間
今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)の日程は、現地時間の5月1日に始まり5月2日に終了します。
政策金利の発表は、
日本時間:5月3日午前3時
となっています。
3月11日からアメリカはサマータイムになっていますので、発表時間は、3月同様に日本時間は1時間早くなり、翌日の午前3時となっています。
日本では、GWですが、海外市場は動いていますので、ドル円為替が大きく動く可能性もあります。
2018年5月のFOMC(米連邦公開市場委員会)のドル円為替への影響
今回の5月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、前回の3月で利上げした影響を見極めるために利上げはないと思われます。
通常、利上げがないFOMC(米連邦公開市場委員会)後は、ドル円為替にあまり影響がない場合が多いのですが、今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)は、利上げはなくても、今後の利上げペースを加速する議論が行われる可能性が高く、ドル円為替へ大きな影響を与える可能性があります。
利上げペースの加速の議論の結果では、従来の2018年の利上げ回数が3回から4回に増える可能性があります。
4月30日に発表された米3月個人消費支出(PCE)統計のPCE物価指数が前年同月比2.0%上昇しています。
このPCE物価指数は、FOMC(米連邦公開市場委員会)が重視しているインフレ指標の1つで、目標としていた2%に到達したことで利上げペースを加速する可能性が強まりました。
利上げペースが加速した場合、従来では3回だったものが4回になり、2018年末の政策金利は、2.25%の予定から2.5%となります。
現在のアメリカの金利は、短期金利の3ヶ月国債の利回りが、1.875%で長期金利の10年国債の利回りが2.955%と約3%となっています。
政策金利が2.5%になれば、短期金利の3ヶ月国債の利回りが2.6%前後になると思われ、イールドカーブがフラット化しなければ、米長期金利は3.7%前後になる可能性があります。
その場合は、長期的にみると日本は、イールドカーブ・コントロールで長期金利を0%程度に留めていて、米国は長期金利が上昇するという状況になります。
ドル円為替は、日米の長期金利の差に相関がありますので、長期金利の差が開いてくると円安方向に向かう可能性が高くなります。
しかし短期的には、1月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げした際に株価が下落してリスクオフになり、円高になったように、今回も株価が下落して一時的に円高になる可能性が高いと思われます。
逆に利上げペースが加速しないという発表が出ると短期的には株価が上昇しリスクオンになり、円安になっていくと思われます。
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2018年5月のFOMC(米連邦公開市場委員会)のドル円為替への影響予想まとめ
今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)のドル円為替への影響は、短期的には、
利上げペース維持=円安
となると思われます。
利上げペース維持の場合は、織り込まれていて、ほぼ変わらずという可能性もありますが、若干円安になり109円台後半で推移となると予想します。
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