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【今週のトルコリラ円見通し】木曜に政策金利発表、利下げ圧力に屈せば大波乱も(2018年9月10日~14日)

先週のトルコリラ円相場を振り返りつつ、今週9月10日から14日までのトルコリラ円レート週間見通しを発表します。

先週のトルコリラ円振り返り

先週のトルコリラ円は、高値17.425円から安値16.425円の取引レンジで、前週末比では上昇しました。
こちらは、先週3日から7日のトルコリラ円の2時間足チャートとなります。

週頭の3日、トルコリラ円は、先週末終値周辺となる16.675円で始まりましたが、4日火曜あたりから、米長期金利上昇により発生したドル買いの流れが波及し、トルコリラ円も軟調に推移しました。

しかし週末の7日金曜、米国で雇用統計が発表され、賃金の伸びが2009年の景気後退終了期以降で最大という結果になると、市場ではリスクオン的な動きから新興国通貨への買いが出て、トルコリラも大きく上昇、一気に17円台を回復することとなりました。

7日終盤は、米トランプ大統領の対日貿易交渉に関わる発言を端緒として日米貿易摩擦への懸念が高まり伸び悩んだものの、17.20円台を維持して週末を引けました。

今週のトルコリラ円見通し

今週のトルコリラ円は、13日木曜にひかえるトルコ中銀の政策金利発表をさかいに、大きくレートがふれる可能性があります。

今週予定されているトルコの重要な経済イベントとして、まずきょう10日月曜の16時には、4-6月期四半期国内総生産(GDP、前年比)が発表されます。こちらも注目に値しますが、さらに重要度が高いと考えられるのが、13日の政策金利発表です。

現在トルコではインフレの加速が著しく、インフレ対策として効果があると考えられている利上げが、市場からは強く期待されていると考えられます。

しかし目下トルコでは、独裁政権を敷くエルドアン大統領が、支持率維持のための利下げ圧力を、中銀に向けてかけていると言われています。

トルコ中銀は以前も、エルドアンからの利下げ圧力のなか利上げを断行した実績があり、今回も利上げに踏み切る可能性が十分にあります。しかし、先週発表された調査によれば、現在のエルドアン政権支持率は不支持率を下回っており、エルドアンも政権維持のため危機感をつのらせていると思われます。

トルコ政策金利は現在17.75%で、市場予想は大幅な伸びとなる22.00%とされています。しかし万一トルコ中銀が利下げ圧力に屈した場合、トルコリラ円は大荒れとなる可能性があります。

今週のトルコリラ円レンジは15.90円 – 18.40円を予想します。

今日のレンジ予想/トルコリラ円見通しと推移

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