昨日から今日にかけてのドル円レートは、株安の流れをくんでの下落基調から、米中通商交渉に関する見通し改善で戻し、現在は今日始値付近となる113.40円周辺で推移しています。
今晩から来週にかけては多くの米経済指標が発表予定であるほか、現在注目される英政局懸念やイタリア財政懸念、米中通商協議のニュースも、レートの材料となりそうです。
今週の概況を振り返りつつ、今日および来週のドル円レートレンジ予想を発表します。
このページの目次
今週のドル円概況
今週のドル円レートは高値114.233円から安値113.099円のレンジで推移しており、前週終値比で下落しています。
・ドル円 1時間足（12日～16日）
きのうから今日までのドル円材料振り返り
きのう15日（木）のドル円レートは、前日の米株安を受け継ぐ日経平均下落や、日本時間夜22時ころに明らかとなったブレグジット進展に伴う英閣僚4人の辞任などが重しとなり、終始軟調に推移しました。
しかし、15日夜22時半より発表の米小売売上高が事前予想を超えて大幅上昇したことでやや地合いが改善、さらに16日未明にかけては米中貿易戦争に関し双方が歩み寄って交渉に入るとの見通しも出て、ドル円レートは15日安値の113.00円台から113.40円周辺まで上昇しました。
・米ドル円 30分足（15日～16日）
今日のドル円見通しとレンジ予想
今日16日（金）のドル円は、高値113.640円から安値113.384円のレンジで推移しており、NY時間の前日終値比では下落しています。
・ドル円 15分足（15日）
今日16日（金）の日本時間夜23時には10月の鉱工業生産については、前月比0.2%で前回値（0.3%）より下落する見込みです。
今日はこの経済指標以外はブレグジット動向やイタリアのEU離脱懸念、米中通商協議の話題が材料となりそうで、これらに動きがあった場合レートが一気に大きく振れる可能性もあります。
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今日のドル円レート レンジ予想
今日のドル円レートレンジ予想は、高値114.15円から安値112.40円を予想します。
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来週のドル円見通しとレンジ予想
来週は、米国で多くの経済指標が発表されます。いずれも大きな指標とは言えないものの、全体の動向が米経済見通しに影響を与える可能性もあり、注意が必要です。
来週20日（火）の22時半には住宅着工件数と建設許可件数が発表予定で、こちらはいずれも年率換算件数では改善見通しです。
21日（水）の22時半に発表予定の耐久財受注（前月比）は悪化予想ですが、24時の中古住宅販売件数は改善予想です。
それぞれの反応はおそらくまちまちとなりそうですが、一方では、英のEU離脱（ブレグジット）や米中通商協議などに市場の高い注目があつまっており、そちらの動向に振らされるなか、経済指標に一時的な反応を見せ、週を通しては売り買い交錯となりそうです。
なお、22日（木）にはサンクスギビングデイで米市場が休場、23日（金）には勤労感謝の日で日本が休場となります。祝日前日には手控え・手仕舞いムードとなりやすいほか、休場中には値が振れやすいため、こちらも頭に入れておく必要があるでしょう。
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来週のドル円レート レンジ予想
来週のドル円レート見通しは、高値114.75円から安値112.25円のレンジを予想します。
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今日～来週の米国関連イベントスケジュール
米・ドル円に関する今後の経済イベントとして、下記が予定されています。
15（木）22時半 小売売上高（前月比、前回値 0.1％、予想0.6％）
16（金）23時15分 10月鉱工業生産(前月比、前回値 0.3%、今回予想 0.2%)
16（金）23時15分 10月設備稼働率 （前回値 78.1%、今回予想 78.2%)
16（金）30時 9月対米証券投資(短期債除く、前回値 1318億ﾄﾞﾙ)
19（月）24時 11月NAHB住宅市場指数 (前回値 68、今回予想 68)
20（火）22時半 10月住宅着工件数(年率換算件数、前回値 120.1万件、今回予想 122.5万件)
20（火）22時半 10月建設許可件数(年率換算件数、前回値 124.1万件 (修正値 127.0万件)、今回予想 126.0万件)
21（水）21時 MBA住宅ﾛｰﾝ申請指数(前週比)（前回値 -3.2%)
21（水）22時半 10月耐久財受注(前月比、前回値 0.8% (修正値 0.7%)、今回予想 -2.0%)
21（水）22時半 前週分新規失業保険申請件数
21（水）24時 10月中古住宅販売件数(年率換算件数、前回値 515万件、今回予想 520万件)
21（水）24時 10月景気先行指標総合指数(前月比、前回値 0.5%、今回予想 0.1%)
21（水）24時 11月ﾐｼｶﾞﾝ大学消費者態度指数･確報値 (前回値 98.3、今回予想 98.3)
22（木）米市場休場（サンクスギビングデイ）
23（金）日本市場休場（勤労感謝の日）
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