先週のトルコリラ円レートは、前週比で小幅に上昇しつつもCPI悪化などを重荷に頭重く推移しました。週明けの今日もレートの動きは小幅にとどまっており、動きの出づらい相場となる可能性があります。
先週の動きを振り返りつつ、今日のトルコリラ円レート見通しとレンジ予想を発表します。
このページの目次
先週~今日のトルコリラ円概況
先週のトルコリラ円レートは、高値21.367円から安値20.598円のレンジで推移し、前週終値比では上昇しました。
先週の振り返り
先週のトルコリラ円レートにつき、週の前半はCPI悪化や米格付け会社が発表したトルコ経済縮小見通しなどが重しとなり頭重く推移しました。
しかし週後半、15日(木)の失業率低下が予想ほどではなかったことをきっかけにレートが急騰、さらに原油輸入国トルコにとっての重しとなっていた原油価格の強含みが一服したことで、そのままレンジを上放れた21.150円前後のレンジで引けました。
今日のトルコリラ円レート 概況と見通し
今日19日(月)のトルコリラ円レートは、高値21.107円から安値20.981円のレンジで推移しており、先週終値比で小幅に下落しています。
今日のトルコリラ円レートの動きは、まだ小動きに収まっています。
トルコリラ円に関連して市場では引き続きサウジ記者殺害事件の進展が注目されているほか、トルコでクーデター容疑がかけられており米国に亡命中のイスラム教指導者・ギュレン師の問題も材料として浮上してきています。
ギュレン師の状況と対米関係への影響
長らく対立関係にあったトルコと米国は、このところ関係改善の途上にあり、トルコの交渉が成功すれば、米国がギュレン師の身柄をトルコに引き渡す可能性もあります。
そうなると、両国の関係を悪化させてきた大きな要因が一つ取り除かれることになり、トルコリラ円レートには追い風となる可能性があります。
これに関し先日、ギュレン師の引き渡しを米国が検討しているとの報道が流れたものの、その後トランプ米大統領が直々に「(身柄返還は)検討していない」と発言したことで、ひとまず現時点では返還の可能性はないと見られます。
しかしこちらに何らかの進展が出た場合は、対米関係改善の期待から、トルコリラ円レートがさらに上伸する可能性が強いと言えます。
今日のトルコリラ円レート予想
今日のトルコリラ円レート見通しは、高値21.20円から安値20.95円のレンジを予想します。
今週の見通しは上昇一服の可能性も
なお、今週トルコリラ円に関連して大きな経済イベントは予定されていません。
トルコリラ円レートは、週足で見ると続伸7週目となっています。ただ先週までの二週は比較的大きな上ヒゲが出ており、そろそろ上昇一服となる可能性もあります。
週初の今日もいまのところ上値重い展開となっており、しかも今週は22日(木)にNY市場が休場、23日(金)に東京市場が休場であることから、やや動きの出づらい週になる可能性があります。
トルコリラ円 今週のイベントスケジュール
今週は、トルコリラ円に関する経済イベントの予定はありません。