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【12月2日ドル円予想と根拠】香港法成立も米中は対話継続 今夜は米ISM製造業の発表も
前日からのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日12月2日のドル円相場予想を行います。
このページの目次
今日までの市況 ダイジェスト
先週末11月29日(金)のドル円相場は、米中通商協議進展期待でレートが底堅さを示す一方、米による香港人権法成立へ中国からの報復懸念が重しとなり、高値109.67から安値109.38のレンジで方向感なく推移しました。
(USD/JPY ~12月2日、15分足)
米中期待継続も、終盤は方向感欠く
米中交渉進展への期待感 (↑) がレートの支えとなるなか、東京時間に109.52でオープンしたドル円は、午前中に109.60まで上昇したのち、香港株の下落を横目に香港情勢懸念が意識され (↓) 反落したものの、ロンドン時間に再び堅調な展開へと戻して、やはり109.60付近でNY時間へと渡りました。
NY時間にもひとまず堅調な展開が続き高値109.67をつけると、今度は、円安圏での達成感 (↓) が広がったほか、米感謝祭翌日で米時間午後が閑散相場 (↓) となったこともあり反落、安値109.38をつけたのち、方向感なく週の取引を終えました。
先週末配信されたドル円ドル円アナリスト予想レポート有料版では、米中交渉進展への期待感 (↑) による円安予想のほか、中国からの報復懸念 (↓) や米祝日での閑散相場 (↓) による上値重さが指摘されており、これらが的中する結果となっています。
今日のドル円予想と主要材料
今日市場に出たFXアナリストらの予想を見渡すと、香港人権法成立にからんだ米中の出方に注目が集まるほか、今夜発表となる米ISM製造業景況感指数も、材料として高い注目を集めています。
香港法成立後、米中とも強硬態度はまだ示さず
先週米にて成立した香港人権・民主主義法に関し、中国はこれを「内政干渉」として批判しており、米中通商協議をはじめとする重要な分野での強力に悪影響が出かねないと警告を発しています。
このことから、香港情勢をめぐって米中の対立が深まり米中通商交渉が停滞 (↓) する可能性が強まっているとし、これが今日のレートの重しとなるとの見解が、複数のアナリストから挙がっている状況です。
ただ一方では、中国から具体的な報復措置の内容がいまだ出ていないことや、トランプ米大統領も同法案に「しぶしぶ署名した」との内容が伝わっていることなどを鑑みると、両国関係が急激に悪化する兆候もなく、米中合意へがいずれ果たされる流れに変化はない (↑) 、との見方も、複数のアナリストから示されています。
週明けの今日から、米中関連報道が再び活発化すると思われます。これらの動きについて、アナリストの多くが支持するのは円安 (↓) と円高 (↑) のどちらの予想か、集計結果は本日配信のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版でご確認ください。
今夜ISM製造業発表へ
また一方では、今夜24時に発表となる米・11月ISM製造業景況指数も、発表と同時にドル円レートが大きく振れる可能性が高いものとして、アナリストらからの注目を集めています。
米ISM指数は、米企業の景気動向をはかる先行指数としてとくに信頼度の高いものとされています。こちらの発表結果を受けて、ドル円レートが急激に大きく振れる例は多く、今年10月には、ISM製造業の発表結果が下振れだったことで、1円近い値幅で円高に動いたのも、記憶に新しいところです。
今日発表のISM製造業に関しては、市場予想は前回値より改善とされているうえ、このところの米景気指標が底固さを取り戻していることもあって、予想上振れを期待する声 (↑) も、アナリストらから挙がっています。
ただ一方では、予想を下振れて前月値すら下回る (↓) と、市場への円高インパクトは相当なものになる、との声も聞かれています。一部では、そのような展開になれば、レートの109円割れも警戒される、との声も出ています。
今日の米ISM製造業について、米指標の底固さ傾向継続 (↑) による円安予想と、前回値下振れ観測 (↓) による円高予想で、アナリストらの支持はどちらが多いのか、集計結果は、本日配信分のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版にてご確認ください。
今後の経済イベント見通し
このほか今週から来週にかけては、重要な経済指標発表や経済イベントが多く控えています。これらも、結果が景気見通し改善につながれば円安、悪化なら円高の可能性があり、ドル円材料として市場から関心が注がれています。
2日(月) 米・ISM製造業景況指数、PMI
3日(火) 豪・政策金利発表、欧・PPI
4日(水) 米・ADP雇用統計、ISM非製造業景況指数
5日(木) 米・貿易収支
6日(金) 米・雇用統計、ミシガン大指数
これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが【円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想を集計し、最も優勢なドル円アナリスト予想を解説するレポートは、こちらからご購読いただけます。
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