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【24日ドル円予想】ソフバン米株売却で巨額円買い観測も、市場は反応交錯
前取引日からのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日24日のドル円相場予想を行います。
このページの目次
今日までの市況 ダイジェスト
前取引日23日のドル円相場は、米株高を支えとしたリスクオン波及 (↑) で円安が先行したものの続かず、米・6月製造業購買担当者景気指数(PMI)の下振れ (↓) がレートの重荷となって、高値107.22から安値106.07のレンジを下落しました。
(USD/JPY ~6月24日、15分足)
米株高で円安先行も米指標悪化で急落
前取引日23日、106.89でオープンとなったドル円は、前日の米国時間にナスダック指数など米国株式市場が上昇となったことを受けて国内株式市場も上昇、リスクオン心理が波及 (↑) で円売りが先行し、東京時間に高値107.22まで上昇しました。
しかしNY時間になると、ソフトバンクグループが2兆円規模の米・Tモバイル株を売却するとの内容が報じられ、この売却後資金の国内送金へ向けた巨額の円買いへの警戒からレートが反落、さらに米・6月製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を下振れ (↓) したことが円高に拍車をかけて、安値106.07まで急激に下落したのち、やや下げ渋ったところでクローズとなりました。
こうしたなか、前取引日に配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、ナスダック指数の上昇など米株高によるリスクオン観測 (↑) での円安予想、またその後の、米・6月製造業購買担当者景気指数(PMI)の下振れ懸念 (↓) による円高予想が掲載されており、これらが的中する結果となっています。
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今日のドル円予想と主要材料
今日のドル円相場については、ソフトバンクグループによる巨額の円買い観測、および今夜発表となる住宅関連指標の結果見通しが、アナリストらから材料視されています。
ソフトバンクによる巨額円買い観測も、影響は限定的か
前日23日、ソフトバンクグループ(SBG)が2兆円規模の米Tモバイル株を売却すると発表しており、こちらの資金が円へ転換される(=円買い)との見通しから、市場では円高の流れが勢いづいています。さらに今夜NY時間にかけては、SBGらによる円買いの動きも出てくると見られており、レートが円高推移を強める (↓) との観測が出てきています。
ただ一方では、SBGが約2兆円の円買いを行ったとしても、外為通貨セットのなかでもユーロドルに次いで取引量第二位となる巨大なドル円市場においては、影響は限定的である、との見方も出ています。このため、今夜NY時間にかけては、過度な円高警戒感が後退となり、円安方向へ戻す (↑) との見解も見られています。
SBGのTモバイル株売却に伴う円買い観測につき、今夜にかけて膨大な円買いの動きが出ることでの円高予想 (↓) と、ドル円市場の流通量の大きさを考慮した円高観測後退による円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。
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米住宅指標が発表へ 小売指標に続き改善へ期待
今夜、20:00には米・MBA住宅ローン申請指数、22:00には米・4月住宅価格指数と、重要な米住宅関連指標が立て続けに発表されますが、このところは、5月住宅着工件数が予想下振れとなるなど、住宅関連指標の悪化が意識されており、今夜発表のこれらの指標も下振れとなって発表後レートが円高に振れる (↓) のではないか、との見方が出ています。
ただ一方で、米経済の大部分を担う個人消費関連の指標は底堅く、先週の米・5月小売売上高などは市場予想を大幅に上回る結果となっていたことから、こうした流れが住宅指標にも波及しはじめ、今夜の米MBA住宅ローン指数などが底堅さを示して、発表後に心理改善からレートが円安に振れる (↑) 、との見方も浮上しています。
今夜20:00以降に発表される米・MBA住宅ローン申請指数などの指標などに関し、米住宅指標が低水準となっていた流れを引き継いでの下振れ観測による円高予想 (↓) と、回復傾向にある米個人消費指標の流れが波及しての結果改善による円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。
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なお、この他にも、今後数日で重要な経済指標がいくつも発表予定となっており、これらに関するアナリストらの結果見通しも確認しておく必要があります。
24日(水)米・MBA住宅ローン申請指数、4月住宅価格指数
25日(木)米・1~3月四半期実質国内総生産(GDP、確定値)、新規失業保険申請件数
26日(金)米・5月個人所得、5月個人消費支出
29日(月) 米・5月住宅販売保留指数
30日(火) 米・6月消費者信頼感指数
7月1日(水) 米・ADP雇用統計、6月ISM製造業景況指数
2日(木) 米・6月失業率、失業保険申請件数
3日(金) 独・6月PMI
これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想集計結果は、毎取引日に配信されるドル円アナリスト予想まとめレポート 有料版にてご確認下さい。
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