豪ドル円見通し:銅価格の反発を背景に上昇続くか
29日 12:30更新
直近の豪ドル円は、昨年9月13日の天井98.59円から下落の後、本年3月24日の86.05円が安値となり底打ちしました。そして上昇に転じ、6月19日の97.67円が年初来高値となっています。以降はジリ安が続き、7月28日の91.78円が直近安値です。その後の反発で一時95円を回復したものの、8月以降は93~94円台での小動きが継続。9月に入ると、8日から小幅ながら6連騰もあり、20日には96.06円まで上昇しました。足元では94~96円台での値動きとなっており、本日29日は96円台前半で取引されています。
96円台を突破して年初来高値97.67円の更新を目指すか、8月以降にレンジとなった93~94円台を割れて節目価格90円を目指すか、今後の展開が注目されます。
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銅価格の安値圏での反発が発生(↑)
2023年の銅価格は、1月半ばを天井に下落が続いています。ただし、5月後半に一旦底打ちした形となりました。
6月以降は上昇を見せたものの、8月に入り再び下落に転じた結果、9月には5月の安値近くまで下落しました。しかし反発しており、年初来安値の更新はなされていません。
豪ドルの値動きに影響を与える銅価格の反発を背景に、豪ドルが買われて短期的に豪ドル円は上昇する(↑)可能性があります。
豪日長期金利差の縮小観測(↓)
豪日長期金利差は、4月上旬に2023年の底値水準まで至った後、拡大が継続中です。7月が天井となり反落したものの、9月は拡大が続いており、7月の天井に向かっています。
ただし7月の天井は2022年から天井として機能しており、今後縮小に向けた反落が見込まれる水準でもあります。
豪ドル円の下落圧力となる豪日長期金利差の縮小観測を背景に、短期的に豪ドル円は下落する(↓)可能性があります。
豪ドル円予想 関連経済イベント
3日(火) 8月住宅建設許可件数、豪準備銀行(中央銀行)・政策金利発表
17日(火) 豪準備銀行(中央銀行)・金融政策会合議事要旨公表
19日(木) 9月失業率他
25日(水) 7-9月期四半期消費者物価指数(CPI)
27日(金) 7-9月期四半期卸売物価指数(PPI)
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