
6月第二週のドル円は頭重い。大きな好材料が相次ぎ強気地合いの広がる一方で、ドル円チャートは節目140円到達を意識した調整売りの流れが出て反落。ただ下値は5月11日からの安値を結ぶトレンドライン上で限られており底堅い。本日海外時間にかけてはダウンサイドのサポートラインを意識した押し目買いが広がる展開か。
なお前回配信のFX有料レポートでは、節目140円到達を意識した調整売り観測による円高予想を掲載し、こちらが的中。
調整売り 下値では押し目意欲
週明け5日のドル円は上昇後に急反落。
強い米景気や米株価の大幅上昇を背景に日経平均がバブル崩壊後の最高値を更新するなど、金融市場でリスクオンムードが台頭するなか、アジア時間には一時高値140.45まで到達した。
しかし米時間になると、米5月非製造業PMIや米5月ISM非製造業景況指数など各種米経済指標が冴えない結果となったことで、高値圏での調整売りが加速した。この流れは明けた6日序盤にも継続し、一時は安値139.10まで下値を拡げている。
ただ一方で、日足チャートでは5月11日以降の安値を結ぶ上昇トレンドラインがサポートとなっており、このラインの延長線の下抜けには成功していない。ファンダメンタルズ的にも、FRB(米中銀)は利上げの継続姿勢を明確にしている他、日米金利差を背景とした円売り・ドル買い観測も出ており、地合いはいぜん強いものとみられる。
したがって本日は海外時間にかけ、ダウンサイドのサポートラインを意識した押し目買いが広がる可能性がある。現水準より下方ではピボットS1かつ上記トレンドライン延長線上の139.10付近が目先の強いサポートとなるだろう。その下の139.05あたりではストップロス売りがやや厚いが、仮にそこに巻き込まれて下げが加速したとしても、次の心理的節目139.00付近を大きく下放れるのは材料不足から難しいか。
現水準の上方では、6日アジア時間高値139.70付近を超えられるとやや上値が軽くなり、一気に心理的節目140.00が再度射程に入ってくる。米金利が持ち直すなどして140円台に復帰できれば、次はピボットR1の140.25付近を経て、昨日5日高値かつ節目の140.50が短期的な目標として意識されるだろう。
→調整売り局面で広がる押し目意欲、プロのドル円FX予想は?
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