【9月2日 ドル円予想と根拠】米中対立継続の一方、市場にはリスク耐性も
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今日9月2日のレンジ予想と根拠 サマリー
今日のドル円レンジにつき、アナリスト7名の予想を集計した結果、今日の予想平均値は105.74 – 106.61となっています。
集計結果では、米中対立への懸念が継続していることが注目される一方で、米中対立に新材料がなく下値圏で買いの動きが予想されることなどが、アナリストから材料視されています。
今日までの流れ:リスク継続で上値の重さ続く
先週末の東京時間、106.40円付近で取引を開始したドル円は、週末のポジション整理売りを巻き込みつつ106.30円付近まで下落し欧州時間へ移行、さらに9月1日の対中関税発動が次第に意識されたことや、週末にかけて米へ襲来するハリケーンへの警戒感から、上値の重いまま106.30円を維持して米時間へと移行しました。
米時間に発表された7月・PCEコアデフレータは事前予想と一致の一方で、個人支出は予想上振れとなり、いったんドル買いが出たものの、個人所得が予想を下ぶれて106.10円付近まで下落、その後は一時106.40円付近まで戻すも、結局週末のポジション調整の動きに押されて106.20円台でクローズと、方向感に欠けたさえない展開で先週の取引を終えました。
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今日のドル円予想:米中対立継続、市場にはリスク耐性も
アナリストらが注目する今日のドル円材料としては、米中対立への懸念が継続しており円高圧力が続くとの見立てが出た一方で、米中対立に新材料がなく下値圏で買いの動きが予想され円安圧力が生じるとの見方も材料視されています。
米中対立へ懸念継続で円高圧力
9月1日に発動した米による対中関税第四弾については、米が事態改善を期して発動を一部取りやめるのではないかといった憶測も流れていましたが、結局は予定通り実施されることとなりました。
これを受け、週明けの今日2日の相場は、106.30円付近から一時105.90円台まで下押しています。午前中は売りの勢いが続かず、ひとまず106円台へ回帰したものの、先週末のNY市場から一貫して下落トレンドが続いており、上値を切り下げる流れは変わっていません。
今夜は米市場が休場のため、手薄ななかでレートが急に変動する可能性もあり、円高警戒感が出ている、という見方がアナリストから挙がっています。
米中対立で新材料欠き過度な警戒後退も
ただ一方では、追加関税第四弾発動を通過後、ひとまず直近のリスクが消化済みとなったことで、米中対立の新材料出尽くしで警戒感が後退し、下値圏で買いの動きが予想される、との見解を挙げるアナリストも見られています。
トランプ米大統領の予測不能な言動にも起因して、米中貿易摩擦問題は一進一退の状況が続き、それに反応して相場も乱高下する展開が続いてきましたが、問題の長期化が見込まれ、またこれまで長期間に渡り状況が進展していないことで、市場は米中の動きに慣れ始めている、という見解があります。
また世界経済をゆるがす二大経済大国の対立とはいえ、どちらの国もこれ以上の被害拡大は望んでおらず、状況の悪化にもひとまず歯止めがかかるのではないか、との見通しも、一部では浮上しています。
こうしたことから、米中対立に関し過度な警戒感が後退してひとまず円安圧力が生じる、という見方から、アナリストから挙がっています。
この、警戒感後退での円安予想と、米中対立継続による円高予想とで、それぞれを支持するアナリストの数を比較すると、今日の相場でどちらが主流のドル円予想であるかがわかります。予想数比較の結果は、今日のドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)でご確認下さい。
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ハードブレグジット懸念/香港デモ激化への言及も
アナリストらが注目する今日のドル円材料としては、この他にも英EU離脱問題にまつわるハードブレグジットへの警戒感や、香港デモ激化をめぐる米中の姿勢鮮明化といったトピックが注目されています。
こうした今日の予想材料が、何人のアナリスト予想レポートから言及されているかを集計し、最も言及の多かったものを今日の重要材料として解説しているのが、今日のドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)です。
本レポートでは、このほかにも、ドル円の動きに影響を与える様々な経済指標の発表スケジュールと、それぞれに対するアナリストの予想がタイムテーブル化され、一覧にまとめられています。今日FXトレードをお考えであれば、取引前に内容をご確認いただくことをおすすめいたします。
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