【9月11日 ドル円予想と根拠】中国が対米輸入拡大で円安期待増大、一方では警戒感も
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今日9月11日のレンジ予想と根拠 サマリー
今日のドル円レンジにつき、アナリスト7名の予想を集計した結果、今日の予想平均値は107.06 – 107.90となっています。
本日の集計結果では、中国が米農産品購入拡大で米中交渉進展期待が出ており円安圧力が勝る、との予想が複数見られたものの、一方では米中貿易摩擦問題で不透明感が継続していることへ意識が向き円高圧力が高まる、との予想も複数のアナリストから挙がっています。
今日までの流れ:米金利上昇でリスクオン継続
昨日から今日にかけてのドル円相場は、107.10円台から107.60円台のレンジで、堅調な推移が続いています。
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(USD/JPY ~9月11日、1時間足)
日中は107.30円台を軸に推移
昨日10日、東京時間に107.30円台でオープンしたドル円は、米中協議進展期待を支えに円売り・ドル買いが優勢のなか、五・十日で実需ドル買いが意識されたこともあり、一ヶ月ぶり高値107.50円をつけたのち、上げ渋って107.30円台へ押し戻されたところでロンドン時間へ渡りました。
ロンドン時間には日銀の金融緩和観測報道に反応して円安が進行する場面も見られましたが、やはり高値目処の107円中盤で押し戻され、やはり107.30円台でNY時間へ渡りました。
NY時間、リスクオン材料続き円一段安
NY時間には、米株の軟調寄り付きで一時円買いが優勢となり107.10円台まで下落するも、米農務長官より「トランプ米大統領と安倍首相が9月に日米貿易協議合意を期待」と発言があったことや、さらに中国が「米の農作物の購入拡大で米中通商協議の事態改善を目指す」との報道が出たことで、リスクオン地合いとなり107.40円台まで上昇しました。
さらに、こうした事態進展をうけて米長期金利が約三週ぶりの水準となる1.70まで上昇、こちらを支えにドルは一段高となり、107.50円台まで円安が進んだところで昨日の相場はクローズとなりました。
米中リスクと上値抵抗線で予想的中
昨日出ていたFXアナリスト予想を集計した結果では、米中リスクへの警戒感が後退することや米長期金利の回復を支えにドル円が上昇するとの予想が複数から出ており、円安予想が優勢であったことが、昨日配信されたドル円レポート(有料版)で明らかとなっていました。
また、この有料レポートでは、107円台後半に上値抵抗線との予想が複数出ていたとの集計結果も掲載されており、昨日はこれらが的中したかたちとなっています。
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今日のドル円予想:中国が対米輸入拡大で円安期待増大、一方では警戒感も
アナリストらが注目する今日のドル円材料としては、中国が米農産品購入拡大意向との報道で米中交渉進展へ期待が出ていることが複数のアナリストから材料視されており、こちらを支えに円売りが先行する、との予想が見られたものの、一方では米中貿易摩擦問題について長期にわたり不透明感が継続していることへ意識が向けられ、今日の相場の円高圧力となる、という予想も複数のアナリストから挙がっています。
中国の歩み寄りで円安圧力発生観測
昨日、米中通商協議において米から強い圧力を受けている中国が、米の譲歩を引き出すためのカードとして、米農産品の購入を拡大する見通しである、との内容が、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストにて報じられています。
これにより市場では、米中貿易摩擦問題の進展期待が高まり、ドル円は上昇、さらに米長期金利も先月以来となる1.70台の高水準をつけており、リスクオン心理が高まっている状況です。
この状況から、今日の相場でもドル買いが先行し円安進行となる、という予想が、複数のアナリストから挙がっています。
米中不透明感へ注目再燃で円高観測も
しかし一方では、米中通商協議に長らく具体的な進展が見られていないことへ意識が向いており、今日は円高圧力が勝る、という予想も、複数のアナリストから挙がっています。
上述のように、米中間では交渉進展期待をあおるような報道が出てきているものの、これまでも、似たような状況で結局具体的な交渉進展が見られないまま対立が深まる一方であった、というケースが幾度となく見られています。
今回も、両国の歩み寄り姿勢が、逆に、米中対立の長期化見通しを意識させるような状況となっており、これを重しとして、円高圧力が今日の相場では優勢になる、というのが、これらアナリストの見解と言えます。
この、米中リスク意識再燃による円高予想と、米中歩み寄り姿勢による対立進展期待を受けた円安予想で、それぞれを支持するアナリストの内訳を比較した結果、より影響力の高いほうが、今日の相場で材料視される可能性があります。予想の比較結果は、今日のドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)でご確認下さい。
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今夜の米生産者物価指数も材料視
アナリストらが注目する今日のドル円材料としては、この他にも今夜21時半の8月・米生産者物価指数(PPI、卸売物価指数とも)が伸び加速見通しであり、結果発表とともにレートに影響が出る可能性などが材料視されています。
こうした今日の予想材料が、何人のアナリスト予想レポートから言及されているかを集計し、最も言及の多かったものを今日の重要材料として解説しているのが、今日のドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)です。
本レポートでは、このほかにも、ドル円の動きに影響を与える様々な経済指標の発表スケジュールと、それぞれに対するアナリストの予想がタイムテーブル化され、一覧にまとめられています。今日FXトレードをお考えであれば、取引前に内容をご確認いただくことをおすすめいたします。
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