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【9月18日 ドル円FXレポート特別号】今夜のFOMC結果でドル円はどうなる?

【ドル円有料レポート・特別号】9月FOMC結果でドル円はどうなる?

今日18日、米FOMC(米中銀金融政策会合)にて、米金利の発表、および、FRB(米中銀)の景気見通しが発表されることで、ドル円レートが大きく動く可能性があるとして、市場ではこちらへの注目が頂点に達しています。

とくに高い注目を集めているのが、米政策金利の引き下げ幅、ならびに、FRB会見での景気見通しです。

まず米金利について、市場では今回0.25%の利下げが行われるとの予想が優勢となっています。しかし、0.25%の米利下げで米ドルが下落しドル安・円高となる、と考えるのは早計です。というのも、前回7月などは利下げの直後にドル高・円安が起こっており、米利下げ→ドル安円高、とかんたんに予想することができないためです。

かならずしも米利下げが米ドル安に直結しない理由は、市場の注目が「米利下げをするかしないか」ではなく「利下げの意義」、つまりFRBがどんな景気見通しでその利下げ幅としたかという点に集まっているからです。

米利下げ・FRB景気見通し(ハト派色)によるドル円への影響

今回のFOMCで、FRBが米景気見通しを比較的強気としたうえで、あくまで景気下振れの「予防」のために利下げを行うとし、今後も利下げ(=景気を支えるための金融緩和)にそれほど積極的ではない(=ハト派色の後退)のであれば、市場はドル買いで反応し、ドル高・円安となる可能性があります。

あるいは、今回のFOMCでFRBが米景気見通しを弱気に傾けることとなり、今回の利下げに加えて今後も利下げを行うことに積極的(=ハト派色の強まり)であれば、市場はドル売りで反応し、ドル安・円高となる可能性があります。

FXアナリストらはどう見る?FOMC予想を集計・公開

そこで、本日のドル円有料レポートでは、FXアナリストらによる、

・利下げ幅予想
・FRBハト派色が後退/強まり予想
・FOMC後の円高・円安予想

を集計し、9月FOMCドル円アナリスト予想まとめとして公開いたします。こちらの結果によって、市場が今回のFOMCを経てFRB景気見通しがどのように変化し、またドル円レートがどのような影響を受け、円高・円安のどちらに振れるか、を予想することができます。

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過去の金利変動幅ごとのドル円傾向

さて、最新のアナリスト予想集計結果を見る前に、まずは過去10年ほどの米金利(FF金利)推移とドル円レートの動向を分析し、FOMC前日とFOMCの翌日でレートがどのように変動したかを調べてみましょう。

ここで、2008年以降(約11年間)のFOMC日程とドル円レートの推移を集計し、FOMC前後のレート騰落を平均した表が、こちらです。

0.25%利下げなら、変動は「42銭の円高」?

この表によれば、2008年以降で、今回予想されている0.25%利下げが行われた際のドル円変動平均値は0.42円の円高となっています。

ただ、注意したいのは、前回(2019年7月31日)のFOMCの後には、トランプ米大統領が突如、対中関税第四弾の発動を公表するという大サプライズがあったことです。これにより、前回は(FOMCと関係なく)円高が急伸したことで、こちらの過去平均値も円高になってしまっているのです。

実は前回も、FOMC利下げ直後は「円安」だった

実は、前回7月の0.25%利下げのあとは、いったん109.33円まで円安に振れていました。というのも、0.25%が「比較的小さな利下げ幅」であり、FRBにとっては「景気下振れ予防」という意義でしかなく、むしろ今後の景気見通しは「強気」であることから、「ハト派色後退」と市場に受け取られたためです。FRBはハト派色後退、今後の米金利見通しも緩和の強まる方向ではない、ということで、市場はドル買いで反応し、ドル高・円安となったのです。

念のため計算してみると、仮にサプライズのトランプ砲がなかったとして、前回のFOMC翌日の相場も円安の流れを保っていたとしたら、0.25%の利下げ時の平均レート変動値は0.57円の円安となります。

なお、前回7月のFOMC時に配信されたドル円有料レポートでも、アナリスト予想の集計結果はやはり「0.25%利下げによる円安」という予想が優勢と掲載されており、こちらが的中した形となっています。

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今日のドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)詳細はこちら

金利変更後は「円安」?

ところで、上記の表をご覧になってお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、もし前回のFOMCも「円安」で通過していたとすると、過去の金利変更時のドル円レート変動平均値は、「すべて円安」となることになります。つまり、上げ下げ問わず、米金利変更後のレート変動平均値は必ず円安、ということです。

米金利引き上げで米ドル買いが進み円安、というのはわかりますが、米利下げでもドル高・円安の傾向が見て取れるのは、なぜなのでしょうか。

それは、2008年10月のリーマンショック(世界金融危機)のさなかに行われた利下げのケースを振り返ると、理解できるかもしれません。

リーマンショック大幅利下げは「5円の円安」に

当時FRBは、世界の弱気相場転換の中で景気を下支えするため、なんと1.00%もの大幅な米利下げを行っています。これによりドル安円高となる・・・と思いきや、実際はなんと5.56円もの円安となっています。

これは、FRBの景気下支えを目的とした大幅な金融緩和が、結局その後の景気拡大につながるものと解釈されたため、リスクオンのドル買いが一気に強まったものと考えることができます。

このように、FRBの利下げは景気浮揚のためであり、また利上げは単純にドル買いにつながることから、FRBが(引き上げにせよ引き下げにせよ)金利を変更したタイミングで円安傾向が見られるのも、納得できることかも知れません。

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今回の9月FOMC、FXアナリスト予想では、円高円安どちらが優勢?

では次に、今回のFOMCでFXアナリストたちがどのような予想をたてているか、いよいよ集計結果を見てみることにしましょう。

今週頭、市場では多くのFXアナリストらがFOMCにまつわるドル円予想を公開しています。これを当社で独自に分析・集計し、アナリストらの見解のなかで利下げ幅予想FRB景気見通し予想円高・円安予想はどういった内容が優勢であるかをまとめました。

今回の利下げ幅、アナリスト予想の集計結果は?

まず、FXアナリストらによる今回の米利下げ幅予想の集計結果は、次のようになりました。


(レポート集計対象アナリスト:10名、以下同)

こちらは、市況ニュースで報じられているのと同じように、アナリストらの見解も0.25%の利下げで一致していました。

しかし、これだけではドル円予想は難しいと言わざるを得ません。次は、今回のFOMCでFRBの景気見通しがどのようになるか、アナリスト予想の集計結果を見てみましょう。

今回FOMCでの景気見通し、アナリスト予想の集計結果は?

こちらは、今回のFOMC会見でFRBの景気見通しがどのような内容となるか(ハト派色が強まるか、後退するか)についてのアナリスト予想を集計した結果です。

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