【今週のドル円予想】米景気の不透明感に拍車、米中対立も重しで警戒感(5月18日~22日)

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【今週のドル円予想】米景気の不透明感に拍車、米中対立も重しで警戒感(5月18日~22日)

先週のドル円市況を回顧しつつ、今週5月18日~22日のドル円相場予想を行います。

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先週の主な材料

先週のドル円相場は、各国での経済活動再開への動き (↑) が支えとなったものの、米の景気見通しへの不透明感 (↓) 新型コロナ問題をめぐる米中対立懸念 (↓) を重しに上値を縮小し、安値106.51から高値107.76のレンジで強含みに推移しました。


(ドル円為替レート、~15日、1時間足)

世界経済再開へ期待も、米景気見通し悪化で上値縮小

先週頭11日、106.64でオープンしたドル円は、各国で外出制限緩和など経済活動再開へ向けた動き (↑) が出たことで期待感が高まり、リスクオンの流れで上昇、まもなく高値107.76をつけました。

しかしその後は、米CPIなど経済指標が大幅悪化となったことや、米パウエルFRB議長発言の内容を受けて、米景気見通しに不透明感が強まり (↓) 反落、さらに、新型コロナをめぐる米中関係悪化へ警戒感 (↓) も強まったことで上値を大きく縮小し、安値106.51をつけました。

こうしたなか、先週配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、各国での外出規制緩和観測 (↑) による円安予想、またその後の、米指標悪化やパウエル発言での米景気見通し悪化観測 (↓) や米中関係悪化への警戒感 (↓) による円高予想が掲載されており、これらが的中しています。

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今週にかけてのドル円予想

今週にかけてのドル円相場では、新型コロナ発生に関する米中対立関連の続報、ならびに、米NAHB住宅指数やFOMC議事録要旨など米の重要経済イベントが、ドル円市場の大きな材料となりそうです。

新型コロナ拡大めぐり米中対立、市場の見方は

先週、トランプ米大統領は、新型コロナウイルスの発生源や感染拡大の経緯に関して中国の責任を問い強硬な発言を繰り返しており、市場では、米中の対立が先鋭化して大きな地政学的リスクとなるのではないか、との警戒感が急激に高まっています。このため、今週の関連続報の内容をうけリスク回避のうねりが発生 (↓) し、大きく円高へ振れるのではないか、との見方が浮上しています。

ただ一方では、全人代(国会に相当)を間近に控える中国サイドにしてみれば、現在のタイミングで米国との対立をこれ以上激化させる余裕はないために、今週にかけ、中国の習近平主席が米に対して穏健な姿勢を示し、市場では警戒感が後退、リスク回避の巻き戻しで円安へ戻す (↑) 可能性が強い、との見解も見られています。

こうした、新型コロナ問題をめぐる米中対立問題に関し、双方の対立がさらに先鋭化するとの見通しによる円高予想 (↓) と、全人代を控えた中国が穏健姿勢を保つとの見方による円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は、今週にかけて配信の「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認下さい。

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米NAHB住宅指数やFOMC議事要旨が公開、見通しは

また今週には米NAHB住宅指数やFOMC議事録要旨など米の重要経済イベントが多数予定されており、これらの結果見通しが今週のドル円材料として高い注目を集めています。

新型コロナ感染拡大以降、米の経済指標や景気見通しは歴史的とも言える悪化を示しました。こうしたなか、今週の経済指標やFOMC議事録要旨での米景気見通しは大幅悪化が避けられないとの見方から、各イベントの結果確認とともにドル円レートが都度円高へ振れる (↓) のではないか、との見解が挙がっています。

ただ一方で、今月5月に入って以降は、米雇用統計が市場予想よりも改善していたことで心理改善となりレートの円安要因となるなど、米経済指標に底堅さが出てきていることに注目し、今週の各経済イベントでは、米経済の悪化底打ちが示され、過度な懸念の巻き戻しで円安推移が強まる (↑) のではないか、との見方も出ています。

こうした、今週予定される米NAHB住宅指数やFOMC議事要旨公開といった経済イベントに関し、大幅な悪化で市場心理悪化に拍車がかかっての円高予想 (↓) と、米雇用統計などの流れをくみ底堅さが示されてのリスク回避心理後退による円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認いただけます。

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なお、この他に今週にかけて発表される米指標は、次のようなものも注目されています。

15日(金)米・4月小売売上高、4月鉱工業生産、5月ミシガン大学消費者態度指数

18日(月)米・5月NAHB住宅市場指数
19日(火)米・4月住宅着工件数
20日(水)米・MBA住宅ローン申請件数、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録要旨
21日(木)米・新規失業保険申請件数、5月製造業購買担当者景気指数

こうした経済指標が何日何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらへ影響する見込みか、発表予定日時とFXアナリストらの事前予想を集計し、最も主流となるドル円アナリスト予想を解説するレポートが、こちらからご購読いただけます。

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