【今週のドル円予想】ついに米中協議再開で期待感も、米指標はこらえきれるか

【今週のドル円予想】ついに米中協議再開で期待感も、米指標はこらえきれるか

先週9月30日~10月4日のドル円市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせつつ解説、また今週10月7日からのドル円相場予想を行います。

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先週の主な材料

先週のドル円相場は、米中通商協議進展期待支えられ一時108.48円付近まで円安が進みつつも、週中より続いた米重要指標の下振れ米利下げ確率が上昇してドル売りが強まり、週末には一時106.48円まで円高が進む展開となっています。


(ドル円為替レート、~10月4日、1時間足)

先週前半:米中期待から一転、景気懸念で大幅円高

9月30日(月)に108.00円手前で始まった先週のドル円レートは、実需勢による月末・四半期末のドル買いフローや、翌週の米中通商交渉再開への期待感を支えに堅調に推移し、10月1日(火)には節目の108.48円近辺まで上昇して週高値をつけました。

しかし1日NY時間、米・ISM製造業景況感指数が予想を大幅に下振れる弱い結果となったことがネガティブサプライズとなり、景気懸念増大で10月の米利下げ確率が急上昇、レートは107.60円台まで1円近くの下落となりました。

先週後半:景気不安に拍車で円高106円台へ

さらに、2日(水)から3日(木)にかけて発表された米・ADP雇用統計や米・ISM非製造業景況感指数も弱い内容となると、市場ではリスクオフ心理に拍車がかかり、10月の米利下げ確率は約90%に達し、レートは106.48円まで下押して、この時点での週安値をつけています。

先週は、目前となった米中交渉再開へ期待感が高まっていた矢先、突然の米経済指標の悪化が冷や水を浴びせ、くすぶっていた景気不安を一気に表出させたことでの円高相場となりました。このことでレートは、約2円と大きな値幅で下落しています。

なお、先週のアナリスト予想集計結果では、週初の米中協議進展期待による円安予想や、週中にかけての米経済指標下振れによる米利下げ確率上昇での円高予想が注目されていたことが、事前に配信されたドル円アナリスト予想まとめレポート有料版で指摘されるなど、複数のアナリストによって言及されたドル円予想が的中した結果となっています。

今週のドル円予想:米中協議へ期待も、米指標はこらえきれるか

今週のドル円相場では、予定通り実施見込みの米中閣僚級協議再開にまつわるヘッドラインのほか、週初の米・消費者信用残高から、週中のPPI、週末の米CPIなど、先週に続いて多数発表される米重要経済指標の結果による米利下げ見通しの変化が、材料として特段の注目を集めそうです。

米中協議再開での関連ヘッドラインリスク

これまで緊張の高まりと和らぎが繰り返されてきた米中通商交渉問題ですが、ひところの関税戦争激化を頂点として、両国ともいったんは融和的な態度へと転換しています。

米トランプ政権による対中追加関税ラッシュは一服、また突然の強硬な言動で市場をかくらんする「トランプツイート」リスクも一服しており、対する中国の方も米産品購入拡大などの動きが見られるなど、両国の歩み寄りの姿勢が顕著ななか、今週10日にワシントンにて開かれる閣僚級貿易協議再開へ、市場の期待は高まっています。

ただ一方では、両国の通商上の問題はなんら具体的な進展をみておらず、知財関連の交渉など、難題も山積みの状況です。

それだけに、たとえ小さくとも、具体的な進展が見られれば、市場の反応は大きくなる可能性があります。そのため今週は、米中交渉関連のヘッドラインでレートが大きく動くことになりそうです。関連新報道に対するアナリストらの見解とドル円予想は、毎日調査・集計され、最新の結果がドル円アナリスト予想まとめレポート有料版にて公開されます。

利下げ観測で乱高下のなか、米PPIやCPIなど重要指標が発表へ

先週は、イベント前とあって米中関連の報道が落ち着いていたものの、一方では、毎日発表された重要な米経済指標がレートを大きく揺さぶることとなりました。

続いて先週も、週初の米・消費者信用残高から、週中のPPIおよびPPIコア、週末の米CPIなど、重要な米経済指標が連日発表となります。これらの結果が米利下げ観測へ大きな影響を与える可能性はいぜん高く、先週も指標発表ごとにドル円レートが大きく動く展開となりそうです。

先週週末時点では、10月の米利下げ確率は90%近く、市場はリスクオフ円高に勢いがついています。今週も米指標が下振れれば円高に拍車がかかる可能性が高い一方、いずれか上振れとなれば、過度なリスクオフの巻き戻しで大幅円安となる可能性もあります。

今週とくに重要となる米指標には、次のようなものがあります。

7日(月) 米・消費者信用残高
8日(火) 米・卸売物価指数、パウエルFRB議長発言
9日(水) 米・卸売売上高、FOMC議事要旨公開
10日(木) 米・CPI、CPIコア
11日(金) 米・貿易物価指数、ミシガン大消費者態度指数

こうした経済指標が今週の何日何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらへ影響する見込みか、発表予定日時とFXアナリストらの事前予想を集計し、最も主流となるドル円アナリスト予想を解説するレポートが、こちらからご購読いただけます。

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