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【11月14日 ドル円予想と根拠】米中交渉難航も、今夜の米PPIは上振れ期待継続
今日までのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日14日(木)のドル円相場予想を行います。
このページの目次
今日までの市況 ダイジェスト
昨日13日(水)のドル円相場は、日中はもみ合いのなか高値109.15円まで小幅上昇するも、NY時間の米中交渉見通し悪化を重荷に安値108.66円まで下落しました。
(USD/JPY ~11月14日、15分足)
米CPI上振れも米中懸念続き反落
昨日のドル円は、東京時間に109円ちょうどでオープンしたのち、夜間の米消費者物価指数(CPI)発表とパウエルFRB議長証言の結果待ちでもみ合い展開となり、一時は高値109.15円まで小幅上昇となりました。
しかし、アジア株安を重荷に欧州時間には108円台後半まで反落しました。続くNY時間は米CPIの予想上振れ(↑)で108.92円まで反発するも、その後「中国の米農産物購入が暗礁へ」と報じられ、米中協議見通し悪化(↓)から安値108.66円まで反落し、安値圏のまま引けました。
なお、なお、昨日のFXアナリスト予想を集計した結果では、米CPIへの上振れ期待(↑)による円安展開の予想、また米中通商交渉への見通し悪化(↓)による円高圧力予想が注目されていたことが、昨日配信のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版で指摘されており、こちらが的中しています。
今日のドル円予想と主要材料
今日のドル円相場では、米中通商交渉の先行き懸念が相場の重しとなるなかで、今夜発表となる米・生産者物価指数(PPI)の結果が大きな手がかりになるとして、アナリストらから高い注目を集めています。
米中交渉難航での上値重さ継続
米中通商交渉につき、中国は米農産品購入の意向を示すなど、市場では第一段階合意期待が高まっていたものの、昨日、中国側が「米国の譲歩がなければ農産物購入は停止」と示唆したと報じられ、懸念が高まっています。
全体的に見れば、交渉は着実に前進しており、急激な市場心理悪化には至っていないものの、ひとまず今日の相場ではリスクオフの円高圧力から上値重い推移(↓)となりやすい、との見解が、複数のアナリストらから挙がっています。
今夜の米PPI発表で動意づくとの見解
一方では、今夜発表の米・生産者物価指数(PPI)の結果に応じて、こちらが大きなドル円の材料になるとの見方から、アナリストらが高い注目を寄せています。
米PPIは、米の物価を示す指数で、昨日発表の米CPI(消費者物価指数)よりもさらに早い景気判断指標とされています。こちらが上昇なら景気拡大観測からドル買い(↑)、下落ならドル売り(↓)の傾向が強まります。
昨日の米CPIの予想上振れにより、今日の米PPIにも引き続き予想上振れ期待が出ています。そうなれば景気拡大観測の上昇(↑)で円安圧力が高まる可能性があります。ただ、現在のところの市場予想は、改善・悪化まちまちの状況で、こちらが冴えない結果となって円高に拍車がかかる、との予想をたてるアナリストも見られています。
この、今夜 22:30(日本時間)以降に発表となる米PPIに関し、FXアナリストの間で円安予想と円高予想のどちらが多いかを集計した結果は、本日配信分のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版にてご確認ください。
今週の経済イベント見通し
このほかにも、今週は重要な経済指標発表や経済イベントが多く控えています。これらも、結果が景気見通し改善につながれば米利下げ観測後退で円安、悪化なら米利下げ観測増で円高の可能性が強まるため、ドル円材料として市場から強い関心が注がれています。
14日(木) 米・PPI、パウエル議長発言
15日(金) 米・NY連銀景気指数、小売売上高、鉱工業生産
これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想を集計し、最も優勢なドル円アナリスト予想を解説するレポートは、こちらからご購読いただけます。
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