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【11月27日 ドル円予想と根拠】米中交渉は悲観後退、今夜の米PCEなどに注目
今日までのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日27日(月)のドル円相場予想を行います。
このページの目次
今日までの市況 ダイジェスト
昨日26日(火)のドル円相場は、NY時間の米経済指標発表に振らされつつも、米中通商協議への期待感に根ざした米株高がリスクオンのドル買い基調を呼び、安値108.88から高値109.20のレンジでで強含みの展開となりました。
米中交渉へ新報道で底固さ継続
昨日東京時間に108.99でスタートしたドル円は、中国の知財権侵害罰則強化などによる米中交渉への期待感 (↑) から底堅く推移しました。午前中は瞬間的に高値109.20まで上昇する場面も見られましたが、AI取引による報道への反応と見られ、レートはすぐに109.00近辺まで戻しました。
NY時間には、米新築住宅販売件数が予想上振れ (↑) となりドル買いが強まるも他の指標が冴えず (↓) 押し戻される場面もありましたが、トランプ米大統領の「米中交渉は最終段階」との発言や、それによる米株高 (↑) が支えとなり、円安基調が続きました。
なお、きのう配信されたドル円アナリスト予想レポート有料版では、米中交渉へ楽観的報道の出る観測 (↑) や米株高 (↑) 、また米・新築住宅件数の上振れ期待 (↑) による円安予想がアナリストの注目を集めていると掲載されており、こちらが的中する結果となっています。
今日のドル円予想と主要材料
今日27日(水)、市場のFXアナリスト予想を見渡すと、米中交渉進展の見通しや、今夜のPCEデフレータなど米経済指標が、ドル円の材料として注目されています。
米中進展ヘッドラインは続くか
前向き報道の続く米中交渉に関し、昨日NY時間にはトランプ大統領から「中国との関係は良好、交渉は最終段階」と発言があったことがリスクオンの米株高を呼び、それを支えにドル円も上値を伸ばしました。
市場のリスクオン心理を反映する傾向が強まっている米株に対しては、こうした状況を踏まえての底固さ観測 (↑) が続いており、こちらを支えに、今夜NY時間のドル円にも円安期待が持ち上がっています。
ただ一方では、米中問題が両国の駆け引きによって進展と停滞を繰り返してきた経緯から、このリスクオン局面でも、トランプツイートや中国の強硬姿勢の強まりなど、何らかのネガティブサプライズ (↓) が警戒される、との見方も、一定数のアナリストから挙がっています。
今夜NY時間に見込まれる米中問題の新報道に関し、前向き報道継続 (↑) での円安予想と、ネガティブサプライズ観測 (↓) による円高予想で、どちらのアナリスト予想が優勢であるか、集計結果は本日配信のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版でご確認ください。
米・PCEデフレーターなど米指標のアナリスト予想は
また、今夜NY時間には、米・GDPや米・PCEコアデフレーターといった重要経済指標の発表が予定されており、こちらも市場の高い関心を呼んでいます。
このところの米指標が底固さを示し、昨日の米新築住宅件数も上振れとなっている一方で、同じく昨日発表の米コンファレンスボードにおける11月消費者信頼感指数が下振れたことを、一部のアナリストは不安材料と見ています。
こうしたなか、今日発表予定の米GDPやPCEデフレーターに関しても、市場予想は改善となっている一方で、アナリストからは下振れ警戒感を示す声も挙がっています。
今夜22時半から順次発表となるこれらの指標について、上振れでの円安予想と、下振れでの円高予想のどちらが優勢か、アナリスト予想の集計結果は、本日配信分のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版にてご確認ください。
今後の経済イベント見通し
このほか今週は、重要な経済指標発表や経済イベントが多く控えています。これらも、結果が景気見通し改善につながれば円安、悪化なら円高の可能性があり、ドル円材料として市場から関心が注がれています。
27日(水) 米・GDP、米・PCEデフレーター
28日(木) 欧・消費者信頼感、独・消費者物価指数(CPI)
29日(金) 欧・消費者物価指数(HICP)、10月失業率
これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが【円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想を集計し、最も優勢なドル円アナリスト予想を解説するレポートは、こちらからご購読いただけます。
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