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【今週のドル円予想】コロナ影響の米3月雇用統計が発表へ 悪化織り込み済みで円安の声も(3月30日~4月3日)
先週のドル円市況を回顧しつつ、今週3月30日~4月3日のドル円相場予想を行います。
このページの目次
先週の主な材料
先週のドル円相場は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う「有事のドル買い」 (↑) が支えとなるも、米景気対策への期待で「有事のドル買い」が縮小、さらに米雇用指標の大幅悪化で懸念増大 (↓) となり、高値111.72から安値108.40のレンジで反落しました。
(ドル円為替レート、~27日、1時間足)
「有事のドル買い」一巡、米雇用に危機感強まり円高
先週頭23日、110.79でオープンしたドル円は、新型コロナウイルスの感染拡大が日本を含む各国で止まらないなかで、安全資産としての米ドルを買う「有事のドル買い」の動き (↑) が顕著となり、週前半はじり高で推移、高値111.72まで上昇しました。
しかし週後半になると、米政府やFRBから、数兆ドルという大型景気支援策が矢継ぎ早に打ち出されたことで、市場に足元の景気懸念が和らぎ「有事のドル買い」が後退 (↓) 、さらに米の新規失業保険申請件数が大幅悪化となり米雇用見通しが悪化 (↓) し、レートは週安値108.40まで大幅反落となりました。
こうしたなか、先週配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、週前半の「有事のドル買い」による円安予想 (↑) 、また、週後半の、米経済対策期待でのドル買い巻き戻しや米・新規失業保険申請件数の悪化による円高予想 (↓) が掲載されており、これらが的中しています。
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週末~今週のドル円予想
週末から今週にかけてのドル円相場では、各国の大型景気対策関連報道、ならびに、新型コロナの影響が反映された経済指標の結果見通しが、ドル円市場の大きな材料となりそうです。
「米2兆ドル対策」はコロナショック支えとなるか
米による2兆ドル(約220兆円)規模の大型経済対策が米議会を通過したことで、コロナショックに打撃を受けていた市場では、にわかに株価上昇などのリスクオン的な動きが出ています。またFRBも「無制限」の量的緩和に言及しており、現在の見通し不透明感がいくらか晴れれば、今週にかけ円安にはずみがつく (↑) のではないか、との見方が浮上しています。
ただ、経済政策に一定の効果は期待できても、コロナウイルス感染拡大の抑制はまた別の問題として残っており、こちらが意識されることでリスク回避の動きが競り勝ちとなり、今週にかけ円高に拍車 (↓) がかかるのではないか、とのアナリスト見解も見られている状況です。
こうした米経済政策報道によるドル円への影響見通しについて、期待感が市場心理の支えとなっての円安予想 (↑) と、新型コロナ感染拡大に収束の兆しが見られないことが重しとなっての円高予想 (↓) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は、今週にかけて配信の「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認下さい。
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コロナ影響の米3月雇用統計が発表で高い注目
また、今週発表される米国の3月雇用統計や住宅指標は、新型コロナの影響が反映された数字になると見られており、結果がどこまで影響を受けているか、懸念感が広がっています。もしこれらが大きく下振れとなれば、各指標の発表後に急激な円高が進む (↓) 可能性は否定できません。
ただ一方では、コロナショックによる米経済指標の下振れはほぼ避けられないとの認識が広がっていることから、それによる円高圧力は、すでに現在のレートに織り込み済みである、との見方も浮上しています。そのため、各指標の下落幅が市場の懸念するほどでなかった場合は、材料出尽くしで逆に円安へ振れる (↑) 可能性があります。
こうした、今週の米3月雇用統計や住宅指標に関し、コロナショックの影響での大幅下振れによる円高予想 (↓) と、一定の下振れ幅にとどまることでの材料出尽くしによる反動の円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認いただけます。
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なお、この他に今週にかけて発表される米指標は、次のようなものも注目されています。
30日(月) 米・住宅販売保留指数
31日(火) 米・消費者信頼感、シカゴ購買部協会指数、ケースシラー住宅価格指数
1日(水) 米・ADP雇用、ISM製造業、PMI
2日(木) 米・貿易収支、製造業新規受注
3日(金) 米・雇用統計、PMI、ISM非製造業
こうした経済指標が何日何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらへ影響する見込みか、発表予定日時とFXアナリストらの事前予想を集計し、最も主流となるドル円アナリスト予想を解説するレポートが、こちらからご購読いただけます。
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