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【来週のドル円予想】コロナ禍継続も悪材料と好材料交錯(4月6日~10日)
今週のドル円市況を回顧しつつ、来週4月6日~10日のドル円相場予想を行います。
このページの目次
今週の主な材料
今週のドル円相場は、新型コロナ感染拡大による世界景気減速の長期化懸念 (↓) が重荷となるなか、週末には「有事のドル買い」が再燃 (↑) 、またトランプ発言による原油価格急騰での心理改善 (↑) も支えとなり、高値108.73から安値106.92のレンジで底堅く推移しています。
コロナ禍重荷のなか「有事のドル買い」再燃
今週頭3月30日、108.01でオープンしたドル円は、新型コロナの影響を抑えるための各国の大型景気対策へ期待 (↑) でひとまず高値108.73をつけるも、米国はじめ各国でのコロナ感染拡大急増を受けた景気懸念が増大 (↓) 、安値106.92まで反落しました。
週後半も下値圏での推移が継続していたものの、リスクオフ相場のなかで安全資産としてドルを買う「有事のドル買い」が再燃 (↑) 、さらにトランプ大統領による原油減産示唆発言で原油価格が急騰 (↑) したことも支えとなり、レートは急激に値を戻して週末を迎えました。
こうしたなか、今週配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、週前半の景気対策期待による円安予想 (↑) 、コロナ感染拡大続報を受けての円高予想 (↓) 、また週末の「有事のドル買い」再燃 (↑) による円安予想が掲載されており、これらが的中しています。
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週末~来週のドル円予想
週末から来週にかけてのドル円相場では、コロナ関連続報への市場の反応、ならびに、新型コロナの影響を反映した経済指標の結果見通しが、ドル円市場の大きな材料となりそうです。
コロナ関連で悪材料と好材料が交錯
NYでの医療危機や東京でのロックアウト懸念など、新型コロナ禍関連で事態悪化を示す続報が絶えず、市場では強いリスク回避の流れが生まれています。こうした関連報道が出るたびにドル円レートも強い下押し圧力を受けてきたことから、来週も同様の展開が続いて円高圧力が優勢となる (↓) のではないか、とのアナリスト予想が挙がっています。
ただ一方では、各国の大型経済対策が矢継ぎ早に実施へ移されており、日本政府もコロナでの収入源世帯へ30万円の現金給付を公表しているほか、コロナ治療薬開発に関する続報も出てきており、市場心理には一定の改善の兆し (↑) が見られることから、来週にかけての好報道で一気に円安へ振れる可能性も指摘されている状況です。
こうした、コロナ禍にまつわる関連報道で、来週も感染拡大報道などが続いての円高予想 (↓) と、経済対策やワクチン開発といった好ニュースが次第に広まっての円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は、来週にかけて配信の「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認下さい。
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米・生産者物価指数など大幅下振れは織り込み済みか
また、来週発表される米国の生産者物価指数(PPI)やミシガン大消費者態度指数は、最新値とあって新型コロナの経済的影響が反映された数字になると見られており、結果が大幅に下振れるのではないか、との懸念が広がっています。そのため、これらの経済指標が発表されたのち、急激な円高が進む (↓) 可能性が指摘されています。
ただ、市場では、コロナ禍による経済指標の悪化は避けられないとして、これら指標の大幅な下押しはすでにドル円レートに織り込まれている、との見方も出ています。そのため、これらの指標が市場の想定ほどは悪化しなかった場合、悪材料消化・過度な懸念の巻き戻しで、逆に円安へ振れる (↑) 可能性もあります。
こうした、来週の米・生産者物価指数やミシガン大指数といった重要経済指標について、コロナ禍の影響による大幅下振れ警戒での円高予想 (↓) と、悪化度合いが市場の想定ほどでなかった場合の懸念巻き戻しによる円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認いただけます。
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なお、この他に来週にかけて発表される米指標は、次のようなものも注目されています。
7日(火) 米・2月消費者信用残高
8日(水) 米・FOMC議事要旨公開
9日(木) 米・3月雇用統計、3月PPI、2月卸売在庫
10日(金) 米・3月CPI、3月CPIコア
こうした経済指標が何日何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらへ影響する見込みか、発表予定日時とFXアナリストらの事前予想を集計し、最も主流となるドル円アナリスト予想を解説するレポートが、こちらからご購読いただけます。
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