【13日ドル円予想】トランプ圧力のなかパウエル議長が発言 追加金融施策打ち出しか
前取引日からのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日13日のドル円相場予想を行います。
このページの目次
今日までの市況 ダイジェスト
前取引日12日のドル円相場は、米長期金利の上昇によるリスクオン (↑) で一時円安となるも、米CPIの大幅悪化で市場心理が悪化し反落 (↓) 、高値107.69から安値107.10のレンジで下落しました。
(USD/JPY ~5月13 日、15分足)
米CPIが大幅悪化、円高圏へ転落
前取引日12日、高値付近107.63で東京時間オープンとなったドル円は、前日から米長期金利が上昇していたことでリスクオンの流れが継続 (↑) 、 東京時間そうそう高値107.69に到達しました。
しかしその後は上げ一巡で反落、そのまま下落推移が続き、さらにNY時間に発表となった米・4月消費者物価指数(CPI)が約11年ぶりの低い水準まで落ち込んだことが明らかとなると円高が一段進行 (↓) 、安値107.10まで下値を広げたのちクローズとなりました。
こうしたなか、前取引日に配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、米長期金利上昇によるリスクオン観測 (↑) での円安 予想、また米・4月消費者物価指数(CPI)の下振れ懸念 (↓) による円高 予想が掲載されており、これらが的中する結果となっています。
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今日のドル円予想と主要材料
今日のドル円相場については、FRBパウエル議長発言の内容見通し、および今夜の米・生産者物価指数など経済指標への底堅さ期待が、アナリストらから材料視されています。
トランプ利下げ圧力のなか、FRBパウエル議長が発言へ
今夜22:00以降、FRBパウエル議長の発言が予定されていますが、このところトランプ米大統領からは、FRBに対しマイナス金利導入をうながすコメントが出ていることから、今夜のパウエル発言内容がトランプの利下げ要求をはねつけるかたちとなり、見通し不透明感の強まりでリスクオフの流れが発生 (↓) 、パウエル発言後にレートが円高へ振れる可能性がある、との見解が出ています。
ただ一方では、新型コロナウイルス感染拡大にともなう甚大な経済的影響へ対応するため、FRBは「いかなる手段も講じる準備がある」との見解を明らかにしていることから、利下げ「以外」の金融政策が今夜明らかにされて市場心理が改善 (↑) し、パウエル発言後にリスクオンの流れとなって円安に振れる可能性を指摘するアナリストも見られています。
今夜予定されているFRBパウエル議長発言の見通しに尽き、トランプ米大統領の利下げ要求をはねつけるかたちとなりリスクオフの流れが発生 (↓) しての円高予想と、新たな金融緩和策などへの言及で景気見通しが改善 (↑) しての円安予想で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。
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今夜の米・生産者物価指数などに底堅さ期待
今夜21:30以降、米・生産者物価指数など重要な米経済指標が順次発表予定となっていますが、昨夜には米・消費者物価指数が大幅に落ち込み円高に拍車がかかるなど、このところは米指標悪化でレートが下落する展開が続いていることから、この流れを引き継いで、今夜の各指標も大幅悪化となり、発表後に円高が強まる (↓) 可能性がある、との見方が出ています。
ただ一方で、先日の米・雇用統計などは、悪化となったものの市場の想定ほどではなかったために発表後に円安に戻す、という展開も見られています。また米では経済活動再開へ向けた動きへの期待感も持ち上がっているなか、今夜の各指標が底堅い結果となれば一段の心理改善が進行し、一気に円安へ戻す (↑) 可能性も指摘されています。
今夜21:30から順次発表となる米・生産者物価指数などの各指標に関し、結果の大幅下振れによるリスクオフの円高予想 (↓) と、指標結果がに底堅さが示され心理改善となっての円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。
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なお、この他にも、今後数日で重要な経済指標がいくつも発表予定となっており、これらに関するアナリストらの結果見通しも確認しておく必要があります。
13日(水)米・生産者物価指数、FRBパウエル議長のスピーチ
14日(木)米・新規失業保険申請件数
15日(金)米・4月小売売上高、4月鉱工業生産、5月ミシガン大学消費者態度指数
これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想集計結果は、毎取引日に配信されるドル円アナリスト予想まとめレポート 有料版にてご確認下さい。
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