【2日ドル円予想】米デモの経済的影響は限定見通し、米中対立も緊張緩和観測で心理反発か

【2日ドル円予想】米デモの経済的影響は限定見通し、米中対立も緊張緩和観測で心理反発か

前取引日からのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日2日のドル円相場予想を行います。

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今日までの市況 ダイジェスト

前取引日1日のドル円相場は、米国各州でのデモ拡大により今後の景気見通しへの懸念からのドル売り (↓) に加え、中国による米国産大豆などの輸入禁止措置が報じられ米中対立の懸念からもドル売りが進み (↓) ましたが、高値107.85から安値107.37のレンジで方向感なく推移しました。


(USD/JPY ~6月12日、15分足)

米国デモの混乱拡大、米景気への懸念からドル売り

前取引日1日、高値付近の107.66でオープンとなったドル円は、国内市場がオープンするや、前日にかけての米国でのデモ暴徒化による混乱拡大で米景気見通しに不透明感が強まった (↓) ことを重荷にドル売りが進み反落、夕刻のロンドン時間前半には安値107.37をつけました。

続くNY時間の前半には107.7円台まで戻しを入れましたが続かず、その後は、香港国家安全法を決議した中国に対する米の制裁措置への報復として中国が国営企業に対し米国産大豆の輸入禁止を指示したと報道で米中対立の先鋭化懸念が強まり (↓) 反落、そのまま安値付近でクローズとなりました。

こうしたなか、前取引日に配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、米国でのデモ暴徒化による景気見通しへの悪影響 (↓) 懸念や、香港国家安全法の制定による米中対立懸念の深まり (↓) を重しとした円高予想が掲載されており、これらが的中する結果となっています。

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今日のドル円予想と主要材料

今日のドル円相場については、米国デモ混乱拡大の事態収束見通し、および米中対立に関する両国の意向が、アナリストらから材料視されています。

米国大規模デモで混乱深化、事態収束見通しは

米国ミネソタ州で白人警官が黒人男性を死亡させた事件に関連して、米で発生したデモが一部暴徒化しており、首都ワシントンを含めた米国各地で混乱が広がっています。こちらに沈静化の兆しは見られておらず、今夜NY時間にかけての関連続報とともに米経済見通しへの悪影響懸念が強まって、リスク回避の円高推移 (↓) となるのではないか、との見方が浮上しています。

ただ一方で、暴徒化したデモ勢力に対しては、すでに州兵の派遣が行われているほか、トランプ米政権が米軍派遣の意向も表明しており、これらの措置によって暴動は早期に沈静化する、との見方も出ています。このため、今夜NY時間にかけて続くと見られる暴動沈静化への前向きな報道を契機に、円安圧力が優勢となるのではないか、との見解も出ています。

米国での大規模デモに関し、本日も規模拡大による米経済見通しの不透明感強まりが重荷となっての円高予想 (↓) と、米当局による対応が早期の事態沈静化期待へとつながっての円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。

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米中対立が先鋭化も、両国の本音は「関係改善」でリスク回避は限定か

中国による香港国家安全法採決へ反発した米国が対中制裁措置を行うと明らかにした件で、これへの報復として中国は、米国産大豆や豚肉の輸入を停止する措置を行ったと報じられており、両国が報復合戦の様相となって地政学的リスクに拍車がかかるとの懸念が高まっています。このため、今夜NY時間にかけての関連報道を受けて、ドル円レートが円高に大きく振れる可能性が高い、との見方が出ています。

ただ一方では、中国は新型コロナ発生経路をめぐってすでに国際社会で風当たりの強い立ち位置にあるため、これ以上米国や諸国との対立を深めて国際社会で孤立するリスクは負いたくないはずだ、との見方も浮上しています。また米国もデモ発生に加えての「内憂外患」は避けたいとの意向も透けて見えることから、今夜にかけては米中双方が態度を軟化させるなどの報道が出て、過度なリスク回避の巻き戻しが発生し、レートに円安圧力がかかる、との見解も挙がっています。

米中対立激化に関し、米中双方が報復姿勢を明らかにすることでの地政学的リスク先鋭化による円高予想 (↓) と、国際社会における孤立化を避けたい中国や事態改善を望む米国が態度軟化に出て見通し改善、過度なリスク回避の動きが巻き戻されての円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。

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なお、この他にも、今後数日で重要な経済指標がいくつも発表予定となっており、これらに関するアナリストらの結果見通しも確認しておく必要があります。

3日(水)米・5月ADP雇用統計、5月ISM非製造業景況指数
4日(木)米・4月貿易収支
5日(金)米・5月雇用統計

これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想集計結果は、毎取引日に配信されるドル円アナリスト予想まとめレポート 有料版にてご確認下さい。

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