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【10日ドル円予想】FOMCパウエル会見に注目 イールドカーブ・コントロールは導入見送り観測も
前取引日からのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日10日のドル円相場予想を行います。
このページの目次
今日までの市況 ダイジェスト
前取引日9日のドル円相場は、前日NY時間の急落に対する戻しの発生が支え (↑) となるも、110円未達から生じた見切り売りが継続 (↓) して高値108.54から安値107.62の下落トレンドで推移しました。
(USD/JPY ~6月10日、15分足)
短期筋の売りが再燃、円高に勢いで108円割れ
前取引日9日、高値付近108.42でオープンとなったドル円は、その前日の米時間に発生したレート急落の一巡でやや円安へ戻し (↑) 、ひとまず早朝に高値108.54へ到達したものの、東京時間オープン後には勢いを失い反落、日中に108.00を下抜けました。
続くNY時間になると、一昨日8日にドル円急落を招いていた短期筋の見切り売りが再燃 (↓) 、円高推移に勢いがつき、安値107.62まで下落しました。ただその後は売り一服となり、若干戻した107.75でクローズとなりました。
こうしたなか、前取引日に配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、前日8日のドル円急落の一巡による戻し観測 (↑) 観測での円安予想、また短期筋の見切り売り再燃 (↓) による円高予想が掲載されており、これらが的中する結果となっています。
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今日のドル円予想と主要材料
今日のドル円相場については、FOMCパウエル会見での米金利見通し、および今夜の米CPIなど重要指標の結果見通しが、アナリストらから材料視されています。
FOMCパウエル会見での米金利見通しに高い注目
本日27:30(日本時間あす未明)には、FOMCおよびパウエルFRB議長の会見が予定されています。とくにパウエル会見に関しては、FRBが米長期金利の上昇を抑制する「イールドカーブ・コントロール」が導入されるとの観測が浮上しており、こちらが発表となると、米金利低下見通しの強まりからドル売りが加速してレートが大きく下落する (↓) 可能性がある、との見方が出ています。
ただ一方では、米の景気はすでに底打ち・回復へ向かっているとの見方もあることから、追加の金融緩和的政策であるイールドカーブ・コントロールまでも導入する必要はないのではないか、との意見も上がっています。この見方に基づいて今夜パウエル会見でイールドカーブ・コントロール導入の見送りが発表されれば、米金利低下見通しによって進んでいたドル売りの流れが巻き戻され、発表と同時にドル円が急上昇する可能性がある (↑) 、との見解も出てきています。
今夜NY時間(日本時間あす未明)のFOMCパウエル会見に関し、米長期金利上昇を抑制するイールドカーブ・コントロール導入観測による円高予想 (↓) と、イールドカーブ・コントロール導入見送りの可能性に基づいた円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。
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米CPIなど重要指標が発表、米雇用改善うけ改善期待高まる
今夜21:30から以降、米・5月消費者物価指数(CPI)など、ドル円レートに大きな影響力を持つ多数の米経済指標が発表予定となっています。なお先週末に発表された米雇用統計が大幅改善となっていたことから、米経済指標には底打ち・反転の期待感が高まっており、今夜も各指標の発表後に米経済の回復基調が示されレートが円安へ振れる (↑) のではないか、との見方が出ています。
ただ一方では、昨日9日に発表された米・卸売売上高は、市場予想を下回る数字となっており、米雇用統計の好結果によるリスクオン心理に冷水を浴びせる結果となりました。この流れが本日も引き継がれ、各指標が悪化となって米景気見通し不透明感が再燃し、指標発表後にレートが下落する可能性がある (↓) 、との見解も見られています。
今夜21:30以降に発表となる米CPIなどの米経済指標に関し、先週末に発表された米雇用統計改善の流れを引き継ぎ大幅上振れとなっての円安予想 (↑) と、昨日9日の米卸売売上高の悪化に続いて本日も指標悪化となり米景気懸念が再燃しての円高予想 (↓) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。
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なお、この他にも、今後数日で重要な経済指標がいくつも発表予定となっており、これらに関するアナリストらの結果見通しも確認しておく必要があります。
10日(水)米CPI、FOMC(政策金利)、FRBパウエル議長会見
11日(木)米・5月PPI、新規失業保険件数
12日(金)米・5月輸入物価指数、6月ミシガン大指数
15日(月)米・6月NY連銀製造業景気指数
16日(火)米・5月小売売上高、5月鉱工業生産
17日(水)米・MBA住宅ローン指数、5月住宅着工件数
18日(木)米・新規失業保険件数
19日(金)米・1-3月四半期経常収支
これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想集計結果は、毎取引日に配信されるドル円アナリスト予想まとめレポート 有料版にてご確認下さい。
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