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【29日ドル円予想】堅調米株にゆらぎ、「有事のドル買い」で円安急伸か

※今日の「ドル円予想レポート」最新記事はこちらをご覧ください。

【29日ドル円予想】堅調米株にゆらぎ、「有事のドル買い」で円安急伸か

前取引日からのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日29日のドル円相場予想を行います。

今日までの市況 ダイジェスト

前取引日26日のドル円相場は、FRB発表を受けて発生した米銀行株の下落 (↓) を重荷に軟調な取引が続いたのち、さらにテキサスなど一部の州でのコロナ感染拡大抑制策による米経済停滞への警戒感再燃 (↓) 心も理悪化に拍車をかけ、し、高値107.36から安値106.79のレンジで下落しました。


(USD/JPY ~6月29日、15分足)

米銀行株とコロナ禍再燃懸念で円高地合い

前取引日26日、107.19でオープンとなったドル円は、FRBが米銀行に対し「新型コロナの影響で潜在的なリスクがある」と発表したことにより米銀行株が大幅下落 (↓) となったことを受けてリスク回避の円高推移が続き、安値106.79まで下落しました。

続くNY時間には下げ一巡となって反発、ひとまず高値107.36まで上昇しましたが、その後は、米の一部の州でコロナ感染拡大抑制のためのバー閉鎖措置が決定したと報じられ、米で再度の経済停滞が起きるのではないかとの懸念が高まり (↓) 、上値を縮小して週の取引を終えました。

こうしたなか、前取引日に配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、FRB発表を受けての米銀行株下落によるリスク回避観測 (↓) や、その後の、新型コロナ感染拡大第二波への懸念 (↓) を重しとした円高予想が掲載されており、これらが的中する結果となっています。

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今日のドル円予想と主要材料

今日のドル円相場については、リスク回避に伴う「有事のドル買い」観測、および今夜発表となる米住宅販売保留指数の結果見通しが、アナリストらから材料視されています。

リスク回避にともなう「有事のドル買い」続くか

先週にかけては、新型コロナ感染拡大第二波が広がる状況の中で、安全通貨としての米ドルに資金が流れる「有事のドル買い」の流れが発生していました。さらに本日は、先週末に続いて米株が下落するのではないかとの懸念も出ており、心理悪化から「有事のドル買い」に拍車がかかって円安が強まる (↑) のではないか、との見方が出ています。

ただ一方で、今年3月のコロナショック急落時に発生した「有事のドル買い」の際は、FRBらがあらゆる手段でドルを供給する姿勢をとり悪影響を抑制していたことから、今回も当局が対抗策を打ってくることで「有事のドル買い」が早々に一巡し、その後は通常通りの「リスク回避の円買い」の流れとなって、今夜NY時間にかけては円高展開となる (↓) 、との見解も浮上しています。

市場のリスク回避の強まりを受けて、「有事のドル買い」に拍車がかかるとの見通しによる円安予想 (↑) と、ドル買い一巡となって通常通りリスク回避の円高へと移行する、という円高予想 (↓) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。

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今夜の米・住宅販売保留指数に底堅さ期待

今夜23:00、米で5月住宅販売保留指数の発表が控えていますが、この6月に発表された住宅関連指標がさえないものであったことから、今夜の指標に関しても引き続き下振れとなり、発表後に見通し悪化で円高に振れる (↓) のではないか、という見方が出ています。

ただし一方では、米経済の大部分を支える個人消費関連の指標は、この6月にも底堅い結果が相次いでいることから、この個人消費関連指標回復の流れが住宅関連指標にも波及することで、今夜の米・5月住宅販売保留指数などが底堅い数字を示し、発表後にレートが円安に振れる (↑) のではないか、との見方も浮上しています。

今夜23:00に発表の米・5月住宅販売保留指数に関し、米住宅関連指標が低水準となっている流れを引き継いでの下振れ観測による円高予想 (↓) と、回復傾向にある米個人消費関連指標の流れが波及して結果改善による円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。

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なお、この他にも、今後数日で重要な経済指標がいくつも発表予定となっており、これらに関するアナリストらの結果見通しも確認しておく必要があります。

29日(月) 米・5月住宅販売保留指数
30日(火) 米・6月消費者信頼感指数
7月1日(水) 米・ADP雇用統計、6月ISM製造業景況指数
2日(木) 米・6月失業率、失業保険申請件数
3日(金) 独・6月PMI

これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想集計結果は、毎取引日に配信されるドル円アナリスト予想まとめレポート 有料版にてご確認下さい。

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