【来週のドル円予想】コロナ拡大も各国は経済回復併存を検討、リスクオフ和らぎ円安余地か(13~17日)
今週のドル円市況を回顧しつつ、来週13~17日のドル円相場予想を行います。
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今週の主な材料
今週のドル円相場は、米株高による心理改善の波及 (↑) でドル買いが先行したものの、国内外での新型コロナ感染拡大 (↓) が週後半の重荷となり反落し、高値107.80から安値106.89のレンジで下落しました。
(ドル円為替レート、~10日、1時間足)
米株高で円安も、香港問題めぐり上値縮小
今週頭6日、107.50でオープンしたドル円は、米や中国での経済活動再開の流れを受けた米株高 (↑) が心理支えとなりドル買いが先行、週半ばまでには高値107.80まで円安方向へ振れました。
しかし週後半にかけては、新型コロナ感染拡大「第二波」に歯止めのかからない米国で感染者数が大きく増加したほか、国内でも東京の一日当たり新規感染者が200人を超すなどして懸念を呼び (↓) 反落、週末にかけ安値106.89まで円高に振れています。
こうしたなか、今週配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、景気見通し改善による米株高観測での円安予想 (↑) と、そののちの、新型コロナ感染再拡大による見通し悪化での円高予想 (↓) が掲載されており、これらが的中しています。
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来週にかけてのドル円予想
来週にかけてのドル円相場では、国内外でのコロナ感染増による景気見通しへの影響、ならびに、米CPIや鉱工業生産など米主要指標の見通しが、ドル円市場の大きな材料となりそうです。
コロナ再拡大も、各国が感染対策と経済対策を併存か
今週にかけ、国内外で新型コロナ感染者数が再拡大しており、米や国内の一部地域では、これまでの一日当たり新規感染者数が最大を更新している状況です。
これを受け各国では、人の往来を制限する「封鎖措置」など、経済活動の制限を再開する兆しも見られていることから、景気回復が遠のくとの見通しが市場で強まることにより、来週にかけてはリスク回避の円高推移が続く (↓) 、とのアナリスト予想が出ています。
ただ一方で、米や国内では、経済的な悪影響を抑制するために、感染対策を講じつつも「封鎖措置」などの厳格化は行わず、コロナ抑制と経済回復を両立させる、との観測もたっています。このため、来週にかけての続報で景気見通し懸念が和らぎ、リスク回避が巻き戻されて円安展開となる (↑) 、といった予想も浮上しています。
こうしたコロナ問題にからんだ景気見通しに関し、各国で「封鎖措置」など経済活動制限の動きが広がるとの見方による円高予想 (↓) と、感染対策と同時に経済回復も併存させるとの観測による懸念後退での円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は、来週にかけ配信の「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認下さい。
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来週は米CPIや鉱工業生産、底堅さ期待広がる
来週には、米・6月CPIや6月鉱工業生産、6月小売売上高など、ドル円レートへの大きな影響が予想される主要な米経済指標が発表となります
しかし、今月発表された経済指標は強弱まちまちの状況であり、来週の各指標に関しても、市場予想を上回るほどの好結果は期待できない、との見方から、来週は各指標の発表時刻後に円高に振れる展開となる (↓) 、とのアナリスト予想が出ています。
ただ一方では、直近の大型指標である米雇用統計が大幅に改善していたことに注目し、今後は米指標の改善が目に見えて増加してくる、との見解も出てきています。このため来週は、CPIや鉱工業生産といった指標にも景気の底堅さが反映され始め、各指標の発表後にリスクオンの円安が強まる (↑) 、との予想も見られている状況です。
来週発表の各米指標につき、まちまちの傾向が続くとの見方による円高予想 (↓) と、米雇用統計の改善を足掛かりとした指標反発期待の台頭による円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認いただけます。
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なお、この他に来週にかけて発表される米指標は、次のようなものも注目されています。
13日(月) 米・6月月次財政収支
14日(火) 米・6月消費者物価指数(CPI)
15日(水) 米・MBA住宅ローン申請件数、7月NY連銀製造業景気指数、6月鉱工業生産
16日(木) 米・6月小売売上高、失業保険申請件数
17日(金) 米・6月住宅着工件数、7月ミシガン大学消費者態度指数
こうした経済指標が何日何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらへ影響する見込みか、発表予定日時とFXアナリストらの事前予想を集計し、最も主流となるドル円アナリスト予想を解説するレポートが、こちらからご購読いただけます。
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