【16日ドル円予想】「有事のドル買い」再燃の見通し 円安進行か
前取引日からのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日16日のドル円相場予想を行います。
このページの目次
今日までの市況 ダイジェスト
前取引日15日のドル円相場は、米による香港優遇措置の撤廃発表で、米中関係の一段の悪化に対する懸念から下落が加速 (↓) しましたが、米株高継続によるリスクオンを受け反発 (↑) し、高値107.31円から安値106.66円の下落トレンドで推移しました。
(USD/JPY ~7月16日、15分足)
米による香港優遇措置の撤廃でリスク回避、107円割れ
前取引日15日、107.23円でオープンとなったドル円は、日本時間朝方にトランプ米大統領による香港優遇措置撤廃への署名が報じられたことで米中関係悪化懸念が高まったことによりリスク回避が強まり (↓) 円高が進行、夕刻までに106円台へ下落したのち、NY時間には安値106.66円をつけました。
しかし安値到達後は、米株式市場で主要3指数が揃って上昇するなど米株高の様相が鮮明となりリスクオン (↑) 、ドル円レートは反発ののち106.9円台まで戻しクローズとなりました。
こうしたなか、前取引日に配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、米による香港優遇措置撤廃での米中関係悪化懸念 (↓) による円高予想、またその後の、米株高の継続観測によるリスクオン見通し (↑) での円安予想が掲載されており、これらが的中する結果となっています。
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今日のドル円予想と主要材料
アナリストらによる今日のドル円FXレンジ予想は、106.50 – 107.39となっています。
こちらの根拠について、米株高による「有事のドル買い」巻き戻し観測、および今夜の米・小売売上高など経済指標の結果見通しが、アナリストらから注目されています。
安全資産としての米ドル買いが再燃 円安余地か
このところのドル円レートは、リスク回避の動きの中で安全資産として米ドルを買う「有事のドル買い」の動きにより、レートに底堅さが示されていました。しかし昨夜にかけては、米国で株価が上昇展開となっていることを受け、市場ではリスクオンの流れが発生、これにより「有事のドル買い」が巻き戻されドル売り・円高の流れが強まる (↓) との見方が出ています。
ただ一方では、米および国内で新型コロナ感染が再拡大、また米中対立問題も不透明感を強めていることから、今夜にかけての関連報道で市場が懸念を強め、リスク回避の動きへ戻るとの見方も出ています。このため、今夜NY時間にかけては、リスク回避のなかでの「有事のドル買い」が再燃 (↑) し、円安へ戻す可能性がある、との見解も浮上しています。
市場で続いていた「有事のドル買い」の動きに関し、米株高を心理支えに弱気のドル買いが一巡しての円高予想 (↓) と、今夜NY時間にかけてのコロナ報道などを心理重しに「有事のドル買い」が再燃しての円安予想 (↑) とで、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。
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今夜の米小売売上高など米指標へ上振れ期待
今夜米国では、21:30以降に米・6月小売売上高や米・新規失業保険申請件数、23:00以降には米・5月企業在庫など、ドル円レートに影響の大きな経済指標が順次発表となり、結果見通しに注目が集まっています。
市場では、一昨日発表の米CPIが大幅改善となっていたことから、この流れを引き継ぎ今夜の各指標も上振れ、各結果の発表後にレートが円安に振れる (↑) 、との見方が出ています。
ただ一方では、昨夜の米地区連銀経済報告では米経済の悲観的見通しが強調されていたことから、米CPIの大幅改善は一時的なものにすぎない、として、むしろ今夜の各指標はさえない結果となって発表後に円高が進む (↓) 、との見解も浮上しています。
こうした、今夜発表の米指標に関し、米CPIの流れを引き継ぎ上振れての円安予想 (↑) と、さえない数字となりベージュブックでの厳しい見解を裏付ける結果となっての円高予想 (↓) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。
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本日のFXレンジ予想と節目
今日のドル円レンジについて、アナリストらによるレンジ予想高値(平均値)は、昨日高値をやや上回り55日移動平均と同水準となる「107.39」、レンジ予想安値(平均値)はピボットS1とピボットS2の中間付近となる「106.50」となっています。
この予想平均値のもとになっている各アナリスト予想値が、どのような根拠でどういった高値メド・安値メドを見ているか、本日のレンジ予想解説は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。
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今後のFX関連経済イベント
なお、この他にも、今後数日で重要な経済指標がいくつも発表予定となっており、これらに関するアナリストらの結果見通しも確認しておく必要があります。
16日(木) 米・6月小売売上高、失業保険申請件数
17日(金) 米・6月住宅着工件数、7月ミシガン大学消費者態度指数
22日(水) 米・5月住宅価格指数、6月中古住宅販売件数
23日(木) 米・新規失業保険申請件数、6月景気先行指標総合指数
24日(金) 米・7月製造業購買担当者景気指数(PMI)、6月新築住宅販売件数
これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想集計結果は、毎取引日に配信されるドル円アナリスト予想まとめレポート 有料版にてご確認下さい。
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