【29日ドル円予想】パウエル緩和言及観測でドル安基調 指標も悪化なら安値更新か
前取引日からのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日29日のドル円相場予想を行います。
目次
今日までの市況 ダイジェスト
前取引日28日のドル円相場は、2営業日続いた大幅円高の反動でひとまず上昇 (↑) ののち、米・7月消費者信頼感指数のさえない結果が重しとなり (↓) 、高値105.68円から安値104.95円のレンジで下落しました。
（USD/JPY ～7月29日、15分足）
米消費者指数下振れ一時104円台へ下抜け
前取引日28日、105.36円でオープンとなったドル円は、前日までの2営業日で大幅な円高推移となったことの反動でひとまず上昇 (↑) となり、東京時間後半にかけ高値105.68円に到達しました。
しかしNY時間に入ると上げ一巡となり、さらに米・7月消費者信頼感指数がさえない結果となるや下落が加速 (↓) 、節目105.00を下抜けて安値104.95円を付けました。その後は下げ渋って105円台を回復、105.09円でクローズとなりました。
こうしたなか、前取引日に配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート（有料版）」では、二日続いた大幅円高の一巡による円安戻し観測 (↑) での円安予想、またその後の、米・7月消費者信頼感指数の下振れ懸念 (↓) による円高予想が掲載されており、これらが的中する結果となっています。
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今日のドル円予想と主要材料
今日29日日中のドル円相場は、昨日同時刻と比較して20銭ほど円高となる105.10前後で推移しています。
今日のドル円相場については、FOMC後のFRBパウエル議長会見での発言内容、および今夜のMBA住宅ローン申請指数などの結果見通しが、アナリストらから材料視されています。
パウエル会見へ追加緩和言及での円高観測
昨日28日より、米国ではFOMC（中銀会合）が開催されています。最終日となる本日は、FRBパウエル議長の記者会見が予定されていますが、この中でパウエル議長が、米経済回復にもたつきが見られるなか、イールドカーブコントロール（YCC）など新たな金融緩和策導入へ言及するのではないか、との見方から、今晩のパウエル会見に前後してドル安・円高に振れる可能性がある (↓) 、との見方が浮上しています。
ただ一方で、今回のFOMCでは大きな金融政策変更は行われないとみられており、米ゼロ金利政策の継続観測による金利先安観からのドル売りは、すでに織り込まれている、との見方もあります。このため、今夜のパウエル議長会見の内容確認後は、材料出尽くし感からドル売り一巡での反発 (↑) と予想するアナリストも見られています。
今夜のFOMCパウエル会見に前後して、追加緩和への言及観測によるドル安・円高予想 (↓) と、大きな金融政策変更が行われないとの見方によるドル売り一巡観測でのドル高・円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート（有料版）」にてご覧ください。
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今夜の米指標、MBA住宅ローン申請指数などに上振れ期待
今夜20:00以降、米・MBA住宅ローン申請指数など、ドル円レートに影響力のある米経済指標が順次発表されます。なお同じ住宅関連指標として、先週22日の米・5月住宅価格指数などは市場予想を上回る好結果となっていたことから、この流れを引き継いで、今夜のMBA住宅ローン指数にも改善観測が強まり、発表の前後にリスクオンの円安が進む (↑) 可能性がある、との見方が出ています。
ただ一方で、昨夜発表の米・5月ケース・シラー住宅価格指数に関しては市場予想を下回る結果となっていたことから、今夜の各指標に関しても、直近の経済指標の影響が色濃く出てさえない結果となり、発表後にリスク回避の円高が進む (↓) のではないか、との見解も浮上しています。
今夜20:00から順次発表となる米・MBA住宅ローン申請指数などに関し、先週までの米住宅関連指標の流れを引き継いでの堅調観測による円安予想 (↑) と、昨夜の米・5月ケース・シラー米住宅価格指数の影響が色濃いことによる下振れ観測での円高予想 (↓) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート（有料版）」にてご覧ください。
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なお、この他にも、今後数日で重要な経済指標がいくつも発表予定となっており、これらに関するアナリストらの結果見通しも確認しておく必要があります。
29日（水） 米・MBA住宅ローン申請指数、FOMC後のFRB議長会見
30日（木） 米・4～6月期四半期実質国内総生産、新規失業保険申請件数
31日（金） 米・6月個人消費支出、7月ミシガン大学消費者態度指数
8月3日（月） 米・7月製造業購買担当者景気指数（PMI）、7月ISM製造業景況指数
4日（火） 米・6月製造業新規受注
5日（水） 米・MBA住宅ローン申請指数、7月ADP雇用投資系
6日（木） 米・新規失業保険申請件数
7日（金） 米・7月雇用統計
これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想集計結果は、毎取引日に配信されるドル円アナリスト予想まとめレポート 有料版にてご確認下さい。
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