【今週のトルコリラ円FX 見通しとレンジ予想】じり高へ回帰、政策金利にサプライズなければ上昇か(2018年12月10~14日 第三週)

先週のトルコリラ円FXレートは、一時原油価格が上昇したことに加え、米株安・米債券の逆イールド形成が重荷となり、週前半に大きく下落したものの、週後半にはじり高展開となり、やや下げ幅を縮めて引けました。

先週の概況を振り返りつつ、今週と今日のトルコリラ円レートレンジ予想を発表します。

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先週のトルコリラ円FXレート概況

先週3~7日のトルコリラ円FXレートは、高値21.335円から安値21.079円のレンジで推移し、前週終値比で下落しました。

・トルコリラ円 2時間足(3~7日)

週初3日(月)には、米中会談後の追加関税90日留保で上窓をあけてスタートしたものの、トルコリラにとって輸入コスト増につながる原油価格の上昇や、米株安、さらに4日(火)の米長短金利の逆イールドカーブ形成と悪材料が続き、トルコリラ円レートは大幅に下落、4日寄るに週安値の20.568円をつけたのち下げ渋りました。

しかし週後半には原油価格の上昇がやや落ち着き、またドル売りからの資金流入でトルコリラが買われたことも支援材料となって、じり高展開に移行、週始値までの半値戻しにも届かないとはいえ、週終値は21.20円周辺まで上げて取引を終えました。

今日のトルコリラ円FX概況、レンジ予想見通し

今日12月10日(月)のトルコリラ円レートは、高値21.346円から安値21.079円のレンジで推移しており、始値比で上昇しています。

・トルコリラ円 15分足 (10日)

先週末の8日(土)には、米からの対イラン経済制裁のルールを破ったとされるトルコの国内銀行(ハルクバンク)の幹部が米検察に起訴されていた件について、米検察が上訴を取り下げたとの報道があり、こちらは米・トルコ間の関係改善へつながる好材料と言えます。

一方13日(木)にはトルコ中銀より政策金利の発表が予定されています。先日発表となったCPIはやや下落しており、政策金利も据え置き予想(前回24.00%)となっています。

しかも先日、トルコ経済大臣より利下げが近いとの発言が出ており、サプライズとしては利下げに転じる可能性もなくはありません。

もともとトルコは超高水準なインフレに苦しんでおり、現在の政策金利を下げると、市場にとっては悪手とみなされ悪材料になる可能性があるため、発表内容には注意が必要です。

なお、今日夕刻に発表されたトルコGDPは予想を下振れたものの、レートへの影響は軽微でした。

続伸8週目でストップも、じり高展開へ回帰

トルコリラ円は先々週まで8週続伸となっており、先週も上昇で終われば続伸9週目となるところでした。

・トルコリラ円 週足

そこへ先週の下落で一旦連騰は止まったものの、週末には再びじり高の展開へ回帰しています。政策金利発表に悪い方向のサプライズがなければ、このまま再び上昇基調で推移する可能性も考えられるでしょう。

今週のトルコリラ円FXレンジ予想

今週のトルコリラ円レート見通しは、高値22.75円から安値20.75円のレンジを予想します。

今日のトルコリラ円レート見通しは、次のURLをご覧ください。
今日のFXレンジ予想/トルコリラ円見通しと推移

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今週のトルコリラ関連イベントスケジュール

トルコリラ円FXに関する今週の経済イベントとして、下記が予定されています。

10(月)16:00 7-9月期四半期国内総生産(GDP)(前年比)(前回値 5.2%、今回予想2.0%)
11(火)16:00 10月経常収支(前回値 18.3億ドル、今回予想25.0億ドル)
13(木)20:00 トルコ中銀、政策金利(前回値 24.00%、今回予想24.00%)

今日のFXレンジ予想/トルコリラ円見通しと推移

 

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