今週のトルコリラ円レートは、原油価格が上昇するなか、トルコがロシアからの戦闘機購入を画策している件で米軍トップから懸念が表明され、両国関係の悪化懸念から、一時は心理的節目の20.000円寸前までトルコリラ安が進んだ状況です。
今週の市況をまとめつつ、今後のトルコリラ円為替見通しと、今日のFXレートレンジ予想を発表します。
このページの目次
今週のトルコリラ円FX概況
今週18~22日のトルコリラ円FXレートは、高値20.475円から安値20.087円のレンジで、軟調に推移しています。
原油価格の上昇が続くなか、さらに今週頭に発表されたトルコの2月住宅販売件数が弱い結果となったこともあいまって、レートは週高値の20.475円から20.20円台まで下落しました。
つづく20日(水)のNY時間(日本時間で21日未明)、米FOMC会合の結果として米金利引き上げが今年は見送られるとの発表が出ると、米金利先高感の縮小に伴う高金利通貨トルコリラへの資金流入が起き、レートは一時20.430円台まで戻しました。
しかし、買いの勢いは一時的なものにとどまり、レートはまもなく軟化、さらに21日(木)のNY時間(日本時間22日未明)には、トルコがロシアから戦闘機を購入する件について米軍高官が強い懸念を表明したことで、両国間の緊張の高まりが意識され、レートは一時週安値となる20.187円まで下落しました。
この際もレートはすぐに戻したものの、心理的節目となる20.00円目前まで下げたことで、このままの推移が続けば20.00円の下抜けから下放れる展開が、いやがおうにも想起される展開となっています。
今日のトルコリラ円FX見通しとレンジ予想
今日22日(金)のトルコリラ円FXレートは、高値20.275円から安値20.185円のレンジで、上げ渋りの展開が続いています。
インフレに苦しむトルコの財政悪化に直結しうる原油価格上昇は現在も続いており、レートの下落圧力が維持されるなか、米ドル円為替レートはややドル高・円安の方向に戻しており、しかるにトルコリラ円にも資金がやや流れにくい状況と言えます。
今夜NY時間には米で3月PMIや2月中古住宅販売件数など、やや先行度の高い経済指標が発表予定となっていますが、これらは小幅改善の見込まれており、結果をうけてドルに買いが入る可能性があります。
そうなった場合は、トルコリラ円もやや下落圧力が高まる可能性がありみあす。
今日(・今週・今月)のトルコリラ円FXレート見通しと予想
今日のトルコリラ円FXレート見通し、並びに今週・今月の予想レンジは、こちらのURLにてご確認ください。
→今日のトルコリラ円FX レンジ予想(今週・今月のレンジ予想も)
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今月のトルコリラ関連イベントスケジュール
今月予定されているトルコの経済指標公表などのスケジュールは、下記の通りです。
※状況に応じ変更となる可能性があります。
これから予定されている今月のイベント
3/29(金)16:00 2月貿易収支(前回値 -25.0億ドル)
すでに終了した今月のイベント
3/1(金)16:00 2月製造業購買担当者景気指数(PMI)(前回値 44.2、結果 46.4)
3/4(月)16:00 2月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)(前回値 20.35%、事前予想 19.90%、結果 19.67%)
3/4(月)16:00 2月消費者物価指数(CPI)(前月比)(前回値 1.06%、事前予想 0.40%、結果 0.16%)
3/6(水)20:00 トルコ中銀、政策金利(前回値 24.00%、事前予想 24.00%、結果 24.00%)
3/11(月)16:00 10-12月期四半期国内総生産(GDP)(前年比)(前回値 1.6% (1.8%)、事前予想 -2.7%、結果 -3.0%)
3/11(月)16:00 1月経常収支(前回値 -14.4億ドル (-15.2億ドル)、事前予想 -8.3億ドル、結果 -8.1億ドル)
3/14(木)16:00 1月鉱工業生産(前月比)(前回値 -1.4% (-1.3%)、事前予想 0.3%、結果 1.0%)
3/15(金)16:00 12月失業率(前回値 12.3%、事前予想 12.8%、結果 13.5%)
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→トルコリラ円予想 FX見通し