11日(木)16時半の外為市場で、米ドルおよびユーロ・豪ドル・英ポンドといった主要な外国通貨は、今日早朝6時頃と比較すると、上昇傾向(円安傾向)にあります。
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米ドル・日本円と主要通貨の動き
今日16時時点の外為市場では、円に対し米ドル・ユーロ・豪ドル・英ポンドといった主要な外国通貨が小じっかりとした推移を見せています。
主要通貨はいずれも小じっかり
米ドル円は今日昼ころから111.05円前後の狭いレンジで横ばいが続いていましたが、15時を過ぎた夕刻から小幅にドル買いが進行、16時半現在は111.15円近辺まで値を上げています。
ユーロ円も日中は125.20円前後で小幅な動きが続きましたが、夕刻からはユーロ買いがやや先行し、125.40円台までユーロ高・円安となっています。
豪ドル円は昨日から強含みの展開が続いています。今日正午ころには79.44円まで豪ドル安(円高)値をつけたものの、その後はしっかりとした展開を見せており、16時半現在は79.62円まで値を上げました。
ポンド円は主要通貨の中でもやや動きが鈍くなっています。今朝がたの英離脱期限延期の報で145.20円台から145.45円周辺まで上げたもののその後はこう着、15時過ぎに一度145.30円まで押し戻され、16時半現在は145.50円前後と、小幅に上値を拡大しています。
悪材料はひとまず折り込み気味か
主要通貨が小じっかりとした推移を示している背景としては、東京市場で目立った材料がないなか、日経平均株価が底堅い推移の後プラス圏で引けたことで、投資家心理がやや改善したことがあります。
そもそもの下地として、米ドル円が円高に傾いているものの、悪材料は織り込まれつつあるとの見方が台頭しつつあり、投資家心理がそこまで悲観的に傾いてはいない、という声も上がっています。
外為FX市況 その他
トルコリラ、原油高と政情不安で下値圏
外為FXのその他通貨の市況として、このところの原油高と政情見通し不安により下値圏をさまようトルコリラはいぜん19.50円前後の下値圏で上値重く推移しています。
今日16時ころにはトルコ・2月経常収支が発表されましたが、事前予想を上振れたもののいぜん赤字幅が大きく、新材料視はされていないもようです。
ブラジルレアル健闘、年金改革へ期待
一方、新興国通貨のなかでも今日の相場でしっかりとした推移を見せているのがブラジルレアルです。
こちらはきのう10日の28.80円台から今日11日未明に入って28.90円まで上昇、さらに今日の東京時間は29.00円までの一段高となって、おおむねこの水準を維持しました。
ブラジルで発表された3月拡大消費者物価指数(IPCA)は政府目標である4.25%を上回る前年同月比4.58%となり、市場の重荷となっている一方で、新ブラジル大統領ボルソナロ氏による年金改革への進展期待が高まっていることが、レアル買いを支えています。
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