今週のドル円FXレートは、米中通商協議への期待感が織込み済みとなるにつれ材料難からのじり安(円高方向)へと以降しており、今夜NY時間に発表の米雇用統計に注目が集まる状態となっています。
今週の市況を振り返りつつ、今日のドル円FXレートレンジ予想を発表します。
今週のドル円FX概況
今週4日~8日のドル円FXレートは、高値112.138円から安値111.474円のレンジで、軟調に推移しています。
今週のドル円は、米中通商協議への期待感が相場を下支えしていたものの、織込み済みとなるにつれ新材料を欠き失速、週後半には米株安やユーロ安につられて下値を広げる展開となっています。
週初4日(月)は米中協議への期待感から上昇もNY時間の米株安で円高へ転換、5日(火)には米ISM景況感指数や住宅指数の上振れで週高値112.14円をつけるもすぐに失速と、週前半は上下に振らされる展開となりました。
週後半に入ると、6日(水)の米貿易収支が過去最大の赤字となったことでレートが軟化(円高方向)、さらにきのう7日(木)には、ECBのハト派声明によるユーロ急落につれ安となってドル円レートも下落(円高方向)、さらに200ドル超の米株安も重しとなって、週安値を拡大する111.50-60円台をつけ、きょう8日(金)の取引へと移行しました。
今日のドル円FX見通しとレンジ予想
今日8日(木)のドル円FXレートは、高値111.651円から安値111.449円のレンジで、じり安(円高方向)の展開となっています。
今日の東京時間、株式市場では、景気減速懸念に加え、円高進行を受けてのリスクオフが進行、海外からの日本株売りがかさんで日経平均が300円以上下落する状況となっています。
この弱気心理がドル円にも還流し、10:55現在のレートは111.40円台まで円高が進んでいます。
今日のドル円FXレート予想
今週は材料難からじり安(円高方向)が進んでいるドル円レートですが、今夜NY時間には、市場が注目する米雇用統計が発表となり、こちらの結果しだいでドル円も上下いずれかに方向感が出そうです。
現時点では、雇用統計のうちでも重要指標とされる非農業部門雇用者数変化は悪化予想、もう一つの重要指標となる失業率は小幅悪化予想となっています。
これらが予想通りもしくは下振れた場合は、ドル円レートも111円前半まで下値を広げる(円高方向)可能性がありますが、もし上振れた場合は、このところの米経済指標の底堅さと相まって、一気に111.80-90円のレンジまで円安が進む可能性もあります。
今日のドル円FXレート予想レンジは、こちらのURLにてご確認ください。
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今週の米国関連イベントスケジュール
今週予定されている米国の経済指標公表などのスケジュールは、下記の通りです。
※状況により変更の可能性があります。
3/8(金)22:30 2月平均時給(前月比)(前回値 0.1%、今回予想 0.3%)
3/8(金)22:30 2月平均時給(前年同月比)(前回値 3.2%、今回予想 3.3%)
3/8(金)22:30 2月非農業部門雇用者数変化(前月比)(前回値 30.4万人、今回予想 18.5万人)
3/8(金)22:30 2月失業率 (前回値 4.0%、今回予想 3.9%)
3/8(金)22:30 1月住宅着工件数(前月比)(前回値 -11.2%、今回予想 10.4%)
3/8(金)22:30 1月住宅着工件数(年率換算件数)(前回値 107.8万件、今回予想 119.0万件)
3/8(金)22:30 1月建設許可件数(年率換算件数)(前回値 132.6万件、今回予想 128.0万件)
3/8(金)22:30 1月建設許可件数(前月比)(前回値 0.3%、今回予想 -3.5%)
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