11日ドル円予想|米中協議最終日に好材料続々、目標レート探る動き活発化
今日までのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日11日のドル円相場予想を行います。
このページの目次
昨日の市況 ダイジェスト
昨日のドル円相場は、週前半の米中次官級協議で進展なしとの報に一時急激に円高が進んだものの、その後米が中国ファーウェイへの製品供給を認可との報やトランプ米大統領が11日に中国劉鶴副首相と会談との報を受け円安急伸、安値107.04円から高値108.02円のレンジで堅調に推移しました。
報道に一喜一憂、107.00円手前まで円高の場面も
昨日10月10日(木)、107.50円近辺でスタートしたドル円は、週初から開催されていた米中次官級協議に進展なしとの報道をうけ一時107.04円まで下落するも、東京時間オープンにかけて米政府が中国IT大手ファーウェイへの製品供給を一部認可と報じられると107.77円まで急上昇しました。
続く東京時間は戻り売りの流れに上値を阻まれ107.50円付近で推移、ロンドン時間も同レベルよりやや下押したレンジで方向感なく推移し、NY時間へと渡りました。
米中協議へ期待感増大で大幅円安
NY時間、米中協議への期待感から米長期金利が上げ幅を拡大するなか、トランプ米大統領が11日に中国劉鶴副首相と会談とツイートしたことで期待感が増大、また中国との交渉は非常にうまくいったとのツイートも出て、レートはNY時間終盤にかけて高値108.02円にタッチ、その後挙げ渋って107.97円で昨日の取引を終えました。
こうしたなか、昨日のアナリスト予想集計結果では、米中協議進展への期待感浮上による円安予想が複数のアナリストから挙がっていたことが、昨日配信されたドル円アナリスト予想まとめレポート有料版で指摘されており、こちらが的中する結果となっています。
今日のドル円予想と主要材料
今日のドル円相場では、今日11日にヤマ場を迎える米中通商協議への合意見通しが材料として関心が集中しているほか、節目レートを抜けた際のターゲット水準も、アナリストらから強い注目を受けています。
米中協議最終日にかけ好材料が続々
今日ついに最終日となる米中通商協議に関し、週前半の次官級協議に目立った進展は見られず一時は悲観的見通しが強まったものの、週後半の閣僚級協議が開幕となるにつれ好材料が続き、市場は楽観に傾いています。
まず昨日早朝までには、米中が部分合意を目指す意向について伝わり、さらに中国が米農産物追加購入を検討との報道も続いていた矢先、昨夜のNY時間にはトランプ米大統領が中国劉鶴副首相と11日に会談とツイートし、市場の協議進展期待は増大しています。
ただ一方では、これまでもリスクオンのタイミングでトランプ米大統領が想定外の発言を行い相場に大きな混乱が生じたことがあるため、今回も同様の展開となる可能性があるとし、いくつかの材料を根拠に市場へ警戒を促すアナリストも複数見られています。
今夜が最終日となる米中通商協議の見通しについて、円高圧力と円安圧力のどちらが勝るか、アナリスト予想を集計した結果は、本日配信分のドル円レポート有料版にてご確認いただけます。
昨夜108.00円が抵抗線、今日のターゲットに言及多く
また、このところ米中協議関連のヘッドラインで大きくレートが振らされるなか、今日の相場で節目レートを抜けた際のターゲット水準についても、アナリストらが大きな注目を寄せています。
昨夜には108.00円にタッチしたところで跳返されていたドル円レートですが、その後の東京時間午前中も同レンジの上抜けは果たしていません。
この108.00円が心理的節目として意識されるところですが、今日の相場でここを明確に上抜ければ、次はピボットR1の108.30円付近、フィボナッチ50%戻しの108.50円付近、ボリンジャーバンド上限の108.60円付近、そして8月1日高値の109.30円付近といった上値メドが視野に入ってくる状況です。
一方で反落リスクを指摘するアナリスト予想も見られるなか、下値としてはピボットS1の107.30円付近から、さらに下抜けたピボットS2の106.70円付近も視野に入ります。
こうしたなか、円安・円高のどちらの方向でどの水準がターゲットとして注目されているか、今日のアナリストらの予想集計結果は、今日配信分のドル円レポート有料版にてご確認いただけます。
なお本日以降は、米中協議のほかにも、米・貿易物価指数やミシガン大消費者態度指数といった重要経済指標の発表が控えています。こちらについては、結果が悪化なら米景気懸念増大で利下げ見通しが強まり円高、改善すれば景気懸念後退・利下げ見通し後退で円安の可能性が強まることになります。
11日(金) 米・貿易物価指数、ミシガン大消費者態度指数
14日(月) 欧・鉱工業生産
15日(火) 米・月次連邦財政収支、NY連銀製造業景気指数
16日(水) 米・NAHB住宅市場指数、対米証券投資
17日(木) 米・建設許可件数、住宅着工件数、鉱工業生産
これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想を集計し、最も主流となるドル円アナリスト予想を解説するレポートは、こちらからご購読いただけます。
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