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【10月24日 ドル円予想と根拠】EU首脳が英へ融和姿勢/今夜の米耐久財に期待感
今日までのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日24日のドル円相場予想を行います。
このページの目次
昨日の市況 ダイジェスト
昨日23日(水)のドル円相場は、日中には英のEU離脱に関し先行き不透明感から一時円高に振れたのち、NY時間にかけては米中協議進展や米企業業績への期待感から反発、安値108.25円から高値108.70円のレンジでの展開となりました。
(USD/JPY ~10月24日、30分足)
東京時間、英議会が離脱動議否決で円高
昨日の東京時間は108.50円手前でスタートしたものの、英のEU離脱に関する不透明感や前日の米国株下落を重しにドル売りが強まり、一時は安値108.25円まで下落しました。
しかし日経平均がプラス転換したことが下値を支え、108.38円付近まで戻したところでロンドン時間に渡りました。その後は上値の重いまま方向感なく推移、108.50円手前でNY時間へ渡りました。
NY時間は小幅な動きに終始
NY時間になると、米金利の下げ幅縮小や原油価格の上昇を背景に、レートはじり高展開となって高値108.70円まで円安をつけました。
NY時間終盤近くには、NYダウが一時マイナス転換したことでドル円もやや反落するも底堅く、高値108.70円まで戻して昨日の取引を終えました。
こうしたなか、昨日のFXアナリスト予想の集計結果では、英のEU離脱問題に関する先行き不透明感での円高予想が複数のアナリストから言及されていたことが、昨日配信のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版にて指摘されており、こちらが的中する結果となっています。
今日のドル円予想と主要材料
今日のドル円に関しては、見通しの一進一退が続く英EU離脱問題での離脱期限延期がアナリストから高い注目を浴びているほか、今夜NY時間の米耐久財および新築住宅件数といった米重要経済指標の結果も材料視されていることが、本日公開されたFXアナリスト予想の集計結果により明らかとなっています。
英離脱問題でEU大統領が融和的姿勢
英のEU離脱問題に関し、昨日までには、英離脱審議を早期に行うための動議が英議会で否決され、ジョンソン英首相が望む10月31日までの離脱が困難となったことで、市場では同問題への先行き懸念からリスクオフの円高が強まりました。
ただ、今日の相場では、不透明感がいぜん継続する一方で、今日までにEUトゥスク大統領がEU加盟国に対し、英からの離脱期限の延期要請を受け入れるよう提案したことが、英離脱問題収束への道筋を明るくするものであるとの認識が浮上し、こちらが円安圧力となるのではないか、との予想が出てきています。
この見通し改善による円安予想と、いぜん不透明感が払拭されていないことによる円高予想で、どちらがより多くのFXアナリストから支持を受けているかは、本日配信分のドル円レポート有料版に掲載されています。
今夜の米耐久財・米新築住宅に期待感も
また、今日の相場では、今夜発表される米の重要経済指標である米耐久財受注と米新築住宅販売件数の結果にも、アナリストの注目が集まっています。
今夜の米耐久財受注および新築住宅販売件数は、いずれも今のところ前月値比較で悪化となる市場予想が立っていますが、こちらに予想上振れへの期待感が出てきていることが、アナリスト予想の集計結果により明らかとなっています。
このところの市場では、米中貿易摩擦懸念が市場心理に影を落としていることを背景に、指標の予想下振れで円高が強まることが多い一方、逆に予想を上振れて円安圧力が強まる傾向も現れてきており、今夜もこれらの指標が予想上振れとなれば、ドル買いが一段と強まり109円台に載せる可能性もあります。
こちらの米耐久消費財と米新築住宅販売件数に対し、市場予想を上振れ円安となるか、予想下振れで円高が進むか、アナリストらの予想解説、および予想集計結果は、今日配信分のドル円レポート有料版にてご確認いただけます。
なお、今週はこれ以外にも重要な米指標発表が控えており、こちらもドル円レートへ大きな影響を与えると考えられます。各指標の結果が悪化なら米景気懸念増大で利下げ見通しが強まり円高、改善すれば景気懸念後退・利下げ見通し後退で円安の可能性が強まることになります。
24日(木) 米・新築住宅販売件数、PMI速報値
25日(金) 米・ミシガン大消費者指数
これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想を集計し、最も主流となるドル円アナリスト予想を解説するレポートは、こちらからご購読いただけます。
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